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2007.10.16 (Tue)

2007モルドバ・ウクライナ旅行記(その27)

◆ツバメの巣にて

やっとの思いでやって来た「ツバメの巣」。思っていたよりもずっと小さな建物であるうえに、1912年に建設されたという割には建物の質感が妙に新しい。もしかして、大規模な改築でもした?
ドイツの富豪が建てたものらしいが、こんな辺鄙なところにわざわざ城を建てるなんて、よほど人間嫌いの人だったのだろう。にゃおんちゃんも金持ちだったら同じようなことをやりかねないので、建てた人の気持ちが何となく分かる。

城の中はレストランになっていて、関係ない人は入れない。にゃおんちゃんはお腹が空いてないので、当然入らない。それに、無駄に高そうだし・・・。貧乏人には無縁だな。
ここは断崖絶壁に立つ城なので、黒海やヤルタの街がよく見える。でも、にゃおんちゃんは高いところが苦手なので、下を見下ろすと眩暈がする。

ツバメの巣
断崖絶壁に建つ「ツバメの巣」。岬の先端から下を見下ろすと眩暈がします。


ツバメの巣の後方には岩山がある。疲れたので、その岩山に登ってひと休みする。たくさんの人が上り下りしたせいで岩が磨耗してツルツルになっていて、サンダル履きのにゃおんちゃんにはとてもデンジャラス。
岩山のてっぺんで休んでいると、カップルが話しかけてきた。話の内容は特筆すべきものは何も無い他愛もないものだったが、彼らが話していたのがウクライナ語だったことに驚いた。ウクライナに来たのは二度目、しかも前回は1週間も滞在していたのに、にゃおんちゃんはウクライナ語を話す人を生で見たことが無かったのだ。

この建物の他には周辺にはロクなものが無いので、土産物屋で絵はがきを数枚買って帰ることにする。
「またあの階段を上り下りしてバス停まで行くのかぁ?」と思っていると、崖の下に船着場があり、そこから遊覧船が発着していることに気づいた。船着場へ行き、列に並んでいる人に尋ねると、ここからヤルタ港行きの遊覧船が出ているのだという。
丁度船がやって来たところだったので、迷わずこれに乗って帰ることにする。運賃は20UAH。ちょっと高いけど、あのクソ忌々しい階段を上らなくて済むうえに、涼しい船内で快適な時間を過ごしながらヤルタに帰ることができた。
あ、船の写真を撮り忘れた・・・。

真面目に観光してヘトヘトになったので、ヤルタ港から市場へ直行。
市場でケバブを買い、部屋に戻って食い、そして寝る。


横になるが、暑くて寝付けない。エアコンを全開にしているが、効きが悪くて部屋が涼しくならない。結局、少しウトウトしただけで、20時半に出かけることにする。
ちなみに、朝からフルシチョフに電話し続けているのだが、何度掛けても連絡が取れない。そして向こうからの連絡も無い。何があったのか知らないが、電話の一本くらいくれてもいいのに。
フルシチョフよ、アントネスクに続いてお前もトンヅラか?

もうヤルタ観光は済ませたので、フルシチョフと連絡が取れない以上、ここにいる理由は無い。明日の朝まで待って彼から連絡が来なかったら、アンドレイさんのいるポルタヴァへ行こうかな・・・。

それじゃ下準備だけでもしておこうか・・・という訳で、バスターミナルへ行ってバスの行き先と時刻を調べる。ポルタヴァへ行くには・・・直行便はもちろん無いので、まずはドニエプロペトロフスクまで行き、そこからさらにバスか鉄道で移動することになる。しかし、バスは夜行便のみ。当たり前だ、7時間も8時間もかかるのだから。
それじゃ、明日の昼間は何をしようか・・・かつてクリミア・ハン国の首都だったバフチサライにでも行こうか。もしバフチサライに行くなら、ヤルタまで戻ってくるよりもシンフェローポリへ移動して、そこから夜行列車にでも乗ったほうが無駄が少ないし、体にも優しい。
よし、決めた。明日はヤルタ→バフチラサイ→シンフェローポリ→ドニエプロペトロフスクと移動することにしよう。



◆詐欺女、野良犬、さそり・・・ヤルタで迎えた最悪の夜

フルシチョフと連絡が取れなくて気が重かったのだが、明日の予定が決まると元気が出てきた。酒でも飲みに行こうと思い、街へ向かう。
街へ向かう途中、歩きつかれたので港のベンチに座って休んでいると、隣に女の子二人がやって来た。にゃおんちゃんは別にそれを気に留める訳でもなく、「よーし、パパ明日はバフチサライへ行ってハーン(王)の館を見ちゃうぞー」などと脳内妄想に勤しんでいたのだが、しばらくすると彼女たちが話しかけてきた。
また、支那人認定されるんじゃないだろうね?

彼女達の名前は、サーシャとターニャ。
サーシャはコサックで有名なウクライナ東部の都市ザポリージャから来た旅行者で、英語を少し話せる。夏休みで家族と一緒にヤルタに来ているそうな。まだ若いのにバツイチで子持ち。
ターニャはここヤルタに住んでいる地元民。英語はからっきしダメだが、ドイツ語を少し話せる。しかし、にゃおんちゃんはドイツ語がからっきしダメなインチキ・ドイツ人なので、サーシャの通訳無しでは会話にならない。二人は住んでいるところは離れているが、以前からの友達なのだという。
20~30分ほど夜風に当たりながら話をした。彼女達はこれから二人でナイトクラブへ行って遊ぶのだという。

そうかい、そうかい、行っといで。おじさんはここでもう少し脳内妄想に勤しむことにするよ。


と言おうとした矢先、彼女達から「一緒に行かない?」と誘われた。うーむ・・・クラブかぁ?正直言ってそんな気分じゃないが・・・良い機会だからとりあえず行っておくか。キシナウでも教授の誘いを断らなかったおかげで色々と面白いことがあった訳だし。
我々が向かった先はヤルタ随一の高級ホテル「オレアンダー」のディスコ。最初から「エントランス・チャージくらいは俺が払ってやろう」と思っていたのだが、ディスコの前まで来るとサーシャが「私たちの分も払ってくれる?」とのたまう。あーあ、言っちゃった。黙っていれば払ってやったのに、可愛くない奴らだねぇ。
この時点でかなり萎えたのだが、とりあえず中に入ろうと思い料金を聞くと、一人当たり70UAH。日本円にすればたったの1,600円程度、たいした額ではない。

しかし、無いのだ・・・所持金が。

全部で280UAH程度しか持ってないのだ。ジュース買っても80円とか、メシ食っても500円の世界だぞ。何万円も持ち歩く訳がない。
3人分払っても210UAH。払えるけど・・・この面構えだけは豪華そうなディスコのことだ、払ってしまったら残金70UAHでは飲み物もロクに買えないだろう。という訳で却下。だめだ、金が無い。

サーシャはそれを聞くと、「それじゃどこかお金がかからないところに行って遊びましょ」と言う。あくまで俺にタカるつもりらしいが、こっちの財布の都合に合わせてくれるところはまだ許せる。しかし、ターニャがどうしてもオレアンダーに行きたいらしい。
サーシャは「カードか現金を取りに部屋まで戻ったら?」と言うが、ここからだと余裕で30分以上はかかる。彼女達は待っていると言うが、にゃおんちゃんがそんなことしたくないのだ。さして気乗りしないディスコに行くのに、このクソ暑い中30分も歩くのは嫌だ。完全に萎えてしまったので、「俺は帰るから、君たち二人で行きなよ」と別れを告げて帰ることにした。

ところが、サーシャは俺を引き止め、ターニャと二人でグダグダやっている。その場でさらに10~20分ほどグダグダが続いた後、「さっきから何度も行ってるでしょ。俺は金が無い。しかし、部屋まで取りに戻る気も無い。だから、二人で行くと良い。ほら、行きなよ」と言うと、ターニャがバッグの中を開いて「お金無いから、行きたくても行けないよ!」と叫び、プンスカ怒りながら行ってしまった。
ちょっと待て。お前ら、最初からあのディスコに入る金を持ってなかったのか?

俺はお前らの財布じゃねーぞ、馬鹿野郎!

もしかして、最初からそれが目的で俺に話しかけてきたのか?
ターニャは怒って行ってしまったので、サーシャを問い詰める。にゃおんちゃんの怒りを察知した彼女は何やら必死に言い訳をしたが、最後にとんでもないことを言って去っていった。

「ごめんなさい、これがウクライナの女の子のやり方なのよ」

(°Д°)ハァ? ふざけんな。どんなやり方やねん。


もはや飲みに行くどころではなくなり、にゃおんちゃんもプンスカ怒りながら帰る。
途中、野犬に吠え立てられて泣きながら逃げて帰る羽目に。
汗だくになって帰宅したにゃおんちゃんは、シャワーを浴びるべくバスルームへ。
すると・・・

さそり

ぎゃー!さそり!!!

「刺されたら死ぬ! (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
体長5cm程度の小さなさそりだったが、しっかりとさそりの形をしている。水をかけると生意気にも尻尾を振り上げて威嚇しやがるのだ。シャワーを武器にさそりに立ち向かうにゃおんちゃん。
5分に及ぶ格闘の末に、さそりは排水溝へと消えていった。俺は勝った・・・。

って冗談じゃねぇよ!ヤルタにさそりがいるなんて聞いてねぇよ!
ベッドの中にいたりしたいなだろうな?
夜中に一人で部屋中のものをひっくり返して、他にさそりがいないかどうか調べる俺。

もう、嫌だ!
相変わらずフルシチョフから電話来ないし、もうこんな街は出て行くことにする。


《つづく》

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22:47  |  2007モルドバ・ウクライナ  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

旅行記楽しませていただいてます。
サ、サソリ? 
蠍団は見たいけど、本物のサソリには遭いたくないですね。
写真を撮る余裕があるなんて・・・・!
にゃおんちゃん(黒猫)の横っ飛びを想像してしまい、笑ってしまいました。
ようよ |  2007年10月22日(月) 20:42 |  URL |  【コメント編集】

>>ようよ様
お久しぶりです。
私もドイツの蠍団は大好きなんですが、本物のサソリはねぇ・・・。あんな小さな虫に刺されて死んだら、死んでも死に切れませんわ。
一応、写真を撮りましたが、横っ飛びなんてかっこいいものじゃなくて、へっぴり腰でビビりながら撮ったのでブレまくってます。
サソリなんて見たことが無かったので、どのくらいの速さで動くかも分からず、非常に怖かったです。「ゴキブリ並の速さで動いたらどしよう?」とビビリまくりでしたよ。
にゃおんちゃん |  2007年10月24日(水) 18:02 |  URL |  【コメント編集】

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