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2009.01.10 (Sat)

2008ベラルーシ・ウクライナ旅行記(その28)

前回の続きです。

◆いよいよキックオフ

べッサラブスキー市場近くのピザ屋で食事を済ませ、ネットカフェで土日に開催されるウクライナ・プレミアリーグの試合をチェックする。土曜日はディナモ・キエフはアウェイの試合でキエフにいないが、アルセナル・キエフのホーム・ゲームがある。チャンピオンズリーグの常連ディナモならいざ知らず、アルセナルの試合なんて見る機会はそうそう無い。これは見ておいたほうがいいかもしれない。

18時にディナモ・スタジアムに戻ると、凄い数の警官が動員されていて腰を抜かす。アイルランドの格下チーム相手ですらこの警備ということは、ダービー・マッチやシャフタール・ドネツク(ウクライナ・リーグの強豪でディナモのライバル)との試合ではもっと凄いことになるのだろうか?しかし、観客は子供や老人も多く、女性の姿もチラホラ見えるので、ヤバそうな雰囲気は全く無い。
ゲートをくぐると中は公園のようになっていて、奥にスタジアムが見える。途中にヴァレリー・ロバノフスキーの銅像を発見。ロバノフスキーさんはディナモの監督を20年近く務め、さらにソ連代表とウクライナ代表監督も兼務したウクライナ史上最高の監督。2002年に死去した際、氏の名誉を称えてこのスタジアムは「ロバノフスキー・ディナモ・スタジアム」と改名されている。

売店でレプリカとマフラーを買い、ディナモ・グッズに身を包んでスタジアムへ入場。ちなみに、購入したレプリカは背番号25、アルテム・ミレフスキーのもの。2006年のドイツ・ワールドカップにも出場しているディナモのエース・ストライカーである。
スタジアムの中へ入ると・・・意外に小さい。この規模では20,000人も入らないだろう(収容人員17,000人だそうな)。元は陸上競技場だったのだろうか?陸上トラック跡らしきものがあり、ゴール裏は意外とピッチから遠い。ウルトラスの連中がダンマクやフラッグの準備をしているのが見える。じーっと様子を見ていると、隣にいた兄ちゃんが「ディナモのファンはあっちにいる」と指差す。まあ、言われんでも分かるけどな。
ジュースを飲みながら沈み行く夕日を眺めて過ごす。最初はガラガラだった客席が徐々に埋まっていく。観客は皆サッカーを楽しみにしていて、目が輝いている。いい光景だなぁ。


スターティング・メンバーのアナウンスが始まった。お目当てのミレフスキー、マクシム・シャツキフ(ウズベキスタン代表のエース)、ディナモの守護神オレクサンドル・ショフコフスキー(ウクライナ代表の正キーパー)やアンドリー・ネスマチニー(ウクライナ代表の左サイドバック)といった主力選手は揃ってベンチ。相手は格下なので思いっきりメンバーを落としてきやがったな?
相手が英語圏のチームだったせいか英語のアナウンスも入り、非常に助かった。ウクライナ語でアナウンスされても選手の名前くらいしか分からないからねぇ。

残念ながら、セルゲイ・レブロフやウラディスラフ・ヴァシュクといったベテランはシーズン開幕前に移籍してしまい、既にディナモにはいない。レブロフがロシアへ行ったのは知っていたが、ヴァシュクがリヴィウへ移籍したのは全然知らなくて、こっちに来てからテレビを見て知った。
ちなみに、ドロヘダの選手は一人も知らない。アイルランドは代表クラスの選手は皆イングランドでプレーしているので、国内に目ぼしい選手はいないから。


最初はガラガラだったスタジアムだが、キックオフの頃には80%程度まで埋まっていた。
ホーム側ゴール裏に陣取るウルトラスは発炎筒を炊いて気勢を上げている。値段が高いせいかレプリカを着ているサポーターは殆どいないが、皆マフラーを身につけている。一方、50人にも満たないドロヘダのサポーターはアウェイ側のコーナーフラッグ付近に隔離されている。
Jリーグとは異なり観客は圧倒的に男性が多いので、野太い歌声がスタジアムに轟く。ええなぁ・・・これ。女性には申し訳ないがサッカーに黄色い声援は似合わんと思う。

さぁ、キックオフだ。行け、ディナモ!

発炎筒を炊いて気勢を上げるディナモ・サポーター
発炎筒を炊いて気勢を上げるディナモ・サポーター



◆ウクライナ人のおっさんと一緒に「ダバーイ!」

チャンピオンズ・リーグ2008-2009予選2回戦2ndレグ、ディナモ・キエフvsドロヘダ・ユナイデッドの試合を見に行ったにゃおんちゃん。もちろんディナモを応援する。

試合は開始直後からディナモがドロヘダのゴールに襲いかかり、前半12分にオレクサンドル・アリエフが強烈なミドルシュートをぶち込んで先制。観客は皆立ち上がって大喜び。
ところが、その後がよろしくない。圧倒的にボールを保持しているのだが、イスマエル・バングラ(ガーナ代表)とアルテム・クラベツのツートップがまるでダメ。バングラはシュートを外しまくり、クラベツはまるでボールをキープできず、ディナモは幾度もカウンターを食らう。しかし、ガチガチに引いて守るドロヘダは攻撃に人数を掛けられず、厚みのある攻撃を繰り出せない。

「1-0でこのまま前半終了だな。今のうちにトイレに行っておこうかな?」と思った前半41分、モロッコ人DFバドル・エル・カドゥリがエリア内で相手FWを倒してしまい、PKを献上。ドロヘダはシェーン・ロビンソンがこれを決めて同点に追いつく。何やっとんじゃー!
ハーフタイムになるとにゃおんちゃんの前の席にいたお姉さんが音楽にあわせて腰をくねらせて踊りだし、横にいた中学生くらいの男の子達がニヤニヤしながらそれを見ている。お前ら・・・おっさんじゃなんいだから、そんなに鼻の下を伸ばして見るなよ・・・。


ハーフタイムにロッカールームで怒鳴り散らしたに違いないユーリ・セミン監督は、後半からバングラに代えてミレフスキーを投入。ミレフスキーは身長190cmの大男だが柔らかいボールタッチで巧みにキープし、いくつかチャンスを演出する。そして、そのたびに観客は立ち上がり「ダバーイ!」と絶叫する。
「ダバイ」とはロシア語で「与える」の意味だが、「行け!」とか「来い!」みたいな意味もあるらしい。いい年したおっさんが大真面目な顔をしてチャンスのたびに立ち上がって「ダバーイ!」と絶叫し、シュートが外れるたびに頭を抱えて悔しがるのだ。試合よりもこのおっさん達を見てるほうがおもしろい。
にゃおんちゃんもディナモがチャンスのたびに立ち上がり、おっさん達と一緒に「ダバーイ!」と叫ぶ。隣にいたおっさんと目が合うと、おっさんは「今のは惜しかったな!でもいいぞ!いけるぞ!」と目で訴えてくる。この愛すべきおっさん達のためにも勝ってくれよ、ディナモ。

70分過ぎ、セットプレー崩れからミレフスキーのパスに抜け出したプラジル人DFベタンが、エリア内で引っ掛けられてPKをゲット。ミレフスキーが落ち着いて決めて再びリード。また立ち上がって大騒ぎするおっさん達。
78分、クラベツに代わってシャツキフが登場。長年ディナモに在籍し、かつて得点王にもなったことがあるシャツキフは人気があるようで、おっさん達は「マクシムが出てきたぞ。マクシム、行けー!」と声援を送り出す。30歳のシャツキフはかつてのようなスピードも失い運動量も少ないが、強靭な肉体を生かしたポストプレイと巧みなポジション取りで危険な香りを漂わせる。

終盤、ドロヘダは3トップにしてパワープレイを仕掛けてくる。そして終了間際の87分、キーパーのタラス・ルツェンコの軽率な飛び出しにより、グラハム・ガートランドが無人のゴールにヘディングでボールを押し込んでドロヘダが同点に追いつく。馬鹿野郎、ショフコフスキーを出せー!
ディナモもシャツキフめがけてボールを放り込むが、またしてもカウンターの餌食になりロスタイムにポスト直撃のシュートを食らう有様。
結局、このままタイムアップ。アウェイ・ゴールを2点も許して、下手すりゃここ(予選2回戦)で敗退にもなりかねないスコア。1stレグの結果を知らないにゃおんちゃんは、ウクライナ人の怒りがスパークするのではないかと恐れたが、観客は何事も無く帰って行く。どうやらディナモは1stレグで勝っていたようだ。(後で調べたら2-1でディナモの勝利)

ディナモ・キエフvsドロヘダ・ユナイデッド
試合中の様子。手前に「ダバーイ!」と叫ぶおっさん軍団が写っています。

《つづく》

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01:49  |  2008ベラルーシ・ウクライナ  |  TB(1)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

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