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2006.01.28 (Sat)

【思い出の80'sメタル】第3回:BLACK 'N BLUE - 良い子にも、悪い子にも、大人にも成りきれなかったのが失敗?

今回はBLACK 'N BLUE。
やれボーカリストの顔がディー・スナイダーに似てるとか、ギタリストの顔が恐ろしくデカいとか、もう一人のギタリストは若ハゲだとか、写真一枚で散々ネタにされたバンドでしたが、もう少しきちんと評価されても良いバンドでした。世間一般ではパーティーロックみたいに思われてますが、実はかなり硬派な一面もありまして。というわけで、オイラが骨を拾ってやる!


BLACK 'N BLUEは1981年にアメリカのオレゴン州、ポートランドで結成されました。1982年には『Metal Blade』が主宰する有名なコンピレーション・アルバム「METAL MASSACRE」に"Chains Around Heaven"を提供し、アンダーグラウンドシーンにその名を馳せます。(METALLICAやMALICEなどもこのアルバムに曲を提供している)
あれは80年代後半のことでしょうか。このアルバムを聞く機会があったのですが、後年のパーティーロックのイメージしか無いだけに、バキバキのメタルバンド揃いの「METAL MASSACRE」の中にBLACK 'N BLUEがいるとはこれいかに?と思ったのですが、実際に聞いてみてびっくり。当時の彼らはかなりバイオレントな雰囲気を持った荒々しいアメリカン・メタルバンドでした。元々はNWOBHMに影響を受けてバンドを始めた人達らしいので、そう考えるとこういう音だったのも納得。

BLACK N'BLUEその後、LAメタルのムーブメントが始まり、このバンドもめでたく『Geffen』と契約。1984年に「BLACK 'N BLUE」でデビューします。秋には1回限りのショーケースでしたが来日公演も行っています。
当時は「若くて可愛い男の子5人組のメタルバンド」みたいな売り出し方をされていましたが、わざわざドイツまで飛んでディーター・ダークスにプロデュースしてもらっただけあって、新人バンドらしく溌剌としてはいますが実際はかなり硬派で重たい音です。
今にして思えば、こういうイメージと音のギャップがこのバンドが成功できなかった原因ではないでしょうか。実際、「皆で歌おう!」みたいな曲は殆どありませんし。SWEETの"Action"なんかカヴァーしちゃってるのが逆に仇になっているような感すら・・・。

で、その辺のギャップを埋めようとしたのが、85年にリリースされた2nd「WITHOUT LOVE」。LOVERBOYなどで有名なブルース・フェアバーンをプロデューサーに起用し、大きく路線変更しました。
前作で漂っていた硬派な雰囲気は影を潜め、ポップな楽曲が増え、徹底的にシンプルかつコンパクトにアレンジされています。元々このバンドが持っていた溌剌とした雰囲気を生かしてヒットを狙えば、こういう路線になるのは当然ですよね。バンドも相当考えて作ったアルバムだと思いますよ。シンプルでキャッチーな楽曲が増えており、日の光が降り注ぐ天気の良い日に屋外のデカいスタジアムでハンドの演奏に合わせて客が大合唱している、そんなイメージの湧く音になりました。
BON JOVIがこのアルバムを聞いて、あまりの音のよさに「SLIPPELY WHEN WET」でブルース・フェアバーンを起用した、というのは有名な話です。実際、立体感のある音作りやコーラスの処理なんかは見事だと思います。

NASTY NASTYところが、これだけ質の高いポップで元気の良いアルバムを作ったのにも関わらず、あまり売れなかったことに失望したのでしょうか。KISSのジーン・シモンズをプロデューサーに迎えた「NASTY NASTY」(1986年)では一転してタフ&ワイルドな路線に。
とはいえ、1stのような荒々しいアメリカンメタルの質感とは異なり、当時流行しつつあったバッド・ボーイズ・ロックンロールを意識したような作品です。1曲目なんてあのジェイミー・セント・ジェイムズがブチ切れたかのようにシャウトしまくって暴れ倒す荒々しい曲です。初めて聞いたときは、おいおい一体どうしたんだ?何かあったのか?と思うくらい驚きました。
もちろん、このバンドのやることですから、いきなりL.A. GUNSやKIXのようになるわけもなく、どの曲にもきちんとキャッチーなメロディが織り込まれています。このへんは前作で得たものをうまく活用していると思います。

IN HEAT続く「IN HEAT」(1988年)でもジーン・シモンズがプロデューサーを努めますが、今までの元気溌剌さはどこへやら、基本は前作の延長ながらもミディアム・テンポのズッシリした質感の楽曲が増え、何やら貫禄のようなものを漂わせるようになりました。
アルバム自体の完成度はこれが一番高いと思いますが、今までの元気の良いサウンドからいきなりこんな渋い音になっても周りはついて来れるはずもなく、案の定当時のレビューなどもあまり良いことは書かれていませんでした。オイラ本人も「なんじゃこりゃ?」と思いましたから。
実際、こういうタフで重たい音を目指すのであればこの線の細いボーカルでは太刀打ちできなくなるわけで、このアルバムでジェイミー・セント・ジェイムズの声が妙にザラついた感じに処理されているのはそのあたりを解決しようとしてのことなのでしょうかね。
いずれにしても迷いや行き詰まりのようなものが感じられるアルバムです。


悪い予感のとおり、このバンドはこれを最後に解散します。以後、ジェイミー・セント・ジェイムズ(Vo)はFREIGHT TRAIN JANE、トミー・セイヤー(G)はHARLOWやSHAKE THE FAITH、ピート・ホルムズは(Ds)はMONSTERといったバンドでアルバムを出しますが、どれもパッとせず短命に終わります。
1997年に一回ポッキリの再結成ライヴが行われ、そのときの模様が「ONE NIGHT ONLY - LIVE」というアルバムとしてリリースされました。今のところ、BLACK 'N BLUEとしての活動はこれが最後です。というか、トミー・セイヤーがエース・フレーリーの代役としてKISSに参加していることなどを考えると、この先は何も起こらないでしょう。

しっかし、仮にもアルバム4枚も出して世界中をツアーしたバンドなのに、ジェイミー・セント・ジェイムズはメイクしてCOLD GINというKISSのコピーバンドをやってるし、トミー・セイヤーに至っては本物のKISSに加入したとはいえエース・フレーリーの物真似やらされてるんですから、情けないったらありゃしない。お前ら、それでいいのか!

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