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2006.04.01 (Sat)

【思い出の80'sメタル】第6回:UFO - 神無き未確認飛行物体について語る

早くも第6回となったこのシリーズ。「香ばしき国々」と違って、こっちは書くのが楽です。
で、今回取り上げるのはUFO。

おいおい、あれも'70年代のバンドじゃねーか、だって?失礼な。マイケル脱退後も1983年まで飛行を続けましたぞ。(後に再結成して今も活動中)
というわけで、今回はマイケル・シェンカー脱退後の'80年代のUFOのお話。


UFO(1975年)さて、左の写真はオールドファンにはお馴染み、マイケル・シェンカー在籍時のUFOの写真です。皆さん、「UFO=マイケル・シェンカー」と思ってませんか?にゃおんちゃんが中高校生の頃には周りにUFOのファンはたくさんいましたが、UFOというよりマイケル・シェンカーのファンばかりでね。マイケル脱退後のUFOのアルバムを持っていた奴なんてひとりもいやしねぇ。
試しに'80年代のアルバムを聞かせても、「マイケルがいないからつまんない」とかぬかしやがる。マイケル脱退後も音楽性なんてそんなに変わってないだろうが。おめーらはギタリストの名前で音楽聴いてるんか、こら!・・・と憤ること甚だしかった若き日のにゃおんちゃん。

「UFO=フィル・モグ&ピート・ウェイ」なんですよ!あの二人がいればUFOなんです!
つーか、ピート・ウェイだけではWAYSTEDになっちまうから、「UFO=フィル・モグ」と言ってもいい。マイケル・シェンカーがいても、フィル・モグがいなけりゃMICHAEL SCHENKER GROUP(MSG)になっちゃうじゃないですか。
「マイケルがいないからつまんない」と言ったにゃおんちゃんの友達にとって、UFOはマイケルのギター以外は聴きどころが無いバンドだったのでしょうか。ぐぬぬぬ・・・。
(写真:左からダニー・ペイロネル、フィル・モグ、マイケル・シェンカー、アンディ・パーカー、ピート・ウェイ)


と、いつまでも恨み言を言っても仕方ない。始めましょう。

ドラッグとアルコールに蝕まれ、心身の健康と引き換えに凄まじい慟哭のギターを轟かせた名手マイケル・シェンカー。そんな彼も'70年代末には廃人寸前となり、様々な奇行と失踪を繰り返した末に1979年についにバンドを去りました。
バンドにしてみればたまったものではない。ツアーの真っ最中に突然姿を消して、2ヶ月も3ヶ月も行方不明になるのですから。代えの効かない看板ギタリストということで、これまで何度マイケルが失踪しても根気強く耐えていたバンドでしたが、ついに音をあげて彼を諦めることに。

UFO(1980年)で、そのマイケルの後任として加入した新ギタリスト、その名はポール・チャップマン。
チャップマンは、なんとゲイリー・ムーアの後任としてSKID ROWに加入したことがあるという経歴の持ち主。また、LONESTARというバンドでも質の高いアルバムをリリースしており、地味ながらもギタープレイにもソングライティングにも定評のあった人です。

実はチャップマンはマイケル・シェンカーが加入して間もない1974年にも一度UFOに加入しています。しかし、このときはマイケル・シェンカーがツイン・ギターとなることに激しく抵抗したため、チャップマンの加入はご破算に。その後、彼はLONESTARを結成するのですが、その活動と平行してマイケル・シェンカーが失踪するたびに助っ人としてバンドに加わりピンチを救ってきた、という実績があります。

気心も知れているし曲も書けるしギターも上手い、ということで即戦力となるギタリストを必要としていた当時のUFOにとっては最適だったのではないでしょうか。マイケルに匹敵するスーパー・ギタリストなんてそんな簡単に見つからないし。というか、そのマイケル・シェンカーだって、当時はドイツの取るに足らないバンドだったSCORPIONSでギターを弾いていたところをUFOにスカウトされているわけで。
(写真:左からピート・ウェイ、ポール・チャップマン、フィル・モグ、ポール・レイモンド、アンディ・パーカー)



NO PLACE TO RUN'79年5月の来日公演を経て、'80年にチャップマン加入後初のアルバム「NO PLACE TO RUN」をリリース。BEATLESを手掛けたことで有名なジョージ・マーティンをプロデューサーに迎えたことで話題になりました。
マイケル・シェンカー在籍時に比べると、ダイナミックな展開の曲や落差のあるギター・ソロが無い分地味に聞こえますが、UFOらしいドライブ感のあるR&Rソングが詰まっているアルバムです。チャップマンも名曲"Lettin' Go"にクレジットされている他、"Mystery Train"ではマイケル・シェンカーには無いブルージーなギターを披露するなど、地味ながらも「らしさ」を披露しています。

また、'70年代後半にアメリカ進出に成功していたことから、このアルバムを引っさげてアメリカ・ツアーも敢行しています。なお、アルバムのリリース後にポール・レイモンドがMSGに加入するため脱退し、元WILD HORSESのニール・カーターが加入しています。


THE WILD, THE WILLING AND THE INNOCENT続く'81年には「THE WILD, THE WILLING AND THE INNOCENT」をリリース。当時はオーケストラやホーンを導入したことで物議を呼んだ問題作だったらしいのですが、今聞くとそんなことよりも地味さ加減のほうが問題のような気がします。
チャップマン作の曲が約半数を占め、彼の貢献度が高いアルバムなのですが、これという決め曲に欠けるのが難点。決して悪いアルバムではないのだが・・・。ただし、"Profession Of Violence"ではマイケル・シェンカーとはまた一味違った強烈な泣きギターを披露しています。

NWOBHMに乗り損ねたUFOでしたが、この頃からアメリカ市場でも失速しはじめ、アルバムどころかバンド自体が地味な存在になっていきます。多分、このへんの商業的な失敗が'80年代のUFOの評価が低い原因なんでしょうね。


MECHAMIX'82年に発表の「MECHANIX」では、前作がイマイチだったことでバンドも相当悩んだのでしょうか。コンパクトでキャッチーな楽曲が多くなり、ギタリスト至上主義から完全に脱却し、楽曲重視のバンドへと変身しつつあるのが分かります。
そんな作風のとおり、捨て曲無し・・・とまでは言わないが、このバンドにしては比較的楽曲が粒ぞろいなアルバムで、'80年代のUFOのベスト・アルバムに推す人も多い1枚です。"The Writer"や"Let It Rain"といった名曲も収録されています。

しかし、そんな佳作にも関わらずアメリカでは前作以上に売れず、'70年代に築いたファンベースは完全に失いました。
とにかく、この頃のUFOのキーワードは「地味」。ダイナミックな楽曲の上にマイケル・シェンカーのギターが乱舞する'70年代と比較しちゃうと、ノリの良さとかキャッチーなメロディで勝負する姿勢は地味に見えちゃうのでしょうか。


MAKING CONTACTラストアルバムとなったのが、この'83年リリースの「MAKING CONTACT」。前作リリース後にピート・ウェイが脱退しており、このアルバムではポール・チャップマンがベースを弾いています。
根っからのロックンロール野郎ピートが去ったせいか、ニール・カーター作の楽曲が増え、前作のポッフ化にさらに拍車がかかっています。マイケル・シェンカー在籍時のUFOが好きな人にとっては、もはやただのブリティッシュ・ハードポップにしか聞こえないかもしれませんが、アルバム自体の出来は良く、「モグ/カーターによる新生UFO」と思えば楽しんで聴ける一枚です。

しかし、僚友ピート・ウェイに去られたショックが大きかったのか、フィル・モグはすっかり気落ちしてしまい、このアルバムを最後に解散します。ちなみに、ラストツアーには当時TALASに在籍していたビリー・シーンが助っ人で参加しています。


ところが、'85年になってフィル・モグは突如UFOを復活させました。フィルとポール・レイモンド以外のメンバーは全員新顔で、ギターにアトミック・トミー・M、ベースにポール・グレイ(元DAMNED)、ドラムにジム・シンプソン(元MAGNUM)という顔ぶれでした。

当初はレコード契約が無いままツアーを行っていたのですが、ネブワーズ・フェスティバルなどで好評だったこともあり、めでたく古巣『Chrysalis』と再契約した彼らは'86年に「MISDEMEANOUR」をリリース。

MISDENEANOUR前作「MAKING CONTACT」をさらにポップかつモダンにした作風で、ニック・タウバーの立体感のある音作りが特徴的なアルバムでしたが、アトミック・トミー・Mというソロイスト志向のギタリストがいるせいで軟弱な印象はありません。"Heaven's Gate"のようなハードな曲から、"This Time"や"Night Run"のようなキーボードが前面に出たポップな曲までと、バランスの良いアルバムです。
にゃおんちゃんは、シンプルながらも奥行きのあるサウンドに驚いた記憶が。ベテランに相応しいアダルトでモダンなHRでした。
ところが、話題になった割には全く売れず、結局これ一枚でUFOは再び墜落してしまいました。


AIN'T MISBEHAVIN誰もがUFOのことを忘れた'88年になって、突如「AIN'T MISBEHAVIN」というミニ・アルバムがリリースされました。「MISDEMEANOUR」に続くアルバムのプリ・プロダクション時のデモを収録したものらしいのですが、まぁ出来のほうはナニです。w

余談ですが、UFOを復活させる際にフィルはアメリカまで行ってギタリストを探しています。その際に候補となったのがアトミック・トミー・Mと、なんとイングヴェイ・マルムスティーン。イングヴェイはフィルに会いますが、フィルが明確な音楽的プランを持っていなかったことや、ALCATRAZZのほうが自分の好きにできると判断したことから、ALCATRAZZに加入してしまいました。もし、このときイングヴェイがUFOに加入していたら、どうなっていたのでしょうか。
また、アトミック・トミー・Mは本名をトミー・マックレンドンといい、子供の頃は立川に住んでいたという日系アメリカ人。兄のダニー・マックレンドンはエンジニアとしてLOUDNESSなどのアルバムを手掛けています。


HEAVEN'S GATEそして1995年に突如リリースされたのがこれ。「MISDEMEANOUR」リリース直前の'85年12月のライヴを収録したもので、ギタリストはもちろんアトミック・トミー・M。

10曲中8曲が「MISDEMEANOUR」からの選曲となっており、昔の曲を期待して買うとがっかりしますが、演奏も悪くないので、あのアルバムを気に入った人なら買う価値があると思います。
とにかく、アトミック・トミー・Mがこれでもかというくらいギターを弾きまくっていて、かなりメタリックな音像です。スタジオ盤でも相当弾きまくってますが、あれ以上です。マイケル・シェンカーともポール・チャップマンとも異なるトレブリーなトーンで、ゲイリー・ムーアばりのマシンガン・ピッキングを炸裂させています。


と、まぁ'80年代のUFOの活動を簡単に綴るとこんな感じです。前半はUFOらしいノリの良いR&R、後半は洗練されたハード・ポップ路線と音楽性は違いますが、5枚のアルバムには駄作はひとつもありません。(「AIN'T MISBEHAVIN」を除く)考えてみれば、このバンドはマイケル・シェンカー加入後は駄作が無いんですよね。もっとも、'91年の再結成後は冴えないアルバムを連発しますが・・・。

そういうわけで、「マイケル・シェンカーが好き」なのではなく「UFOが好き」という人には、この時代のアルバムも是非聴いてもらいたいものです。にゃおんちゃんのオススメは「MECHANIX」です。
アルバムでは地味ですが、ブート版などを聞くとポール・チャップマンも中々良いギターを弾いていますよ。



さて、メンバー達のその後についても説明しておきましょう。

◆ピート・ウェイ
1981年にUFOを脱退すると、'82年に元MOTORHEADの"ファスト"エディ・クラークとFASTWAYを結成しますがこれもすぐに脱退し、'83年にWAYSTEDを結成。後に『Capital』との契約を得て、ダニー・ヴォーン(後にTYKETTOを結成)を擁してアメリカ進出もしますが、'80年代末には解散してしまいしまた。

◆ポール・レイモンド
1980年にUFOを脱退し、MSGを経て'83年にWAYSTEDに加入。しかし、アルバム一枚ですぐに脱退して、'85年には再結成UFOに参加。その後は日本に移住してPAUL RAYMOND PROJECTなんてのをやっていました。数年のブランクを経て、'93年に黄金期のラインナップで復活したUFOにその一員として戻りました。

◆アンディ・パーカー
一時期WAYSTEDや再々結成したUFOに加入しましたが、基本的にミュージシャン稼業を引退して親族とビジネスをしています。

◆ポール・チャップマン
ポール・チャップマンは'85年にWAYSTEDに加入。WAYSTED解散後は特に目立った活動はしていません。もったいない・・・。

◆ニール・カーター
UFO解散後、'84年にGARY MOORE BANDに加入。1990年にゲイリー・ムーアがブルース路線に転向するまで、歌にリズム・ギターにキーボードとマルチ・プレイヤーぶりを発揮して彼を支え続けました。
にゃおんちゃんは'85年にライヴを見ましたが、ニールは大活躍でした。アルバムでは全部ゲイリーが歌ってますが、ライヴでは「ゲイリーと並ぶもうひとりのフロントマン」という感じで、かなりの部分をニールが歌っていました。

◆アトミック・トミー・M
UFO解散後に故郷サンフランシスコに戻り、1998年に元TESLAのブライアン・ホイートとSOULMOTORというハンドを結成してアルバム3枚をリリースしました。

◆フィル・モグ
再結成UFO解散後はしばらく隠居状態にありましたが、甥のナイジェル・モグがQUIREBOYSで活躍するのを見てやる気を取り戻し、ピート・ウェイを誘って'91年にUFOを復活させました。
その後はマイケル・シェンカーを含む黄金期のラインナップに戻り話題になりましたが、現在はフィル、ピート、ポール・レイモンド、ヴィニー・ムーア、ジェイソン・ボーナムというラインナップで活動しています。マイケル・シェンカーが戻ってきてもハズレのアルバムばかり出していたUFOですが、このメンバーで2004年にリリースした「HERE YOU ARE」は久しぶりに良いアルバムでした。

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