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2008.12.02 (Tue)

2008ベラルーシ・ウクライナ旅行記(その23)

前回の続きです。

◆圧制国家からの脱出

博物館を出ると昼近くなっていたので、ホテルへ戻りチェックアウト。バスターミナルへ向かい、13時35分発ルーツク行きのバス・チケットを購入。ルーツクから先の接続が不明だが・・・行けば何とかなるだろう。もうこれ以上圧制国家にいたくない。疲れた。
近くの市場でお昼ご飯を食べ、余ったベラルーシ・ルーブルで3カートンほどタバコを買い込む。ウクライナで買うより安いからだ。もし国境で見つかったら没収されるだろうが、タバコを2カートンばかり没収されたところでさして痛くも無いし、係官もそこまで目くじら立てることはあるまい。行商のおばちゃんなんか半端じゃない量のタバコを持ち出してるわけだし。

バスを待つこと30分、ターミナルにやって来たルーツク行きのバスは日本ならスクラップ確実のひどいポンコツだった。去年、モルドバのソロカに行った際に乗ったバスも凄まじかったが、これはその次に酷い。はぁ・・・こんな酷いバスでこれから何時間も移動するんですか・・・。鬱だ。
渋々バスに乗り込み、憂鬱な時間を過ごすと1時間、国境に到着。停車すると車内は凄まじい暑さとなるが、じっと耐える。エアコン?そんなものあるわけねぇべ。
税関職員がバスに乗り込んでくるが、パスポートを確認しただけで終了。おさげ髪の可愛らしい女性係官だったが、何故か迷彩服の軍服を着ていた。

続いて出国審査。乗客全員のパスポートを回収してスタンプを押すので時間がかかる。なので外に出て免税店でお菓子を買ったり、タバコを吸ったりして時間を潰す。タバコを吸っているとおじさんが話しかけてきた。彼はウクライナ人だが、その隣にいるおばさんはイタリア人だという。
えぇ?イタリア人が何故こんなところに?向こうにしてみれば、「日本人のお前こそこんなところで何をしているんだ?」なのだろうが。
しかし、この際にどうして日本人の私がシナチョン認定されるかが判明した。ウクライナ人やベラルーシ人にしてみれば、「金持ちの日本人がこんな貧乏国の片田舎に旅行に来るはずがない」と考えるのだそうだ。だから、どこに行っても「ビジネスで来たのか?」と言われるわけか・・・。

あいにくだが私は貧乏国の片田舎が好きなのだ。若い連中は大抵の場合「物好きな野郎だ」という顔をするが、おじちゃん・おばちゃんは「よく来た、よく来たなぁ」と結構素直に喜んでくれることが多いような気がする。このときもウクライナ人のおばちゃんと仲良くなって、食べきれないほどたくさんのリンゴを貰ってしまった。
でも、おじちゃん・おばちゃんは英語が通じないから、たいした会話にならないんだよね。やっぱりロシア語を勉強しないと・・・。

ブレストの市場
かつてのソ連のように、今でも配給待ちの行列があると思ってませんか?
とんでもない!見てのとおり食糧品や日用品は豊富なんです。質はともかくね。

暑さのあまりノビてしまった犬
この日はものすごく暑い日だったので、犬もダウン。圧制国家にいることを忘れさせてくれます。



◆あるウクライナ人一家との出会い

出国手続きが終わると、女の子二人が乗り込んできてにゃおんちゃんの前の席に座った。そうだ、彼女達にリンゴをおすそ分けしてあげよう。

お嬢さん達、リンゴ食べないかい?

英語で言ったが、まるで通じない。彼女達は顔を見合わせてきょとんとしている。

アナタ、リンゴ、タベル?オイシイ。

怪しいロシア語で話したところ、やっと通じた。しかし、彼女たちはモジモジしていて受け取ろうとしない。怪しまれているのだろうか?どうしよう・・・?


すると、隣に若い男の子がやってきて英語で言った。
「どうした?通訳してやろうか?」
おお、何とタイミングの良い助け!彼が通訳してくれたおかげで、彼女達にリンゴを渡すことができた。もちろん彼にも分けてあげた。リンゴをかじりながら彼が言う。
「この二人、俺の兄弟なんだよ。」
えー?あなた達、三人とも全然似てないんですけど?
「あそこにいるのが母さんで、その隣にいるのは叔母さんだ。親父は前のほうにいるよ。」

彼はルーツクに住んでいる大学生。父、母、長男、次女、三女、叔母の6人でベラルーシに住む長女の家を訪ねた帰りなのだという。長女はベラルーシ人と結婚してこの国境の近くにある村に住んでいるそうな。言われてみれば、長男は母親似だし、三女は父親にそっくりだ。
次女、三女は全然英語が分からないが、母と長男は英語を話す。特に母はかなり流暢な英語を話し、長男が単語や文法を間違えるたびに「違うわよ!」と指摘する。君のお母さんは随分英語が上手だね?
「ああ、うちのママは中学校の英語の先生なんだよ」
どうりで上手いはずである。


そんなことを話しているあいだに国境を越え、今度はウクライナの入国審査。
何故か呼び出されて事務所へ連れて行かれるが、係官からの質問はたった一つ。
「学生か?」
社会人ですと答えると係官はそれ以上何も言わず、くわえタバコで乗客のパスポートにスタンプを押し続ける。「行ってもいいぞ」と言ってくれないので、アホのように突っ立っているにゃおんちゃん。
やがて、係官はスタンプを押し終えると、パスポートの束をにゃおんちゃんに差し出す。持って行けということか?もしかして、使い走りさせるために呼び出したのか?謎である。

パスポートを抱えてバスに戻り、一人一人名前を読み上げてパスポートを渡す。途中から車掌が代わってくれたが、どうして乗客の俺がこんな仕事をするのだ?


お互いのことを話して打ち解けるにゃおんちゃんと長男。彼はサッカーが大好きで、何故かガンバ大阪を知っていた。かつて、オレグ・プロタソフ(元ソ連代表のウクライナ人FW)がプレーしてたから知っているのかと思ったが、違うらしい。なんでガンバ?
「お前はウクライナのサッカー知ってるか?シェフチェンコ、知ってる?」
シェフチェンコはもちろん知ってるよ!シェフチェンコとレブロフが2トップを組んでいたディナモ・キエフは大好きだったんだよ!レアル・マドリードをやっつけたじゃないか!
「ドイツ・ワールドカップのウクライナは見た?」
見た見た!応援してたよ!アナトリー・ティモシュク(ゼニト・サンクト・ペテルブルク所属)はいい選手だねぇ。
「なに?ティモシュクを知っているのか?彼はルーツク出身なんだぜ!」
長男、すんごい嬉しそう。ルーツクにもヴォリン・ルーツクというサッカー・クラブがあるが、現在は2部リーグ所属。
「ヴォリンはダメだね。弱い」
しかめっ面をする長男。

何事もなく圧制国家から脱出し、ウクライナへ入国できた。ホッとしたのか気持ちが軽くなり、口の動きも滑らかになる。最初は長男とのみ話をしていたが、やがて母親と叔母さんも加わって皆で楽しく会話する。
にゃおんちゃんが日本人と知った叔母さんはいたく驚き、「こんなところで日本人に会えるなんて想像もしてなかったわ!」と叫ぶ。そりゃそうだろうな。普通、こんなところに日本人は来ない。


初めはにゃおんちゃんをじーっと見ていただけの三女だが、我々の会話の盛り上がりを見て話しかけてくるようになった。
「あなた、何歳なの?」
「結婚してるの?」
「え?独身なの?どうして結婚しないの?」
「それじゃ彼女はいるの?」
人が気にしていることをズケズケと・・・・。ママ、泣いてもいい?

泣きそうな顔をしているにゃおんちゃんを見た長男、すかさずフォローする。
「三女はまだ高校生だから結婚できないけど、次女はどうだ?こいつ、今は彼氏いないぞ?」
長男、お前はいい奴だな。シクシク
怪訝な顔をしている次女に、長男が何を話していたかロシア語で説明する。すると、多分「彼氏がいない」という部分に反応したのだろう。余計なことを言うんじゃない!と言わんばかりに長男への攻撃を始める。二人の間に座っているにゃおんちゃんにとってはいい迷惑である。やめて・・・やめて・・・。

次女と三女、二人は顔だけでなく性格も似ていないようで、好奇心旺盛で物怖じしない三女に対し、次女は口数が少なくシャイな性格なようだ。目があってもすぐに恥ずかしそうな顔をして下を向いてしまう。長男が変なことを言ったせいで意識してしまったのだろうか?
日本人女性には忌み嫌われているにゃおんちゃんですが、意識してもらえるなんてまだまだ捨てたもんじゃありませんね。ホルホルホルホル

マジでウクライナ人女性に拾ってもらおうかなぁ・・・。

ルーツク行きのバス
ルーツク行きのバス。遅い、うるさい、汚いと三拍子揃ったポンコツです。
しかも、停車すると車内は灼熱地獄と化します。


《つづく》

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テーマ : 東欧 - ジャンル : 海外情報

19:32  |  2008ベラルーシ・ウクライナ  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●和やかですねぇ!

いやあ、バスでの会話、おもしろそうですよね。外国に行くと親切な人の多いこと多いこと、(タイとかフィリピンだと、その後チップよこせとか多いのですけど!笑)でもそういうフィリピンでも片田舎とかで困っている日本人とか見るとそんなの関係無しに助けてくれる親切な人いますよ。
しかしそのウクライナの家族、さぞかし驚いたでしょうね。日本人がそんなぼろぼろのバスに乗り込んでいるなんて、誰も思っていないでしょうから。
hiro |  2008年12月05日(金) 17:19 |  URL |  【コメント編集】

ええ、和やかで楽しかったです。
でも、ほんとにつらい移動でしたよ。メチャクチャ暑いしうるさいしホコリっぽいし、お尻は痛くなるし、いつまで経っても目的地に着かないし・・・。
にゃおんちゃんはもう二度とあの路線は使いたくないし、他人様にもお勧めしません。

しかし、タイやフィリピンではチップを要求されるのですか?仲良くなると「小遣いくれ」と言われてしまう?
そういや、道を歩いてるだけで「金くれ」と言われてしまう国は結構多いのですが、意外なことに旧ソ連諸国ではそういう経験をしたことは無いですねぇ。あ、ジプシーは除きますけど。
ソ連人って、実はマトモ?w
にゃおんちゃん |  2008年12月08日(月) 19:01 |  URL |  【コメント編集】

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