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2008.08.23 (Sat)

2008ベラルーシ・ウクライナ旅行記(その5)

前回の続きです。

◆ベラルーシ国境でタイ━━━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━━━ホ!!

時差ボケのせいか朝5時に目が覚めるが、気分は意外にすっきりしている。今日は良い日になるかな?

出発する準備はすぐに終わったが、シーツやらカギやら借りていたものを返さなくちゃいけないので、スタッフのお姉さんが起きるのを待つ。タバコでも吸って時間を潰そうと思いバルコニーへ行くが、扉が閉まっていて入れない。
することもなくキッチンをウロウロしていると、知らぬ間に後ろに貞子のような女性が立っていてギョっとする。スタッフのお姉さんだったのだが、シャワー上がりの彼女は濡れた髪が顔にかかっていて、まるで貞子のように見えたのだ。にゃおんちゃん小心者なんだから、驚かすなや・・・。

お姉さんにシーツとカギを返し、お別れをして宿を出る。5分で駅に到着するが、まだ6時。駅の地下にあるスーパーマーケットでお菓子や飲み物を買う。ヴィリニュスからミンスクまでは200km程度しかないのだが4時間もかかる。飲み食いするものは必須。

ホームへ行くと停まっていたのはソ連風のオンボロ客車。この手のボロ客車は左右2列ずつシートが並んでいるのだが、何故か左右でシートの向きが違う。日本の列車みたいにシートの向きは変えられない。
ヴィリニュスを発ち1時間ほどで国境へ。リトアニアの出国手続きを済ませ、恐怖のベラルーシ国境警備隊との戦いを待ち受ける。IKUZOでも聞いてリラックスしようか。

ミンスク行きの列車
ミンスク行きの列車


さて、ベラルーシへの入国手続き。
知らない間にベラルーシ国境警備隊にもパスポートの自動読み取り装置が導入されており、係官はパスポートを機械に通してはノートパソコンに向かって何やら入力する作業を繰り返している。3年前は分厚い紙のリストをめくってビザを探していたのにねぇ。出世したもんだ。

そんなことを考えていると、にゃおんちゃんの番がやってきた。
係官は私のパスポート見ると、何やらゴチャゴチャ言い出したが、ロシア語なので何を言っているのか分からない。しばらくすると女性の係官がやって来て英語で「トランジットか?」とのたまう。
私のビザはトランジットビザじゃないので、ここで適当なこと言うと、ややこしいことになるやもしれぬ。「トランジットじゃないよ。ミンスクにいる友達に会いに行くのだ」と告げると、係官は「保険!保険!」と喚き出した。ちっ・・・。

女性係官:保険の書類を出せ。

にゃおん:はい、これ。(日本で加入した旅行保険の証書を見せる)

女性係官:こんなのダメだ。ベラルーシの保険でなくてはならない。

にゃおん:これはアメリカの保険会社が発行したもので、保証内容も十分なはずだ。

女性係官:ノー!ベラルーシの保険!

にゃおん:無いよ。そんなもんミンスクで手続きすればいいんだろ?


圧政国家の官憲相手にナメくさった態度を取る私。3年前のにゃおんちゃんならゴチャゴチャ言われた時点でオシッコをチビっていただろうが、今の私は違う。悪い意味で「旧ソ連慣れ」しつつあるようで、この程度のことでは動じない。

女係官は「やれやれ・・・」という表情を浮かべると、上司らしき男性係官に何かを告げ、にゃおんちゃんのポスポートに何かスタンプを押して去っていった。あれ?もしかして保険無しでもOK?あ、でもスタンプ押したのはビザが貼ってるところじゃなかったな・・・。
男性係官は無線で何を話しているが、ロシア語なので分からない。しばらくすると・・・

男性係官:お前、ちょっと来い。

にゃおん:へいへいー。(と言いながら立ち上がり、歩き始める)

男性係官:荷物も持って行くんだ。

にゃおん:Σ(゚Д゚;エーッ!

どうやら、この列車でミンスクへ行くのは無理なようだ。にゃおんちゃん、どうなっちゃうんだろ?


※外国人がベラルーシへ入国するためには、ベラルーシ政府の指定する旅行保険に加入する義務があります。事前に海外旅行保険に加入していても、ベラルーシ政府に言わせれば「そんなの関係ねぇ!」だそうで、すべての外国人旅行者はベラルーシの健康保険に加入しなければなりません。
しかし、場所や係官によって保険をチェックしたりしなかったりで、運用が極めていい加減です。私が3年前にミンスクへ行ったときは何も聞かれませんでしたし、係官によっては「後で加入手続きしろ」で済む場合もあります。




◆アメリカ人はビザ無しでどこでも行けると思ってませんか?

列車から下ろされたにゃおんちゃんは、そのまま事務所へ連行される。部屋の大きさは6畳ほどで、部屋を取り囲むように壁際にテーブルと椅子が並んでいる。テレビがあったりするので、取調室のような物々しい雰囲気は無い。
私を連行した男性係官は「ここで待っていろ」と言うと、私のパスポートを持ってどこかへ行ってしまった。

そして、その部屋には先客がいた。先客はお婆ちゃんで、我々の監視係らしき迷彩服を着た男性兵士に向かってロシア語で何やらゴチャゴチャ言っている。旅行カバンを持っているので地元の人間ではない。
お婆ちゃんはしばらくゴチャゴチャ言っていたが、兵士は適当に返事するだけでまともに相手にしていない。やがて、「この兵士に何を言っても無駄」と観念したお婆ちゃんは、にゃおんちゃんに話しかけてきた。あれ?英語?

お婆ちゃん:あなたはどこから来たの?私はアメリカ人なのよ。

にゃおん:日本です。ミセス、あなたはロシア語を話せるのですか?

お婆ちゃん:私はリトアニア人なのよ。

にゃおん:えーと、リトアニア系アメリカ人ですか?

お婆ちゃん:生まれはカウナスだけど、25年前にアメリカへ移住したのよ。

にゃおん:(おーっ!ソ連脱出組ですか!)

お婆ちゃん:今はシカゴに住んでいるわ。


このお婆ちゃん、カウナスに住む親戚に会いにシカゴからリトアニアへ来たのだそうだ。そして、ウクライナ西部の都市リヴィウにいる友達に会いに行こうとしてここで捕まったらしい。

お婆ちゃん:あなたはどうしてここに連れて来られたの?

にゃおん:どうやら保険の問題のようです。

お婆ちゃん:あなた、保険掛けてないの?

にゃおん:いいえ、$70も費やしてこの保険に入ったのですよ。(証書を見せる)

お婆ちゃん:係官にこの証書を見せた?

にゃおん:見せたけど、ダメだと。これ、アメリカの大きな会社の保険なんですけどね・・・。

お婆ちゃん:良い保険ね。これの何が問題なのかしら?

にゃおん:彼らはベラルーシのバカみたいな保険じゃないと気に入らないみたいです。

お婆ちゃん:まるでソビエトね。

にゃおん:ところでミセス、あなたは何故ここに?

お婆ちゃん:私はビザを持ってないのよ・・・。

にゃおん:(;´д`)なんと・・・(そりゃ入国できないに決まってるよ・・・)

お婆ちゃん:ベラルーシへ行くのにビザが必要なんて知らなかったのよ!


ひ ど す ぎ る

アメリカ人がベラルーシへ行くにはビザが必要なことを、誰も彼女に教えなかったらしい。米帝様の国民といえどもビザが無くては入国できない国はたくさんあるのだ。
ベラルーシ国境で捕まったアメリカ人と日本人。ベラルーシを圧政国家呼ばわりしたアメリカと、その手下の日本。意味深な組み合わせである。

ああっ!にゃおんちゃんはどうなってしまうのだろうか!


《つづく》

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テーマ : 東欧 - ジャンル : 海外情報

23:16  |  2008ベラルーシ・ウクライナ  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

>>ああっ!にゃおんちゃんはどうなってしまうのだろうか!

帰国してるし、無事なことは確かなんだよな。
結果の分かっている試合を録画放送で見ているようもので緊張感が出んな。
枠 |  2008年08月24日(日) 04:42 |  URL |  【コメント編集】

●厳しいのぉ・・・

無事に帰国できなかったら、こんなブログ書いているわけがないのだ。グルジアで被弾して入院、なんてことになっていたら録画放送どころか、放送そのものが無しじゃ。
「生きた/死んだ」、「逃げた/捕まった」ではなく、いかにして苦境を脱したか、その過程を楽しんでくれ。本人は必死なんだぞ!w
にゃおんちゃん |  2008年08月24日(日) 23:30 |  URL |  【コメント編集】

●苦境・・・

ツァーリ・プーチン@サンポマスターを素手で倒したり?
pianoman |  2008年08月25日(月) 11:20 |  URL |  【コメント編集】

それはウガンダの人食い大統領アミン閣下にお願いしましょう。
2003年に死んでますけど。
にゃおんちゃん |  2008年08月25日(月) 23:20 |  URL |  【コメント編集】

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