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2008.12.10 (Wed)

2008ベラルーシ・ウクライナ旅行記(その24)

前回の続きです。

◆ヤポンスキー・ヤクーザ

圧制国家ベラルーシを脱出し、ウクライナへの入国を果たしたにゃおん氏は、バスの中でウクライナ人一家と仲良くなる。
一家の父親は前方の席に一人離れて座っていたが、我々が和やかに話しているのを見てこちらにやって来た。父親は子供が3人いるとは思えないほど若々しく、体格がいいうえにサングラスをかけているので何だかマフィアに見える。
「なに?日本から来たのか?お前はヤポンスキー・ヤクーザだな?」

だ、誰がヤクザじゃ!あんたのほうがよほどヤクザっぽいわ!
というか、どうしてそんな日本語を知っているのか。
長男が答える。
「映画を見て覚えたみたい」

お願いだからもっとマシな日本語を覚えてください・・・。
しかし、この父親はとても気さくな人でビールをおごってくれた。


ブレストを発ってからどれくらいの時間が過ぎただろうか?長旅と猛烈な暑さは乗客の体力を徐々に奪っていき、皆口数が少なくなってきた。
そんなとき、ふとあることに気づいた。この一家は皆揃って髪の毛が茶色なのだが、三女だけが黒なのだ。それ地毛?
再び長男が答える。
「こいつ、染めてるんだよ。」

うーむ・・・黒髪にエメラルド色の瞳。見つめられるとドキドキしそうな組み合わせ。
にゃおんちゃんはやはり黒髪が好きらしい。


ブレストを発って約4時間、17時半にコベリ(コヴェル)に到着した。リヴィウへ行くにはここかルーツクから列車で移動するのだが・・・ここで降りるべきかルーツクまで行くべきか悩む。しかし、バスの窓から見えるコベリは2日前に行ったネスヴィジとさして変わらない田舎街。これはルーツクまで行ったほうが良さそうだ。大学まである街なのだから、ここよりは交通の便は良いだろう。
コベリを出て間もなく停まった田舎街のバスターミナルで次女と三女がバスを降りる。彼女達はここでバスを乗り換えて近くにある祖母の家へ行くのだという。さようなら~。

そして19時半、バスはやっとルーツクに到着。
丸々6時間をバスの中で過ごし、半日を無駄にしてしまった・・・。
一家は市内に入ってすぐのところでバスを降りるが、にゃおんちゃんはバスターミナルまで行くので、ハグをして彼らとお別れする。

ルーツクのバスターミナル
着いた時間が遅かったせいもあるのですが、人の気配がしない不気味なターミナルでした。
沿ドニエストル共和国で見た廃墟のようなバスターミナルを思い出しました。



◆ルーツクでスタック

ターミナルへ着くとリンゴをくれたおばさんともお別れをして、再び一人になる。ターミナルビルに入り、一応リヴィウ行きのバスを調べてみるが最終は17時。ここから先は最初から列車で移動するつもりだったので、バスなんぞ最初から当てにしていない。というか、もうバスはたくさんだ!
ターミナルの外へ出るが、辺りにあるのは薄汚い高層住宅と市場のみ。そこらじゅうに散らばったゴミが荒んだ雰囲気を倍増させる。ここには長居しないほうがいいな・・・。さぁ、駅へ行こう。

とは言うものの、駅がどこにあるのか分からない。そもそも、にゃおんちゃんはこの街に関する情報を何ひとつ持ち合わせていないのだ。通りががりの人に駅の場所を尋ねると、「ここを進んだところ」と倉庫の脇にある小道を指される。そこ、倉庫の敷地内なんだけど、入ってもいいんすか?
半信半疑で倉庫の裏へ進むと敷地の隅にフェンスの途切れた部分があり、その向こうに線路が。線路へ出ると100mほど先にプラットホームと駅舎が見えた。バスターミナルは駅のすぐ裏手だった。

線路を徒歩で突っ切って駅舎へ向かう。周りを見渡すと多くの地元民が平気で線路を横断して行き来している。少し離れたところに跨線橋があるが、そんなものは誰も利用しない。もしかして、この路線は凄いローカル線でロクに列車が走ってないのでは?嫌な予感がする・・・。
駅舎へ入り時刻表を見ると、嫌な予感は見事に的中した。リヴィウ行きなんて1日に2往復くらいしかない。次の列車は午前3時・・・。


疲労困憊で倒れそうなのに、夜中の3時までこの田舎で何をして待てと?
ロクに寝ないままリヴィウに着いて、ホテルにチェックインもできず重たい荷物を担いでウロウロすんのか?あー、嫌だ嫌だ。
もうリヴィウなんか行かない!キエフに行って帰国日までダラダラ過ごす!


元から低かった旅行に対するモチベーションは完全に吹き飛び、今回の旅行はここルーツクで事実上の終焉を迎えた。過酷なバス移動は想像以上ににゃおんちゃんを痛めつけており、もう何もかもが嫌になってしまったのだ。
キエフ行きの寝台列車は夜中の1時発で、到着は11時・・・・。

意味ねぇ!こんなことなら、普通にブレスト→ミンスク→キエフと移動すれば良かった!そのほうが早いし楽チンじゃないか!俺は一体何をしにこんなところまで来たのだ?


悪態をつきたいところだが、そんなとこをしたところでキエフまで飛んで行ける訳ではない。まずは切符を買うためにウクライナ・グリブナ(UAH)を手に入れなければ。
外へ出るが、駅前にあるのはキオスクとシケたバー、そして陰気臭いスーパーマーケットのみ。少し離れたところに銀行を発見したが当然閉まっているし、ATMも見当たらない。通りがかりの人にATMの場所を尋ねるが、ロクに英語が通じないうえに嘘を教えられてすっかりキレてしまい、ヤケクソモードに突入する。言葉が通じないことによるミスで悪気が無いのは分かっていたが、ドツボにはまったにゃおんちゃんのイライラが収まることは無かった。

しかし、前回旅行したときの余り金が100UAH(約2,300円)ほどあることを思い出し、その金を握り締めて切符を買いに行く。ところが窓口はひとつしか開いておらず、数人が列を成している。おとなしく待っていたところ、面白い奴を見つけた。
人の良さそうな気の弱そうなアキバ系の男が彼女を連れて切符を買いに来ていたのだが、一体何をやらかしたのか切符売りのおばちゃんに凄まじい勢いで罵られていた。そのウクライナ版アキバ系のお兄ちゃんは気も弱いようで、おばさんに罵られてもオロオロするばかり。助けてやりたいが、何を言っているのか理解できないのでは話にならない。

ニヤニヤしながら見ていたにゃおんちゃんだったが、よーく見ると彼女が結構な美人で驚く。ウクライナ人男性はヲタでもあんな美人と付き合えるのか・・・。
さっきまでお兄ちゃんに同情していたにゃおんちゃんだが、二人がイチャイチャしだすと一転して殺気を覚え、呪いの念を送って順番待ちの時間を過ごす。

神様!私はあんな冴えないデブヲタ以下なのですか?

ルーツク駅
正面にある看板はウクライナの大手携帯電話キャリア「キエフスター」のもの。
にゃおんちゃんもキエフスターを使ってます。極悪人レオニード・クチマ前大統領の娘の会社です。


《つづく》

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22:41  |  2008ベラルーシ・ウクライナ  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

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