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2008.11.14 (Fri)

2008ベラルーシ・ウクライナ旅行記(その20)

前回の続きです。

◆あ、日本人だ!

ベラルーシ南部の都市ブレストへやって来たにゃおんちゃんは、今夜の寝床を無事に確保。雨に濡れた持ち物を乾かした後、食い物を求めて街へ繰り出す。
ホテルを出る際、レギストラーツィアのためフロントにパスポートを提出。食事を終えて戻って来た頃には手続きは終わっているだろう。ミンスクで部屋を借りた際には自ら警察署に出向いて手続きしたが、今回はホテルに泊まるので宿泊施設側で手続きを代行してくれる。
パスポート無し・・・いわば丸腰の状態での外出なので、警官には気をつけなければならない。パスポート不携帯は言い訳の効かない規則違反なので、悪徳警官に捕まった場合にはひとたまりも無い。しかし、雨の日に外をウロウロしてる警官もおるまい。

ホテルを出る際にフロントでバスターミナルの場所を教えてもらい、メシ屋を探しがてら行ってみることにした。さすがインツーリスト系のホテルだけあってフロントのおばちゃんは英語を話せた。とにかくベラルーシは英語が通じない。ここから車で数時間も走れば辿り着くポーランドやリトアニアではバリバリ英語が通じるのに、国境をひとつ越えただけでこのザマである。
しかし、基本的には現地語を話せない自分が悪いのだ。愚痴っても仕方ない。


ブレストの目抜き通りは「ソビエツカヤ通り」。駅から市街地へ向かう道路はレーニン通りだし、街中にはガガーリャ通りなんて名前の道路もある。由来はやはり人類初の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンなのだろうか?
ソビエツカヤ通りは名前とは裏腹に可愛らしい商店、映画館、レストランやバーなどが立ち並ぶ。特に映画館はこんな田舎街には似つかわしくないほど立派。映画くらいしか娯楽が無いんだろうなぁ・・・なんて言っちゃうのは馬鹿にしすぎ?大規模な道路工事の真っ最中で殺風景だったが、完成すれば圧政国家らしからぬ可愛らしい商店街になりそうな予感。
土曜の夜だが雨が降っているせいか人通りは少ないし、時間が遅かったせいか殆どの店は閉まっている。うーむ、残念。でも、ここならメシ屋のひとつふたつは見つけられるだろう。

ソビエツカヤ通り
ソビエツカヤ通り。綺麗な通りですが、工事中なのがちょっと残念。

ソビエツカヤ通りを北(駅方面)へ進み、さらにプーシキン通りで右折して数百メートルのところに市場がある。バスターミナルはその市場の裏手。
バスターミナルへ入ろうとしたところ、入口にたむろっていた若者に「あ、日本人だ!」と言われる。シナチョン扱いされると大変頭に来るが、ずばり日本人と見抜かれるのも困惑するものである。しかし、何故にゃおんちゃんが日本人だと分かったのだろう?
話しかけてくるかと思ってドキドキしていたが、彼らはどこかへ行ってしまった。拍子抜けする。

ポーランドへ行くなら列車を使えば済むので、ウクライナ行きのバスの行き先と時刻を丹念に調べる。ここブレストから一番近いウクライナの大都市はリヴィウ(リヴォヴ)。中世の街並みが残る都市で、ポーランド王国やオーストリア帝国の支配下にあった時期が長いので、ウクライナの他の都市とはかなり雰囲気が異なるらしい。うーむ、行ってみたいぞ!
しかし、残念なことにリヴィウ行きのバスは朝の1本のみ。明日の午前中はブレスト要塞を見に行くのでダメだ。となると、コヴェリかルーツクまでバスで行き、そこから列車でリヴィウへ向かうか。ルブリン(ポーランド)を経由するという手もあるが、一度余計に国境を越えなくてはならないうえに、そもそもルブリン行きのバスが無い。だーっ!なんて不便なんだ!

ブレストのバスターミナル
ブレストのバスターミナル


またしても明日の行き先を保留する羽目になったが、メシ屋を探してウロウロしているとネットカフェを見つけたので寄ってみる。インターネットでリヴィウへ行く方法を探すが、現地で調べて見つからないものがネットで調べても見つかる訳が無い。日本の家族や友人へ「生きてます。無事です。明日は圧制国家から脱出します。」なんてメールを送って時間を潰す。
そんなことをして1時間ほど過ごした後にソビエツカヤ通りへ戻ると、来るときには開いていた店がことごとく閉まっている。時間は22時・・・店じまいするのも当然の時間。しまった・・・メシを食い損ねた。
空腹をかかえてウロウロしていると小さなピザ屋を発見。テイクアウトだけじゃなくて店内で食べることも可能なようだ。昼にもピザを食ったのだが、わがままを言える状況ではない。レジの女の子が少し英語を話せたので、「この街はどう?どっかいい飲み屋知らない?」なんて話をしながらピザを食う。焼きたてだったこともあってなかなか美味しかった。

腹もふくれたので、寝酒を飲みに行くバーを探す。とはいえ、目抜き通りにある店すら閉まる時間なのだから、他へ行ったところで開いている店なんぞあるわけがない。「仕方ねぇな、ホテルのバーにでも行くか・・・」とホテルへ戻る途中、ホテルの隣にあるスーパーマーケットの裏手に若者がたむろっているのを発見。ありゃディスコか何かだな、たぶん・・・。行ってみるか。



◆結婚披露宴のようなディスコで途方に暮れる

外見はどう見てもディスコには見えない殺風景な建物の中に入ると、そこには用心棒と金属探知機が。間違いない、ここはディスコだ。
バーテンみたいなベストを着たおじさんに「ここはディスコかい?」と尋ねると、「そうだよ。あんた飲みに来たのかい?」と英語で言われた。おぉ、おじさん英語上手いじゃないか。入場料を払い、手の甲にチケット代わりのスタンプを押してもらうと、おじさんは「バーとダンスフロアは二階だよ」と階段を指差す。

階段を上ると、手前に食堂のような部屋があり、その隣に喫煙室、その奥にも部屋があり音楽が聞こえてくる。そこがダンスフロアのようだ。手前にはソファーが置いてあり、女の子がお喋りをしている。その横には椅子に座った仏頂面の警官が。こっちではホテルやディスコのようなところには警官が常駐していることは珍しくない。
ダンスフロアへ行くが、どう見てもディスコに見えなくて途方に暮れる。これじゃどう見てもホテルの宴会場だ。手前には椅子とテーブルが並んでおり、奥にはステージがあってそこだけ照明が当たって明るい。若者達はそのステージ前のわずかな空間で踊っている。その横にDJブースがあるのだが、結婚披露宴の司会者に見えて仕方がない。

間違えて知らない人の結婚披露宴に来てしまったような居心地の悪さに襲われたうえに、飲み物をどこで買えばいいのか分からずロビーでオロオロする私。するとさっきのおじさんがやって来て、「バーはあっちだぞ」と食堂を指差す。バー?食堂にしか見えないんですけど・・・。
食堂へ向かうと部屋の隅にカウンターがあるのが見えた。ああ、飲み物はあそこで買うのか。
こっちに来た際にはよく飲むロシア産ビールを注文し、ラッパ飲みしながらロビーへ戻る。だってこれじゃ食堂なんだってば!ビール飲むよりもラーメンを食いたくなるような雰囲気。ラーメンがあれば食ってやるところだが、あるわけがない。


喫煙室へ行くと男の子が話しかけてくるが、英語が通じなくて会話にならない。ロシア語下手でごめんよぉ。
タバコを吸い終えてソファーにふんぞり返って辺りを眺める。小さな街だけに皆知り合いのようで、ますます知らない人の結婚式に紛れ込んでしまったような錯覚に陥る。このビール飲んだら帰ろうかなぁ・・・。そう思った矢先、さっきのおじさんがやって来て話しかけてきた。

「あんた、どっから来た?」
日本だよ。
「ビジネスか?」
いや、観光。
「観光?ベラルーシに?この街には何も無いぞ?」
ブレスト要塞を見に来たんだよ。
「(要塞:fortress と 森:forest を間違えたおじさん)ああ、このあたりは自然は豊かだぞ」
いや、森じゃなくてブレスト要塞。よ・う・さ・い!
「ああ、要塞か。間違えたよ。」
でも、おじさん英語上手いね。どこで覚えたの?
「ん?ああ、自分で勉強したのさ」
へー、すごいね!

ただのモギリ役のおじさんかと思っていたが、彼はここのマネージャーらしい。でも着ているベストのせいでウェイターかチケットのモギリにしか見えない・・・。
仕事中のおじさんはいつまでも立ち話をしている余裕は無く、すぐに誰かに呼ばれてとこかへ行ってしまった。これ以上ここにいても何も無さそうだな・・・というか、この場違いな雰囲気には耐えられん。
お呼びじゃない?こりゃまた失礼しました!


ホテルに戻るが飲み足りないのでバーに寄る。しかし、飲み物の種類は少ない、値段は高い、隣にいた男(イタリア人)が話しかけてくるが、ベロベロに酔っていて明らかにヤバい。
結局、ここもビール一杯で退散する羽目となり、部屋に戻って寝る。はぁ・・・明日はどこに行こうか。

ブレストのホテルの隣にあった教会
ブレストのホテルの隣にあった教会


《つづく》

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テーマ : 東欧 - ジャンル : 海外情報

23:37  |  2008ベラルーシ・ウクライナ  |  TB(0)  |  CM(3)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

いつもたのしく拝見(ROM)しています。以前、ウクライナに行くといっていたhiroといいます。しっかし旅行の記事、よく覚えていらっしゃる!とても感心します。記事も見ていて楽しいですし・・・私も旅行はしますけど、言ったことは覚えていても細かなことは大体忘れてしまうので・・・それと、これほど幅広く個人旅行されるのはとてもすごいですね。こんな日本人が増えると日本人ももっと見聞が広がるんですけどね・・・
hiro |  2008年11月16日(日) 23:03 |  URL |  【コメント編集】

写真を見ると、そのときに何をしたか、何を考えていたか思い出すんですよ。もちろん、簡単なメモも取ってますけどね。
私なぞロシア語圏しか行けないヘタレ旅行者でして、100ヶ国以上を旅したツワモノがたくさんいることを考えればひよっ子でございます。

ところで、ドニプロペトロフスクはいかがでしたか?

にゃおんちゃん |  2008年11月17日(月) 21:36 |  URL |  【コメント編集】

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
 |  2008年11月17日(月) 23:03 |   |  【コメント編集】

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