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2007.09.09 (Sun)

2007モルドバ・ウクライナ旅行記(その6)

◆愛国少女との出会い

我々、局地的日独同盟3人組が向かった先は「CITY」というクラブ。場所はよく分からんが、キシナウのメインストリート、シュテファン・チェル・マレ大通りから道路一本ほど南に入ったところ。キシナウの店やプレイスポットは全てこの通りに沿って存在しており、道路2~3本入っただけで住宅街やらオフィス街になってしまう。
エントランス・チャージは15レイ。入口にいるセキュリティ・スタッフ達がにゃおんちゃんを見て「日本人か?」と聞いてくる。そして彼らは俺が日本人だと分かると、彼らはおじぎを始めた。爆笑する我々。彼らは格闘技が好きらしいので、K1とかPRIDEでも見て覚えたのだろうか?
さらに、スタッフの一人が漢字で「武士道」と書かれたキーホルダーを見せて、「これはSamurai Spiritという意味だよな?」と聞いてくる。「そうだよ、間違いない」と答えるとニコニコしながら頷いていた。

中に入ると、少々時間が早かったせいか、入りは60%程度。ダンスフロアは吹き抜けになっていて、それを取り囲むように2階にも客席がある。クラブにしては照明が明るめでヤバげな雰囲気は無い。
一目散にカウンターへ行き、酒を注文する。にゃおんちゃんと長官はビールを、ドイツ人のくせにビールが嫌いな教授はウォッカのレッドブル割りを頼む。ビールは一缶は500~600円程度だが、モルドバにしてはかなり高め。バーテンが英語喋るような店だからな、モルドバにしては高い店なのかもしれん。


にゃおんちゃんと長官がまったりとビールを飲みながら談笑するのに対し、教授は早速女の子を物色しはじめた。そんな教授を見て、長官は「しょうがねぇ奴だなぁ・・・」という表情を浮かべている。
トイレへ行ったり、飲み物を注文しに行ったりで店内を移動するたびに、周りの人からすごい視線を浴びるにゃおんちゃん。どこをどう見てもモルドバ人に見えない俺は、見た目からして明らかに違いますからね。そんな視線は慣れっこなので、愛想良く「ハーイ、ハーイ」とあいさつして回る。

カウンターでオーダーした飲み物を待っていると、隣にいた女の子二人組(金髪&赤毛)と目が合った。にっこり微笑み「あっちにドイツ人の友達がいるから、一緒に飲まないかい?」と誘うと、「いいよー」という返事が。すかさず我々の席に連れて行くと教授は感激し、「俺の知ってる日本人は皆シャイで他人と話したがらないのに、お前は違う!」と、褒められているのか何なのかよく分からない評価をいただく。
鬼畜教授が早速「お前、どっちが好みだ?」と聞いてくるので、好きなほうを選べと答える。教授はブロンドの女の子が好みらしいので、金髪の子の隣に座って早速二人だけの世界に突入する。にゃおんちゃんは髪の毛の色にこだわらん・・・っていうか黒髪のほうが好みだし、その子は顔つきも化粧もキツくて好みじゃなかったので、ホッとする。


早速口説き落としにかかる鬼畜教授に対し、にゃおんちゃん、長官、赤毛の女の子は時折言葉を交わす程度でボーッと飲み続ける。やがて長官は退屈したのか、ふらりとどこかへ行ってしまった。ポツンと取り残される俺と赤毛の子。
誘っておいて放置プレーは申し訳ないので、にゃおんちゃんから色々と話しかける。彼女の名前はヘレン(仮名)、19歳の大学生だという。ヘレンは非常に流暢な英語を話し、見るからに頭が良さそうなのだが、皮肉っぽい言い回しをするので対応に苦慮する。元々そういう人なのか、俺のことが嫌いでそういう言い方をしているのかが分からないのだ。

やがてヘレンは「あんたも女の子が目的でモルドバに来たの?」と言う。えー?モルドバってやっぱりそういう国だったのかー?
「いや、俺はモルドバを含む旧ソ連諸国の文化や政治に興味があってだな・・・」とこの国に来た理由を力説する。モルドバの歴史、政治経済について色々と質問していると、段々彼女の態度が変わってきた。最初は「女の子をナンパしに来たバカな外国人」程度にしか思っていなかったのだろうが、彼女の予想とは裏腹ににゃおんちゃんがこの国について勉強してきたことに関心した様子だった。

やがて、彼女は「夜にお酒飲みながらする話じゃないんだけどね」と言いつつも、この国の現状について色々と語り始めた。やはり彼女は頭が良く、その意見はどれも参考になるものだったが、その過程で実は彼女は凄い愛国少女であることが発覚する。
モルドバ人がモルドバ語を全然喋っていないことを指摘すると、「そんなことないわよ!モルドバ語だってたくさん使われてるわよ!あなたが分からないだけよ!」と激しく反論し、モルドバは元々ルーマニアの一部だから、ルーマニアと合併したほうがいいという意見もあるようだが?と水を向けると、「断固反対!EUという枠組みの中で統合すれば済むことよ!」と怖い顔をする・・・。
いや、にゃおんちゃんでもロシア語とルーマニア語の違いくらいは分かるし、こんなみすぼらしい国がどうやってEUの加盟基準をクリアーするんですか?・・・なんて反論は怖くてできなかった。



◆クサレ警官との死闘

数時間ほどクラブで飲み続けた後、店を変えようということになって移動する我々。ただし、長官はここに残るというので置き去りにする。そしてその移動の途中に事件は起きた。

アンドレイの運転でシュテファン・チェル・マレ大通りを爆走する我々。すると、「勝利の門」というショボい凱旋門もどきの建物の前で検問に引っかかり、警察に車を止められた。早速、「パスポート出しやがれ」と言う警官。にゃおんちゃんはちゃんとパスポートを持っていたが、教授は持っておらず早速ひと悶着起きる。「免許書の提示で問題ないじゃないか。パスポートはホテルに置いてきた」と抗議する教授に対し、「パスポート!パスポート!」と喚く警官。
結局、パスポートを持って歩かない奴が悪いということで、300MDLをカツアゲされた教授。

続いてにゃおんちゃんの番。俺はちゃんとパスポート持ってるし、入国のスタンプも貰っているから全く落ち度は無い。しかし、警官は車から少し離れたところでにゃおんちゃんのパスポートを見ながら何やらゴニョゴニョ言っており、アンドレイがそれに対応している。うーん・・・彼らは何を話しているのか。つーか、にゃおんちゃんトイレに行きたいんですけど。早くしてくれない?
やがてシビレを切らしたにゃおんちゃんが車から降りて警官の元へ行くと、バトルが始まった。

にゃおんちゃん:「いつまで俺のパスポート見てるんだ?何か問題あるか?」

警官:「(英語で)お前は英語を話せるか?」

にゃおんちゃん:「Yes」

警官:「お前のパスポートには問題がある」

にゃおんちゃん:「ほー、どんな問題だい?」

警官:「俺は警官だ」

にゃおんちゃん:「お前が郵便配達員じゃないことくらい見りゃ分かる。だから何だ?」


警官だと言えばビビると思ってんのか、こら。教授がカツアゲされたのを見ているので、最初から反抗的な俺。
英語を少し話せるアンドレイの通訳によると、にゃおんちゃんのパスポートに貼ってあるウクライナ・ビザが問題らしい。(°Д°)ハァ? そのウクライナ・ビザ、2年前のものですよ?しかもモルドバの警官がウクライナのビザと一体どんな関係があるんだ?

にゃおんちゃん:「お前はモルドバの警官だろ。ウクライナ・ビザはお前に関係ねぇ」

警官:「(ひたすら英語で)プロブレム、プロブレム」

にゃおんちゃん:「だから、このビザの何が問題なんだ?」

警官:「(ひたすら英語で)プロブレム、プロブレム」

このクソッタレ警官はとにかくイチャモンをつけて俺から金をむしり取ろうという魂胆らしい。
そうかい、お前がそういうつもりなら、こっちにも考えがある。

にゃおんちゃん:「モルドバの警官であるお前が、俺のウクライナのビザにケチつける法的根拠は何だ?とっとと説明しやがれ!」

警官:(ロシア語でゴニョゴニョ言いながらビザの日付を指差す)


にゃおんちゃんのウクライナ・ビザは申請を代行した旅行屋さんのミスにより、後から大使館で手直ししてもらっており、手書きで修正した後がある。もちろんその箇所にも大使館のスタンプと大使のサインが添えられており、ウクライナに入国した際も全く問題にならなかった。

にゃおんちゃん:「ほら、サインもスタンプもある。こんなものは問題ではない」

警官:「プロブレム、プロブレム」

にゃおんちゃん:「たとえ問題だとしても、モルドバの警官であるお前には関係ねぇ!」

警官:(ロシア語で何やらゴニョゴニョ言う)

にゃおんちゃん:「俺はロシア語分かんねーんだよ。英語で話せや、え・い・ご!」

警官:(相変わらずロシア語でゴニョゴニョ言っている)


完全にブチ切れるにゃおんちゃん。アンドレイから携帯電話を取り上げると、それを警官に突きつけて喚く。

にゃおんちゃん:「そんなにこのビザが問題か?だったら今すぐウクライナ大使館に電話しやがれ!」

残念ながらモルドバには日本大使館が無いので、「日本大使館に電話汁!」という手は使えない。だったら、ウクライナ大使館を巻き添えにしてやる。ウクライナ大使館にしてみれば自国民と直接関係無いのだから、にゃおんちゃんの訴えなど無視されるかもしれないが(しかも夜中だし)、ここは騒ぎを大きくすることとこのクサレ警官にプレッシャーを与えることが目的だから、別にいいのだ。

にゃおんちゃん:「ほら、早く電話しろよ」

警官はいつまで経っても電話しないので、「それじゃ帰っていいか?」とパスポートを奪い返そうとすると奴の顔色が変わった。このアホ警官、ファビョらせてやるからな、見てろ。

にゃおんちゃん:「何で電話しねーんだよ。最初からイチャモンつけるのが目的か?旅行者相手にイチャモンつけて小遣い稼ぎか?こら」

相手がロクに英語を分からんのをいいことに暴言をエスカレートさせる俺。

にゃおんちゃん:「さすが欧州最貧国だな。モルドバにはお前みたいなクサレ警官がたくさんいるのか?そんなことだからトランスニストリアと戦争やって負けるんだよ、クソ野郎!」


とことん挑発する俺。官憲相手に何と無謀なという声もあろうが、勝算があってのこと。にゃおんちゃんのパスポートにもモルドバへの入国手続きにも全く不備は無い。騒ぎが大きくなれば困るのはこのクサレ警官なのだ。

にゃおんちゃん:「お前が電話しないなら、俺が電話するぞ。それからモルドバの外務省と警察にも電話するから。おい、お前のIDカード見せろや。警察手帳かバッジ持ってるんだろ?」

警官バッジにシリアルナンバーでも入っていないかと、奴の胸にあるバッジに手を伸ばそうとすると、警官はそれを払いのける。
勝利の門の向かいにはモルドバ政府の建物らしき巨大なビルがある。

にゃおんちゃん:「あれ、政府の建物だよな?とりあえずあそこに行って事情を説明してくるぞ。お前も来るか?ほら、来いよ。」

慌てて俺の前に立ちはだかる警官。よーし、あともう少しだ。
アンドレイは、とことん警官を挑発する俺を見てオロオロしている。いくら腐れ国家モルドバでも、何の理由もなしに外国人である俺の身柄を拘束したら外交問題になる。実は一発二発ぶん殴られてもいいとさえ思っていた。こっちも怪我をするが、そこまで行ったら確実にこの警官を道連れにできる。
多分、モルドバ政府によってウヤムヤにされるだろうが、奴も絶対上司からお灸を据えられることは間違いない。俺から金を奪おうとしたら、お前も道連れにしてやるからな。アホヅラのくせに俺から金をむしろうなんて半万年早いんだよ、馬鹿野郎!


しかし、ここで教授が車から降りてきて、警官の前で喚き散らすにゃおんちゃんを引き離して「落ち着いて、落ち着いて」と言う。遠くから見ている分には何を話しているのか分からず、にゃおんちゃんが手を振り回したり、警官に向かって携帯電話や指を突きつけたりしているのが見えるだけ。教授はいい加減にしないとヤバいと思ったのかもしれない。

「もう1時間以上ここでこうしている。金でカタがつくことなんだから、奴に金払って早く飲みに行こうぜ。日本人のお前にとってはどうせたいした額じゃないからさ。ほら、後はアンドレイに任せてお前は車に戻れ」

教授によって車に引き戻される俺。ちくしょー。
その後アンドレイと警官がしばらくゴチャゴチャやった末に(多分賄賂の金額の交渉)、にゃおんちゃんは500MDL払ってパスポートを返してもらった。クソ警官を散々挑発したので、パスポート不携帯の教授よりも高い金額になってしまった。
ちくしょー、モルドバ最低!お前らアホでクサレ野郎だからロシア人からもルーマニア人からも馬鹿にされるんだよ!こんな国、ルーマニアにでも併合されて滅びろ!


愛国者のヘレンちゃんが言う。
「私は本当に恥ずかしいわ。ごめんなさい、これがモルドバなのよ。モルドバの警官はロクデナシばかりだけど、この国には素敵なところもたくさんあるから・・・。あなたがモルドバを嫌いにならないことを願うわ」


《つづく》

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14:50  |  2007モルドバ・ウクライナ  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

feti虎教授のコメみて、
「ねぇ少佐~。聞いた話によると、留守番をするとお土産をもらう権利が発生するんですよねぇ」byタチコマを連想w

>パスポート
そこでハンド冥土のKGBの紋章を(ry
delphinidae |  2007年09月09日(日) 17:51 |  URL |  【コメント編集】

feti虎教授のハンド冥土バッヂは、「ゲシュタポ」(ただしスペル間違いあり)ですぜ。KGB仕様も作ってもらおうか・・・。
にゃおんちゃん |  2007年09月09日(日) 23:47 |  URL |  【コメント編集】

警官とのやり合い中はチャットで朝鮮人追い詰める時と同じ感じだったのかなと思いました。
あ~リアルで見てみたいw
daikichi1966 |  2007年09月15日(土) 09:29 |  URL |  【コメント編集】

いやー朝鮮人と違って、あの警官は何をしたいのか自分でちゃんと分かっていましたから。w
にゃおんちゃん |  2007年09月17日(月) 19:59 |  URL |  【コメント編集】

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