2017年11月 / 10月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2008.09.26 (Fri)

2008ベラルーシ・ウクライナ旅行記(その14)

前回の続きです。


◆日白寝坊ブラザーズ(2008年8月1日)

ミンスクへ来て3日目。今日はミール城へ行ってこようと思う。数少ないベラルーシの世界遺産のひとつだ。とは言ったものの、どうやって行くのかまるで分からない。警察でレギストラーツィアを済ませたら、とりあえずネットカフェにでも行ってインターネットで調べるか?
午前8時に起床して出かける準備をしていると、マリナから電話が来た。
「お兄ちゃん寝坊したから、私が迎えに行くね」
昨日は私が寝坊し、今日は大佐が寝坊。「日白寝坊ブラザーズ」である。

チーズをつまみながらディスカバリーチャンネルを見て過ごすこと約1時間、10時少し前にマリナがやって来た。ちなみにアカゲビッチ大佐同様、彼女も赤毛ではない。
警察に行く前に用事があるので大学へ付き合って欲しいと言われ、彼女が通う大学へ向かう。その大学はミンスク駅から車で東に20分ほど走った郊外にあった。建物の表示を見ると「ベラルーシ国立経済大学」と書いてある。マリナは別に授業を受けるわけではなく、何やら事務手続きが必要らしい。部外者であるにゃおんちゃんは中に入れないので、構内をウロウロして時間を潰す。入ろうと思えば入れない訳ではないが、面白いことは何も無さそうだし。

大学のキャンパスにしては随分と手狭で、15分ほどウロついただけで見終わってしまった。マリナはまで戻って来ておらず、仕方がないので正面にあるベンチにどっかりと腰を下ろして待つ。
夏休み中だというのに建物は学生でごった返している。大学生なら留学生なんかを見慣れていて外国人は珍しくないと思うのだが、どの学生もジロジロとこっちを見る。やっぱり東洋人は珍しいのかなぁ・・・。
「お前ら、俺は日本人だぞ。中国人じゃないからな!」
叫びたい衝動に駆られるが、グッと堪える。


ベンチにふんぞり返ってi-podでIKUZOを聴いていると、目の前で教官らしき女性がフラットファイルをぶちまけた。ファイルを縛っていた紐がほどけてしまったようだ。しかし、周りにいる学生どもは誰も彼女を助けようとしない。何をボーっとしてんねん、お前ら。
にゃおんちゃんが歩み寄ってファイル拾いを手伝い始めても、学生は誰一人加わってこない。もしかしてこの教官、学生からすげー嫌われているとか?

そんなこんなでさらに待つこと約20分、マリナがニコニコしながら戻ってきた。何だか知らないがとても喜んでいて書類にキスしている。
「テストの結果が良かったのか?」
「いいえ、これは学費の免除申請が認められた書類なのよ!」
大佐の家は貧乏ではないはずだが、それでも学費免除なんて認められるのか。彼女は随分と優秀な学生らしい。よほど嬉しかったらしく、すぐに携帯電話で母親に報告していた。

ベラルーシ国立経済大学
ベラルーシ国立経済大学のビル。



◆「怯え」のち「キレる」

マリナの用事は済んだので、いよいよ警察へ向かう。オヴィールへ着いたのは12時少し前。昼休みでまた閉まっているのではないかと心配したが、建物のドアは開いていた。
おずおずと中へ進み、廊下ですれちがった女性警官に手続きの場所を尋ねると、彼女は無言のまま奥の一室を指差して立ち去った。こ、怖い・・・。

待合室らしき薄暗い部屋へ入ると、ウクライナ人やロシア人のおじちゃん・おばちゃんが賑やかに話をしていた。
「あんた、どっから来た?日本?おー!ビジネスか?」
ニコニニしながら私に話しかけてくるおじさん・おばさん。あんたら、鬼警官が怖くないのか・・・。雰囲気はまるでどこかの集会所で、圧政国家の警察署にいることを忘れそうになる。

待合室の奥にさらに部屋があり、自分の順番が来ると彼らは入室していく。そして、そのたびに女性警官が書類を片手に慌しく出入りを繰り返す。
この警官、モデル並の美女なのだが物凄く不機嫌そうな顔をして恐ろしいことこのうえない。空気を読まずに口説いたりしようものなら、その場で射殺されるかもしれない、と思っちゃうくらい怖い。いくら美人でもあんなにツンケンしてる人、にゃおんちゃんは嫌だ。


順番を待っていると、あることに気づいた。
女性警官は奥の部屋に出入りするたびにドアを開け閉めするのだが、そのドアに防音加工が施されていることに気づいた。ヴィリニュスのKGB博物館で防音加工された拷問部屋取調室を見たことを思い出し、一気に背筋が寒くなる。
「マ、マリナ・・・ど、ど、どうしてあのドア、ぼ、防音加工してあるのかな?」
「えー?そうなの?私には分からないわ」

ヴィリニュスのKGB博物館で見た取調室の話をすると、彼女は( ´,_ゝ`)プッと吹き出した。圧政国家慣れしている現地人と違って、平和な日本で育ったにゃおんちゃんにとっては笑い事ではないのだが。
「不審な点があったら拷問されるんじゃないのか?」
「ここはKGBじゃないわよ。ただの警察」
「じゃ、じゃあどうしてドアに防音加工してあるんだよぉ~」
もう殆ど泣き出しそうなにゃおんちゃん。


そしてにゃおんちゃんの番がやってきた。最初、マリナは「私、ここで待ってるから」と言って中へ入ろうとしなかったのだが、「ダメ!ダメーッ!一人じゃ無理。お願い!」と必死に懇願して一緒に行ってもらうことに。
謎の防音ドアがすごく重たく感じる。キィ・・・

私の予想に反して中は明るく、そして清潔で暖かみのある部屋だった。あれ?
しかし、拍子抜けしたのも束の間、一瞬で恐怖に引き戻された。怖い顔をした女性警官が鋭い口調で一言。
「パスポート!」

私のパスポートとビザ、そして出入国カードの内容を確認する鬼警官。表情は相変わらず恐ろしいまま。1分後、彼女は顔を上げると再び鋭い口調で言った。
「いつまでミンスクにいるんだ?」
「えっと・・・明日までですぅ」
引きつった笑いを浮かべながら必死に応答するにゃおんちゃん。

そして次の瞬間、予想だにしない答が返ってきた。
「お前は手続きは必要ない」
へ?いや、そんなはずないですけど。
「お前は3日しかミンスクにいないから、手続きは必要ない」

彼女はこう言うと私にパスポートを突き返した。
3日?ちょっと待て。俺がミンスクに来たのは7月30日。そして明日は8月2日だ。4日間の滞在なはずだが・・・。この警官、7月は31日まであることを忘れてるのか?混乱する私。
こっちだってちゃんと手続きしておかないと困るのだ。後で悪徳警官に絡まれて手続きの不備を追求されたりしたらどうするんだ?
「あのー、4日間の滞在になると思うのですが・・・?」

すると、ただでさえ険しかった警官の表情は一層険しくなり、こう叫んだ。
「お前は手続きは必要ない!必要無いと言ったら必要無い!」

そして、部屋から追い出された。訳が分からず困惑する私。


待合室にいたおじちゃん・おばちゃん達に事情を説明すると、 「土日はカウントしない」ということが判明した。

このクソ警官、ちゃんと説明しろ。バカヤロー!

事情が判明すると一気に怒りが噴き出し、私は中指をおったてて警察署を飛び出した。
日本の警察の怠慢ぶりも相当なものだが、ベラルーシの警察はほんとダメだ。威張り腐ってるだけでバカばっかりだ。
このときばかりはジョージ・ソロスの味方をしたい気分になった。


《つづく》

関連記事

テーマ : 東欧 - ジャンル : 海外情報

20:11  |  2008ベラルーシ・ウクライナ  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://powerpopisland.blog68.fc2.com/tb.php/317-83a6c088

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。