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2007.09.25 (Tue)

2007モルドバ・ウクライナ旅行記(その16)

◆えーと、何とかいう名前の村に行く

やっとの思いで山頂にたどり着いたものの、ダウンして20分くらい動けず。展望台の隅っこでのびていると、モルドバ人の一家がやって来た。父、長女、長女の子ども2人、次女という組み合わせ。次女は高校生で英語を少し理解し、日陰でひっくり返っていたにゃおんちゃんに話しかけてきた。お父さんは軍服を着ていて、モルドバ軍の軍人さんだそうだ。彼らはこの街に住んでいる訳ではなく、キシナウからやって来たとのこと。非番なのに、軍服着てるのは何故?ま、いいや。
この次女が若くてお肌ピチピチの健康美なお嬢さんで、笑顔がとても可愛い。ん?何やらおっさんくさい言い方だな。彼女はにゃおんちゃんのことを大学生だと思っていたようだが、本当の年齢を知って驚いていた。おっさんだからな、俺・・・。

彼らはにゃおんちゃんのように川沿いから階段を登って来たのではなく、ソロカの街から山の上にある村を通ってここにやって来たのだという。来た道を戻っても楽しくないので、その村を通ってソロカの街へ行くことにする。
灼熱地獄の中、「水、水・・・」と呟きながら歩くこと数百m、モルドバ人一家の言っていたとおり小さな村があった。なんと、道路に沿って井戸がある。しかも、バケツで汲み上げるタイプの井戸。子どもの頃、実家に手押しポンプの井戸があったが、バケツを使うやつは初体験。「水ーっ!」と叫びながら凄い勢いでハンドルを廻してバケツを引き上げ、貪るように水を飲む。村人が生活に使う井戸なのでバケツを汚さないよう、手持ちのペットボトルに移して水を飲む。ああ、私ってやっぱり日本人。

バケツ一杯分の水など飲みきれるわけがないので、ペットボトルに移してはその水を頭や首に振り掛けて体を冷やす作業を繰り返す。炎天下の中、ながーい階段を登ったせいで一気にグロッキーになってしまい、自分でも分かるくらいフラフラしていた。今にして思えば軽い熱中症になっていたのかもしれない。

井戸
モルドバの田舎にあった井戸。ひんやり&ミネラルたっぷり天然水。


道路に沿って電柱が立っているので、どうやら電気は来ている模様。でも水は井戸から汲む。歩いている子どもを見ながら、「水汲みは子どもの仕事だったりするんだろうなぁ」と考える。家屋の殆どは平屋で3人も住めば窮屈そうなほんとに小さな家。どの家も古いが、きちんと手入れされていて可愛らしい。屋根は何故かトタンなので、夏は暑そうだが。
そして、家畜がたくさん。ニワトリ、牛、ヤギ・・・羊はいなかったが、ガチョウまでいる。ニワトリやガチョウは近づくと逃げてしまうので、ヤギに餌をやって遊んでいると、近所の子どもがやって来て写真を撮ってくれた。もしかして、怪しい中国人がやって来て大事なヤギを盗むとでも思ったのだろうか・・・。

村唯一の商店でアイスクリームを買う。アイスを食っているとマルシュルートカがやって来たので、これに乗って山を下りてソロカの街へ帰ることにする。
ちなみに、旧ソ連諸国は何気にお菓子類が美味しい。だからおばさんになると、女性は皆力士体型になるんだろうな。若いときは妖精、年をとると妖怪・・・これ、ソ連の国家機密。

モルドバの伝統的家屋
村の家はどこもこんな感じ。モルドバの伝統的家屋だそうです。

ガチョウ
ガチョウ。近づくと逃げる・・・。



◆Moldavian Gypsies

マルシュルートカに乗って山を下りる。眼下にはソロカの街が見える。
山を下る途中に見慣れない建物が密集する地域を通った。窓にへばりついて凝視していると、運転手が「これはジプシーの家だ」と言う。ジプシーの家?ジプシーって家なんて持ってるのか?しかもさっきの村で見たモルドバの伝統家屋と全然違うし、こっちのほうがずっと立派だぞ。
街からそう遠くなさそうなので、ここでバスを下りてみることにする。

バスを降りると、あちこちの家が大規模な改築工事を行っている。えー?再開発事業でもやってるのか?ほんとにそこらじゅうの家で一斉に工事してるの。写真を見ると分かるけど、モルドバ人の家と建築様式が全然異なる。
バス停が日陰になっていたので休んでいると、近くに座っていたモルドバ人の建築作業員のおじさんから「お前、旅行者か?ジプシーには気をつけろよ」と言われて、一気に欝になる。今まで、一体何人の人から同じことを言われたか。あるフランス人は「国内にいるジプシーを皆殺しにしてやりたい」とまで言っていた。彼らの悪評は色々と聞いているが、地元民が忠告してくるくらいなのだから、本当に酷いに違いない。ビビりながら散策に出かける。

ジプシーの家
ジプシーの家。ゴージャスです。

こっちもジプシーの家
こっちもジプシーの家。豪華なテラスが特徴です。


歩いていると、壁に動物(ライオンと熊)が描かれた家を見つけた。その意味を考えて家の前で首を傾げていると、その家の住人らしきお婆さんが声をかけてきた。婆ちゃんは浅黒い肌を持ち、モルドバ人とは異なる服とアクセサリーを身につけているので、一目でジプシーだと分かる。ラフな格好をしているが、すごくカッコいい。HANOI ROCKSのアンディ・マッコイはジプシーであることを公言し、それ風の衣装を好んで着ているが、ほんとにあんな雰囲気。ババァのくせに何でそんなカッコええねん。

その婆ちゃん曰く「これは家を守る動物」だそうで、「私はジプシーで、ここに住んで60年になる」と言う。そんなことを話していると、婆ちゃんの孫らしき小さな女の子がやって来た。この子が、子どものくせに真っ赤なドレスを聞いていて、婆ちゃんと同じように見なれない指輪やネックレスをしていてメチャメチャカッコいい。しかも、やはり肌は浅黒いのだが、目鼻立ちはくっきりしていて凄く可愛い。土の上を素足で歩き回っているのには驚いたが。
その子はにゃおんちゃんを見ると、手を引っ張って近くの大きな屋敷に連れて行く。庭で車を洗っているヒゲもじゃのおっさんを指差して、「この辺りのジプシーのリーダー」だと言う。子どもがそのおっさんに向かって「旅行者が来た」とか何とか言い出したので、あいさつだけして慌てて退散する。正直言うと、あまり関わりあいたくない。


すると、今度は婆さんがやって来て、にゃおんちゃんのことを色々と尋ねてくる。そして、俺が独身だと分かると、「いい娘を紹介するから、うちに寄っていきなさい」などと言い出すではないか。
いや、確かにね、ジプシーの女の子ってにゃおんちゃんの好みのストライクど真ん中ですよ。feti虎教授は「ポンセは金ぴか(金髪碧眼)好き」などと言うが、俺は黒髪に褐色の肌の女性が好きなのだ。ウクライナでタタール系の子を見て以来、「もしかして、俺ってああいうほうが好み?」と思っていたが、最近やっと自覚した。

・・・なんてことはどうでもよくて!
いくらエロでアホでも、ここでそんな誘いに乗ってホイホイついて行くほど馬鹿ではない。婆さんは俺の手を引っ張って家へ連れて行こうとする。いやー、これはヤバい。旅行者を招いてお茶の一杯をご馳走することはあっても、見ず知らずの風来坊に嫁の世話する人なんているわけがない。
「ごめんね、バスの時間が」とか何とか理由をつけて、逃げるようにしてその場を去る。


街へ戻る途中、ヘレンに電話をしてそのことを話すと、「あなたの行動は正しい」と言われた。あそこでホイホイついて行こうものなら、物を盗まれたり、金をまきあげられたりするのだという。
こんなことばっかりしてるから、ジプシーは嫌われるのだ。
彼らは見た目からしてスラブ系(ロシア、ウクライナ等)ともラテン系(ルーマニア、モルドバ)とも異なるし、独自の文化や生活様式を持っていることは一目で分かる。言い方は悪いが、それを見世物(観光資源)にして生きていくことだってできるのに、どうしてああいうことをするのか。

ウクライナでもモルドバでも、昼間から街角でフラフラして通りがかりの人に金をせびっていたのはジプシーばかりだった。地下鉄の駅などで物乞いをしている年寄りもたくさんいるが、あの爺ちゃん・婆ちゃん達は通りがかりの人をしつこく追い回したりはしない。
ヘレンは「ジプシーにも良い人はいるんだけどね・・・」と言うが、ロクでもない経験をした直後のにゃおんちゃんには慰めにもならない。


《つづく》

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