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2009.10.14 (Wed)

2009カザフスタン・南朝鮮旅行記(第1回)

◆スタン・デビュー

ロクでもない国を愛する私の『ロクでもない国への旅』は今回で5回目を向かえた。東欧の旧ソ連諸国で初心者向けの訓練を終えた私は、次なるステージを求めて中央アジアへと旅立つことを決めた。
「腐ってもヨーロッパ」のベラルーシやモルドバと比較すると、中央アジア諸国のダメ度合いは1ランクアップとなる。当初はウズベキスタンへ行こうと思っていたのだが、どうにも適当な飛行機が見つからないことと、ウズベキスタンの警官の凶悪ぶりに恐れをなして、『カザフスタン共和国』へ行くことにした。

そう、 「ボラット」「偉大なる終身大統領ヌルスルタン・ナザルバエフ」の国、中央アジア随一の開発独裁国家カザフスタンである。
周辺に「~スタン」と名のつく国家がたくさんあるが、スタンとはペルシア語で「国、地域」を意味する。つまりカザフスタンとは「カザフ人の国」ってこと。カザフ人はテュルク系民族だが、顔が濃く浅黒い肌を持つトルコ人やウズベク人とは異なり、色が白く(黄色く?)て普通にのっぺりした(東洋人らしい?)顔をしている。

現在、「スタン」と名のつく主権国家は7つ。
・パキスタン
・アフガニスタン
・トルクメニスタン
・ウズベキスタン
・カザフスタン
・タジキスタン

ロクでもねぇ!全部揃ってロクでもねぇ!
ゲリラが跋扈する治安が最悪の国と独裁国家ばかりである。
なお、キルギスタンの正式名称は「キルギス共和国」なので、厳密にはスタン軍団には含まれない。(個人的には入れてもいいと思うけど・・・)


というわけで、今までは「スタン」と名のつく国は避けていたのだが、今回晴れて「スタン・デビュー」を果たすこととなった。心境は「スライムを倒して経験値を積んだ勇者見習いが、いよいよ小ボスと対決する」といったところか。

今回行ったのはカザフスタン最大の都市アルマトイ(元首都)と、現首都のアスタナのみ。
本当はかつてソ連の核実験場があったセミパラチンスクや、ロシアのロケット発射基地があるバイコヌールにも行きたかったのだか、世界で9番目に広い国土を持つカザフスタンのデカさは半端ではない。寝台列車に揺られて移動しているだけで休暇が終わりかねないので、この2都市を狙い撃ちすることとした。

カザフスタン位置図



◆カザフスタンについて勉強しる!

カザフスタンはかつての「カザフ・ソビエト社会主義共和国(カザフSSR)」で、ソ連崩壊に伴って1991年に独立した国。
人口は約1,540万人(オランダより少し少ない程度)で、カザフ人(53%)とロシア人(30%)で大半を占めるが、他にもウクライナ人(3.7%)、ウズベク人(2.5%)、ヴォルガ・ドイツ人(2.4%)、さらには高麗人(朝鮮人:0.5%)も暮らす他民族国家である。以前はロシア人のほうが多かったが、ソ連崩壊後に逃げ出す連中が増加してカザフ人がマジョリティとなった。

ヴォルガ・ドイツ人とは帝政ロシア時代に移民したドイツ人の子孫。ドイツ好きのピョートル1世やドイツ(プロイセン)出身のエカテリーナ2世が熱心にドイツ人移民を招致したため、帝政ロシア末期には約180万人の規模を誇ったという。彼らは主にヴォルガ川下流に入植したため、「ヴォルガ・ドイツ人」と呼ばれるようになった。
一方、高麗人とは李朝末期にズタボロに疲弊した朝鮮から逃げ出して帝政ロシア領内(主に沿海州)に移住した朝鮮人のこと。

そんなヴォルガ・ドイツ人や高麗人が中央アジアに住んでいるのは何故か。それはスターリンの強制移住による。ドイツや日本への通牒疑惑を掛けられた彼らは一夜にしてカザフ・ステップのど真ん中に追放され、その子孫が今もカザフスタンに暮らしているという訳である。
ちなみに、ヴォルガ・ドイツ人は多くがロシアやドイツへ移住して激減(現在は25万人)したのに対し、高麗人は一部がロシアへ移った程度で、殆どは完全に現地に定着している。さすがゴキブリ並みにしぶとい生命力の強い朝鮮人である。彼らなら灼熱のシエラレオネにも、極寒のノヴァヤゼムリャにも定住できるだろう。在日どもは日本にスターリンがいなかったことに感謝しる。


近年、カザフスタン経済は8~10%のペースで急成長を遂げ、国民一人当たりのGDPは$11,500(2008年)に達している。これはトルコやルーマニアとさほど変わらず、ブラジルや南アフリカよりも高い数値である。
えーと、カザフスタンはBRICSにもVISTAにも含まれてなかったよな・・・?一体、奴らは何をしてそんなに稼いでいるのだ?

答えは天然資源。カザフスタンは世界第20位の産油国(バクー油田を有するアゼルバイジャンよりも上)であり、世界第26位の天然ガス産出国である。他にも莫大なウランやクロム、亜鉛などが埋蔵されており、輸出の80%を占めるこれら天然資源で大儲けしているのだ。
普通のバカ国ならこの金を独裁者が独り占めしたり、くだらないことに浪費してしまうところだが、偉大なる終身大統領ナザルバエフ閣下はこの稼ぎで国民を養い、将来に備えて莫大な基金を造成し、壮大な首都アスタナを建設した。
ナザルバエフ大統領閣下、マンセー!


そんなわけないだろ!

ナザルバエフはソ連時代の1989年にカザフSSR一等書記となって以来、約20年近くこの国に君臨し、今では終身大統領である。中央アジアの盟主ウズベキスタンを最貧国に叩き落した悪党イスラム・カリモフと比較すれば、ナザルバエフが国民の生活を向上させた点は(元々、人口が少ない国だったとしても)評価できるが、どんな立派な大統領も長年権力の座に居座れば腐敗する。本人は腐敗しなくても、その取り巻き連中が絶対にロクなことしない。

実際、カザフスタンの主要企業はナザルバエフ一族のコントロール下にあるか、もしくは密接な関係を持っている他、ナザルバエフ本人もカザフスタンで採掘権を取得した外資系企業から金をむしるなどして、少なくとも10億ドルを自分の口座に貯めこんでいると言われている。
政権がメディア統制や野党への弾圧などを繰り返した結果、下院議会は2007年の総選挙で与党「ヌル・オタン」が全議席を独占するに至り、ナザルバエフのやりたい放題の状態となっている。だいたい、大統領選の前には必ず野党の有力者が変死体となって見つかるんだから、誰も声高に大統領批判などできるはずがない。
ついには、「初代大統領法」なるものを作り、大統領退任後も国家安全保障会議のメンバーとなる権利や、自分の官房組織を持つ権利、さらには免訴特権まで手に入れてしまった。

だいたい、宮殿みたいな大統領官邸に住み、大統領博物館なるものを作って「どうだ、俺様って凄いだろ?」と悦に浸ってる輩にロクな奴などおらん。もはや、サパルムラト・ニヤゾフ(世界中の笑い者になったトルクメニスタンの独裁者)の一歩手前である。
アスタナの新都心だって、ウケ狙いのために大金を費やしてあんな珍妙なものを作るはずがない。どうせ、のぼせあがったナザルバエフ(もしくはその取り巻き)が「カザフスタンの優位性を世界に示すニダ!」とか言ってあんなことになったに違いない。あれでは、「カザフ人は金の使い道が分からないバカ成金です」と宣伝してるようなものである。
自然と共に生きてきた遊牧民族の子孫に、あんな宇宙人の家みたいな建物は似合わないよ。


と、ナザルバエフのことをボロクソに書いたが、カザフスタンは中々楽しかったのだ。

カザフ料理は旨いし(脂が凄いので、日本人があんなものを毎日食ったら絶対にハラ壊す)、人々は気さくだし(あくまでウクライナやベラルーシと比較してだが)、民族衣装は素敵だし、年寄りは可愛いし、女の子は綺麗だし、ウォッカやチョコレートが美味しいし(旧ソ連諸国は何気にお菓子が美味しい)、ドンブラの音色はうっとりものだし・・・。物価が高いのと、カザフ人は写真が嫌いなのと(撮影禁止の場所だらけ)、警官が悪党なのを除けば、思いのほか楽しかったのだ。

一応イスラム教国ということで多少ビビっていたが、ソ連の統治を経て世俗化しているうえに、ロシア人が多いこともあって酒も飲めるし豚肉も食えるし、エロDVDだって買えちゃう!(税関で見つかったら恥ずかしいから、買わないけど)
また行きたいですか?と訊かれると、答えに詰まるが・・・。


旅行記のスタートは次回から!


≪つづく≫


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テーマ : 海外旅行 - ジャンル : 旅行

02:03  |  2009カザフスタン・南朝鮮  |  TB(2)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

カザフスタン、南朝鮮旅行記ここから3年の月日が流れているんですね。長かったですね。そして面白かったです(まだ、おわってないけど)
JS3 |  2012年10月01日(月) 01:58 |  URL |  【コメント編集】

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