2017年06月 / 05月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫07月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2006.09.02 (Sat)

【思い出の80'sメタル】第11回:MAMMOTH - 間違いなく世界最重のバンド

◆このバンドに加入する条件は?

鏡よ、鏡。この世で最も美しいロックバンドは誰?

この問いに対する答は人それぞれだろう。ある人は危険な香りがプンプンしていた若き日のAEROSIMTHやGUNS N'ROSESと言うだろうし、またある人はLED ZEPPELINと言うかもしれない。白装束に身を包んでいた頃のQUEENと言う人もいるだろうし、DURAN DURANやJAPANと言う人もいるだろう。


さて・・・では、この世で最も醜いロックバンドは?

この問いに対する回答が今回紹介するMAMMOTHである。
まずは写真を見ていただこう。

世界最重のバンド、MAMMOTH

どうだ、メンバー全員デブだぞ。w
しかも、全員体重が300ポンド(120kg)以上の超デブ
デブじゃないと、このバンドに加入できないのだ。


◆「ハゲ・ヒゲ・デブ」と三拍子揃った最強の男ジョン・マッコイ

さて、どうしてこのような珍奇なバンドが登場したか説明しよう。

DEEP PURPLE(以下「DP」)のヴォーカリスト、イアン・ギランはDP脱退後はミュージシャン稼業を引退し実業家の道へ進んだが、見事に事業に失敗。多額の負債を抱え、借金返済のために復帰を余儀なくされる。そのイアン・ギランがソロ・プロジェクトを経て1979年に結成したのがGILLAN。イアン・ギランのパワフルな歌を生かした豪快なHRを披露するバンドで、イギリスでは結構な人気を誇った。

ところが、1982年にDP再結成の話が持ち上がると、イアン・ギランはあっさりとバンドを解散させてしまった。当時、解散の理由は「イアン・ギランの喉にポリープができて歌えなくなったため」とされていたのだが、真っ赤な嘘。結局、DP再結成の話がポシャってしまい、哀れなイアン・ギランはすぐにBLACK SABBATHに加入し、1983年に「BORN AGAIN」をリリースした。
突如失業者となってしまったGILLANの他のメンバーが「おいおい、ポリープができて歌えなかったんじゃないのか?」と怒ったのは言うまでもない。

GILLAN

そのGILLANでベースを弾いていたのが、写真左端の海坊主みたいな男ジョン・マッコイ。
GILLANはイアン・ギランとバーニー・トーメ(G)の2枚看板を、ジョン・マッコイ(B)、コリン・タウンズ(Key)、ミック・アンダーウッド(Ds)という3人の仕事師が支える、という実にバランスの良いバンドだった。その中でもロック界の三悪(ハゲ・ヒゲ・デブ)」を全て兼ね備えた男ジョン・マッコイは異彩を放っていた。

今でこそヒゲもハゲ(スキンヘッド)も市民権を得ているが、1980年代のロックシーンでは基本的に御法度だった。(デブについては言うまでもない)
ハゲ・デブ(ジェイソン・ボーナム)、ハゲ・ヒゲ(BLACKFOOTのチャーリー・ハーグレット)、ヒゲ・デブ(CHEAP TRICKのバン・E・カルロス)と、二悪を満たしている人はチラホラいたが、三悪全てを満たしていたのはこのジョン・マッコイのみ。GILLANの来日公演を見た人の話によると、スキンヘッドにサングラスで派手なスーツを着て登場したジョン・マッコイは、どうみてもヤクザにしか見えなかったらしい。しかも彼は結構な巨漢なのでベースがウクレレに見えたとのこと。


◆世界で最もヘヴィなバンド結成の秘話

GILLAN解散後、ジョン・マッコイはMcCOY名義の2枚のソロ・アルバムのリリースを経て、1987年に新バンド結成に動く。このあいだに彼のデブっぷりは一段とパワーアップし、プロレスラー級の体格になっている。
さて、新バンド結成に際し、声を掛けたのが元SAMSON、ELECTRIC SUNのニッキー・ムーア(下の写真中央のちょんまげデブ)。ニッキー・ムーアはIRON MAIDENにスカウトされたブルース・ディキンソンの後任として1982年にSAMSONに加入し、3枚のアルバムを残している。1984年にSAMSOMが解散(後に再結成する)すると、ギタリストのポール・サムソンがMcCOYに加入しているので、ジョン・マッコイとニッキー・ムーアが以前から親しい間柄だったとしても不思議は無い。

さて、一緒にバンドをやることになったジョン・マッコイとニッキー・ムーア。二人はどんなバンドにしようかと色々考えた末に、あることに着目した。
その「あること」とは・・・。

二人ともデブであること。
そう、メンバー全員がデブのロック・ハンド結成に動いたのだ。

ただでさえ三悪揃ったジョン・マッコイと水ぶくれのフーマンチューみたいなニッキー・ムーアがいてルックス的は不良債権と化しているというのに、さらにあと二人デブを加えようというのだ。
悪ふざけとしか思えない話はトントン拍子に進み、オーディションを経てタビー・ヴィニー・リード(Ds:下の写真で右から二人目の皮ジャンデブ)とビッグ・マック・ベイカー(G:下の写真右端のヒゲもじゃデブ)が加入し、ここに「世界で最も(体重が)ヘヴィなバンド」MAMMOTHが誕生した。
新人の2人も名前がtubby(太っちょ)とかビッグ・マックとか素敵過ぎる。


デビュー当時の宣材写真1987年のレディング・フェスティバルでデビューを飾ったMAMMOTHは、大手楽曲出版管理会社「Zomba Music」が設立した『Jive』と契約を結び、1987年にEP"Fatman"でデビューする。『Jive』は大手資本によって設立された会社であるうえに、『Arista』がディストリビューションを担当していたことから殆どメジャー・レーベルと言ってもいい会社だった。

こうしてデビューを果たしたMAMMOTHだったが、何せこのルックスである。雑誌に写真が載ると笑いものにされたのは言うまでもない。
"Can't Take The Hurt "、"All The Days"と続けてシングルをリリースした後、1989年に「MAMMOTH」でデビュー。ちなみに、このシングルも"All The Days"などはメンバー4人がカレンダーをブチ破って飛び出してくるというジャケットで、見た目に関してはとことんお笑い路線を突っ走っていた。


◆MEAT LOAFにはなれなかったMAMMOTH

さて、そんな色物路線を爆走していたMAMMOTH。
当時10代のにゃおんちゃんにとって、限られた小遣いでそんなバンドのレコードを買うなど博打以外の何物でもなく、興味はあれど聞く機会が無いまま数ヶ月が過ぎた。そんなある日のこと・・・。
当時よく利用していた輸入盤屋のバーゲンに行くと、なんとこのアルバムが500円で売られていた。即決で購入し、ニヤニヤしながら帰宅した。
さて、どんなバカロックが飛び出してくるやら・・・?

MAMMOTHの1stアルバムところが聞いてビックリ。なんと哀愁のブリティッシュ・ハード・ポップだったのだ。
GILLANともMcCOYともSAMSONとも異なるコンパクトでキャッチーな楽曲が並び、野太い声のニッキー・ムーアが見事に哀愁ある楽曲を歌い上げる佳作だった。"Fatman"のように自分の体型をネタにしたようなフザケた歌詞の曲もあるが、基本的には至ってマトモもマトモ。ベテランが作り上げた大人のHRだ。
『Jive』よ、早く本作をCD化してくれ!

先日、友達の妙齢の女性にこのバンドの話をしたところ大笑いしていたので、試しに1曲聴かせてみた。彼女の答は「こんな暑苦しいデブが演奏しているとは思えないほど良いメロディだね」だった。w
そうです、MAMMOTHってそういうバンドなんですよ。


LARGER THAN LIFEさて、そんなMAMMOTHだったが、見事にアルバム1枚で消滅してしまった。残念ながら同じデブ・キャラで大成功を収めたMEAT LOAFのようにはなれなかった。
1991年に1st収録曲や2nd用に製作したデモ音源を集めた「XXXL」がリリースされた。メンバーの服のサイズかいな?と思ってしまうようなタイトルに爆笑しながら聴きはじめたところ、"Always And Forever"という切ない名曲(2nd用に作った曲)が収録されており、しんみりしてしまった。

なお、「XXXL」はライヴ音源が6曲追加されて2003年に「LARGER AND LIVE」というタイトルで再リリースされている。"Always And Forever"のライヴ・ヴァージョンも収録されているので、買うならこちらをお勧めします。


なお、MAMMOTH解散後、ニッキー・ムーアは再結成SAMSONに加わったが、2002年にポール・サムソンの病死によって解散となった。現在はスウェーデンのFROM BEHINDというプロジェクトに加わっているらしい。
ジョン・マッコイはANTHRAXを脱退したジョーン・ベラドナとのプロジェクトや、元BADLANDSのレイ・ギラン率いるSUN RED SUNなどを経て、現在はGUY-McCOY-TORMEというバンドをやっている。名前から分かるとおり、G&Voは旧友バーニー・トーメ、Dsはロビン・ガイ(元ブルース・ディッキン・バンド)。
タビーとビッグ・マックについては一切不明。




これが動くMAMMOTHのお姿。笑ってください。




関連記事
23:21  |  ロックな生活  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://powerpopisland.blog68.fc2.com/tb.php/60-4c6e1215

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。