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2007.09.13 (Thu)

2007モルドバ・ウクライナ旅行記(その9)

◆教授の悪夢、再び

「こんな国、明日にでも出て行ってやる!」と思い、北ターミナルへバス時刻を調べに行くにゃおんちゃん。しかし、その北ターミナルへの行き方が分からない。地元の人に尋ねたところ、ここからマルシュルートカで行けるようなのだが、俺のつたないロシア語では理解できない。諦めてホテルに帰る。
いずれこの国を去るわけで、そのためにもバス時刻を調べなくてはいけないのだが、面倒だから明日考えよう。

ホテルに帰るとフロントに「教授が戻ってきたら連絡して」と頼み、部屋に戻って寝る。暑くて疲れたわい。


午後9時、フロントから電話が来たので一階へ下りると、教授がプンスカ怒りながら「散々だった。早く飲みに行こうぜ」と言う。しかし、その前に食事に行くらしいので、教授、長官、にゃおんちゃんの3人でタクシーに乗り込み、昨夜行ったレストランへ再び行く。
ウェイトレス達はにゃおんちゃんの顔を覚えていて「あんた達、また来たの?」と笑っているが、教授のお気に入りだったオクサナはいない。

メシを食いながら教授に首尾を聞くと、本当に散々だったらしい。「あいつらはバカだ!」と怒っている。何があったのかというと、まず適当なサウナを見つけられずキシナウ市内を散々走り回る羽目になって2時間以上無駄にする。さらに、やっとサウナを見つけたと思ったら、お膳立て係の警官がおねーちゃんを調達てきず、ブチ切れた教授は「お前らとの契約は無効だ!」と宣言して運転手と警官を置き去りにして帰ってきたのだという。「あいつらは何ひとつオーガナイズできないバカ野郎だ!」と怒る教授。
普通、場所とおねーちゃんを事前に確保してから案内するだろうに・・・。頭の悪そうな顔をした奴らだったが、ホントにバカだったんだな。教授、哀れ・・・。


メシを食いながら明日以降の予定を話し合う我々。教授達は明日11時にチェックアウトしてティラスポリへ移動するという。どこで調べてきたのか、「そういえば、インビテーション・レターが必要だって話、あれ本当だったわ。お前、よく知ってるな」と言う教授。
書類が不備なまま行くのってヤバくね?と忠告するが、「そんなもん、金で解決すりゃいい」と強気の教授。

一方、「お前はどうするんだ?俺達と一緒にティラスポリへ行かないか?」と言われたにゃおんちゃん。申し出はありがたいのだが、3泊分前払いしてるからねぇ。「もう一日ここに残って、田舎でも見に行こうかと思ってる」と話すと、「モルドバの田舎?俺達、ここに来るまでに散々見てきたけど何もねぇぞ?ロクなホテルもレストランも無い。いるのは家畜ばっかりだ」と笑われる。
うーん・・・それはそれでいいけどね。どうしようかねぇ・・・。とりあえずキシナウにはホントに何も無いことが分かった。明日は日帰りでどこか田舎へ行ってみようと思う。


食事を終えると、ホテルに帰って寝るという長官と別れ、教授と二人で再び「CITY」へ行った。例のセキュリティ・スタッフ達は、にゃおちんゃんを見ると再びおじぎをする。そんなに面白いか?
月曜日の夜なので店はガラガラ。しばらくすると人が増えてきたが、眠たくなったので帰ることにする。教授も帰ると言うので、二人でタクシーに乗ってホテルに戻る。午前2時半に帰還。



◆沿ドニエストルへの道~予期せぬ幕開け

8月21日(火)
午前8時に目が覚める。時差ボケのせいだろうか、夜遊びしてるわりにはきちんと早起きしている。どういう訳かお湯が出ないので水シャワーを浴び、9時に外出。フロントで北ターミナルへの行き方を教えてもらい、行ってみることにする。
まだ朝早いというのにクソ暑い。マルシュルートカの中はまるでサウナ風呂で、せっかくシャワーを浴びたのにすぐに汗だくになってしまった。

汗をかきかきやって来たGara De Nord。ターミナルビルとプラットホームがあるだけで他には何も無いが、たくさんのバスと旅行者でごった返している。
ビルの中へ入りバスの経路を調べると・・・バルツィ(Bălţi)、ソロカ(Soroca)、オルヘイ(Orhei)などモルドバ北部へ向かうバスに加え、ウクライナのキエフやオデッサ行きのバスもある。

オデッサ行きのバスにはティラスポリ経由とパランカ(Palanca)経由の2種類がある。パランカ経由のバスはモルドバの南端から直接ウクライナへ行くので、沿ドニエストル領を通らない。よーし、これだ!このバスを使えば悪名高き沿ドニエストル共和国の国境警備隊に怯えなくて済む。
所要時間は5時間程度。ティラスポリ経由よりは時間がかかるようだが、それほど極端には違わない。

北ターミナル
ここが北ターミナル(Gara De Nord)。カッサ(窓口)、銀行、両替所などがこの中にある。


沿ドニエストル共和国領を通らずにオデッサへ行く方法を見つけてしまった以上、このままだとあの国に行かないままモルドバを去ることにもなりかねない。何せインビテーション・レターの入手が宙に浮いたままなので、行くに行けない。
レター無しでも10時間以内の滞在なら可能らしいので、日帰りで行くことは可能だが・・・となると、チャンスは今日しか無い。明日行くとなると、ホテルをチェックアウトするから荷物を担いであの国に行くことになる。荷物など狙われることはないだろうが、現金を持ち歩くことになるので悪徳国境警備隊の餌食になるやもしれぬ・・・。

今なら行ける。所持金は30USD程度、持ち物はデジカメのみ。よし、今日は沿ドニエストル共和国に行ってくることにする!



◆私が沿ドニエストルへ行く理由・・・何故なら、そこに沿ドニエストルがあるから

当初の段取りは全て吹っ飛び、書類も何も無いまま単身で乗り込むという予期せぬ形で行くことになった沿ドニエストル共和国。前日、アントネスクに電話番号を書いたメールを送ったが、未だ連絡は無い。どんな事情があったが知らないが、もはや奴に期待すべきではないだろう。
ここまで来てあの国に行かずに帰れるか!と並々ならぬ決意で中央ターミナルへ戻るが、腹が減ったので中央市場の外れにあるカフェでピザを食う。うーむ・・・まずい。

食事を終えると一目散にバスターミナルへ行き、ティラスポリ行きのバスを探す。時刻表を見ると20~30分間隔でひっきりなしに走っている。
ティラスポリ行きのバスはすぐに見つかった。何故なら、運転手がバスの前で客引きのごとく「ティラスポリ、ティラスポリ」と連呼していたから。よし!と気合を入れて乗り込もうとすると、運転手に「ちょっと待て」と止められる。なんじゃい!
運転手は、にゃおんちゃんに「お前、モルドバのビザを持っているか?」と尋ねる。パスポートを見せて日本人はビザがいらないことを説明すると、ダメだ!ダメだ!と追い払おうとする。なじぇ~?

運転手曰く、「モルドバのビザを持っていない奴はトランスニストリア(沿ドニエストル)に入国できん。国境で追い返される」。えー?トランスニストリアはモルドバから分離独立を主張してる国よ?どうしてモルドバ・ビザが入国に必要なんだ?運転手はにゃおんちゃんのそんな疑問に答えようともせず(答えられるわけもないのだが・・・)、俺を追い払おうとする。ムカーッ!
運転手と喧々諤々やっていると、別なおじさんがやって来て会話に加わった。つたないロシア語を必死に駆使して会話したところ、次の事実が判明。

・そのおじさんはマルシュルートカの運転手
・昨日、日本人を乗せてトランスニストリアへ行ったが、その日本人はインビテーション・レターが無いという理由で入国を拒否され、国境で追い返される羽目となった

なんだとーっ!インビテーション・レター無しでも短期滞在は可能じゃなかったのかー!
これだから後進国は嫌だ。対応した係官のさじ加減で天国か地獄か、だからな。
というか、あんな国に行きたがる物好きな日本人が同時期にここに来ていたことにも驚いた。


予期せぬ事実に狼狽するにゃおんちゃん。一時間ほどバスターミナルをウロウロして、どうするべきかを考える。入国拒否・・・鬼のような係官に怒鳴りつけられて検問所から追い出される自分の姿を想像して身震いする。怖いよ、ママー。
しかし、考えてみれば入国を拒否されるってことは、「帰れ!」と追い返されるだけ。身柄を拘束されるわけじゃないし、イチャモンつけられて金を巻き上げられたとしても所持金はたったの30$。考えてみれば、失うものなど無いのだ。
たとえ入国できないとしても、せっかくここまで来たのだから挑戦すべきだろう。入国拒否されたとしても、それはそれでネタになる。そう何度も経験できることじゃないからな。

うわー!なんてポジティヴな俺!いや、怖いもの知らずっていうか、ただのアホ?

今回の旅行は、いずれ行くであろうカフカス地方や中央アジア、そしてトランスニストリアと同じ非承認国家である『アブハジア』、『南オセチア』、『ナゴルノ・カラバフ』行きの予行演習も兼ねている。
比較的情勢が安定しているトランスニストリアへ行くのにビビっていては、世界中から承認されているにも関わらずトランスニストリア以上にヤバいカフカス諸国や中央アジアのスタン軍団、そしてその他の非承認国家に行くことなど夢のまた夢だ。この程度のことでビビってられるか。

そして12時、にゃおんちゃんを乗せた地獄行きティラスポリ行きのマルシュルートカはキシナウを出発した。出発前にヘレンに電話して、今からトランスニストリアへ行ってくると伝えたところ、「あなたはどうしてあんな変な国に行きたがるの?」と呆れられる。いや、変な国だから行きたいんだよ。後で「健闘を祈る」というSMSが届く。
果たして、どのような運命が国境でにゃおんちゃんを待ち受けているのだろうか。


《つづく》

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00:10  |  2007モルドバ・ウクライナ  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●他にも居たとは・・・・

>あんな国に行きたがる物好きな日本人が同時期にここに来ていたことにも驚いた

いや、まったく(笑)。いよいよ次回は偽ソ連ですか。無事に帰ってこれたということは、それほど大変なことにはならなかったんでしょうけど・・・・。
keta |  2007年09月13日(木) 15:44 |  URL |  【コメント編集】

●マニアに大人気の国?

トルクメニスタンと違ってビザいらないし。
現地人に話を聞いたら、「旅行者がたくさん来るよ」と言ってました。物好きは世界中にたくさんいるんですね。

えー、ヤバいことにはならなかったのですが、それはある意味非常に不本意なことでして・・・。最初は戦争の際に激しい戦闘が繰り広げられた街とか、ロシア軍の武器庫がある村にも行く予定だったんですけどねぇ。
現地のサポート要員がトンヅラこいて、全て水泡と帰しました・・・。
にゃおんちゃん |  2007年09月13日(木) 19:28 |  URL |  【コメント編集】

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