2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2007.09.06 (Thu)

2007モルドバ・ウクライナ旅行記(その4)

◆私の名前は「バカーエフ」

イエメンへ行くという勇敢なお姉さんと別れ、アタトュルク空港へ戻ると15時だった。うざいセキュリティ・チェックを通過し、出国手続を済ませて搭乗口でキシナウ行きの飛行機を待つ。

飛行機を待っていると、日本人風の顔立ちをした連中がゾロゾロとやって来る。しかし、何かが違う。ファッション・センスがどうにもおかしいうえに、こいつらロシア語を喋ってやがる・・・。えー?
搭乗口にある電光掲示板を見ると、隣のゲートから離陸する飛行機はビシュケク(キルギスの首都)行きだった。そうか、彼らはキルギス人だったのか。キルギス人ってどことなく日本人に似てるんだよなぁ。まぁ、日本人ほど垢抜けてないから間違えないけど。

つーことは、にゃおんちゃんも隣に座っているモルドバ人らしき白人女性や、さらにその隣に座っている黒人のお兄ちゃんから、キルギス人だと思われてますか?たどたどしい英語で「ワターシノ ナマーエハ バカーエフ デス!」でやってやろうか。

※バカーエフ:にゃおんちゃんがキルギス人のふりをするときの変名。アカーエフ前大統領とバキーエフ現大統領の名前をミックスしている。ちなみに、カザフ人のふりをするときの変名は、もちろん『ボラット・サグディエフ』。


アタトュルク空港は日本の空港と違い、空港に入る際にまず一度チェック、それから飛行機に乗る前にもう一度チェックするという体制を取っている。搭乗するためチェックを受けようとすると、係官から「ビシュケク?」と言われて凹む。

やっぱりキルギス人だと思われていたのか。

謎のキルギス人バカーエフはビシュケク行きではなく、キシナウ行きトルコ航空TK1471便に乗り込み、16時45分にイスタンブールを去った。


昨年、ヘルシンキからヴィリニュス(リトアニア)へ行く際に乗った飛行機は、「私、これからどこの離島に行くんですか?」と尋ねてしまいそうな小型プロペラ機だったが、キシナウ行きの飛行機はA320。150人くらいは乗れそうなジェット機。モルドバのくせに生意気だ。

どうせガラガラなんだろう?とナメていたが、搭乗率は70~80%。隣に座った金ピカ&パッツンパッツンのお姉さんは、その手にウクライナのパスポートを持っている。さらにその隣に座ったトルコ人のおじさんと何やら楽しげに会話していたが、イスタンブール観光でくたびれたにゃおんちゃんはひたすら寝こける。



◆キシナウ空港の戦い

イスタンブールから北へ進み黒海を渡ると、そこはもうモルドバ。飛行機が高度を下げ始めると眼下にモルドバの大地が見えた。一面、畑と丘ばっかり・・・。
8月19日(日)18時、謎のキルギス人バカーエフは無事モルドバへとたどり着いた。旧ソ連諸国のお約束で、着陸した瞬間に乗客から拍手が巻き起こる。あのー・・・無事着陸するのは、当たり前のことだと思うのですがね・・・。恐るべし、ソ連クォリティ。

普通、飛行機は着陸すると速やかに誘導路へ入る。次に入ってくる飛行機のため、滑走路は可能な限り速やかに空けるのがルールなのだ。ところが、この飛行機はいつまでもダラダラと滑走路を進む。
「3時間に一本くらいしか離発着がない田舎の空港だからって、のんびりしてやがるな・・・」

そんなにゃおんちゃんのボヤキをあざ笑うかのように、飛行機は突如滑走路のど真ん中でUターンを始めた。えー?!ありえねぇ!絶対、ありえねぇ!
Uターンした飛行機は、しばし滑走路を逆走した後、誘導路へ入りターミナルへと到着した。
恐るべし、キシナウ空港。


飛行機から降りると、早速入国審査。表紙に丸にバットが・・・菊の御門が描かれた赤いパスポートを恭しく差し出すと、係官は速攻でスタンプを押して返してくれた。日本人様のお通りじゃー、ウェーハッハッハ。
と、高笑いしながら荷物をピックアップするためターンテーブルの前へ向かうと、こんなものを発見。

何かが間違っている広告
空港のバゲージ・クライムにあった和食レストランの広告。
店はキシナウ市街中心部の「サン・シティ」というショッピング・モールの中にある。


キシナウ市内にある和食レストラン「海苔」の広告なのだが、何かが間違っている。この違和感は一体何だろう?じーっと観察する。
まず、「亭迎」の二文字。日本語にはこんな言葉は無い。そして、扇子を持ってにっこり微笑むお姉さん・・・。

化粧と衣装が中国風なんだよーっ!

日本と中国は違うと何度言ったら分かりますか?お前らは!


さっきまで高笑いしていたのに、一転して不機嫌になったにゃおんちゃんは、荷物をピックアップすると仏頂面で申告書を書く作業に移る。
旧ソ連諸国の多くは外貨の持ち込み/持ち出しに関してうるさい国が多いうえに、「金額に関わらず全て申告せよ」という国もいくつかある。確か、モルドバも「とにかく全部申告しろ」って国だったはず。ウクライナでも申告した経験があるので、用紙の記入にはさほど手間取らず。

さぁ鬼税関とのバトルじゃ!と意気込むが、赤レーン(要申告)を見ると大渋滞している。というか、誰も緑レーン(申告不要)に行っていない。えー?あんたらモルドバ人でしょ?申告するものなんて何があるっていうのさ?
隣に立っていた母娘らしき女性二人組に尋ねるが、英語が通じず断念。「アングリースキ・・・(ロシア語で"英語"の意味)」とつぶやいて周りを見渡すが、皆首を横に振る・・・。しまいにはアメリカ人らしき男性に「なぁ、俺も申告しなくちゃいけないのか?」と尋ねられる始末。
にゃおんちゃんも分かんなくて困ってるんだよーっ!


渋滞する赤レーンに並んで順番を待っていると、皆荷物をX線検査装置に通しているのが見えた。あー、もしかして申告するために並んでるわけじゃなくて、荷物の検査を受けなくちゃいけないから、ここに並んでるわけ?
やがてにゃおんちゃんの番が来て、荷物を機械に通し、申告書を係のおばちゃんに渡す。
「さぁ、来やがれ鬼税関!俺様のインチキくさいロシア語を聞いて驚くなよ!」

ところが、にゃおんちゃんのそんな闘争心を挫くかのように係のおばちゃんは綺麗な英語を話し、次のようにのたまった。
「50,000 Japanese Yenって、US Doller相当でいくら?」

えーと、420USD程度ですが。

「それじゃ、あなたの持ってる外貨は全部合わせても10,000USD以下だから、申告は不要よ」

・・・・・・・。
やる気満々で申告書を書いたのに~。申告しなくて済んだのに、不満タラタラな俺。
普通の旅行者は1万ドルなんて持ち歩かないから、モルドバに入国する際は申告不要ってこと。



◆モルドバにて、トホホ(;´д`)しまくる

税関との戦いが不発に終わり、拍子抜けしたまま到着ロビーへと出る。ロビーは出迎えに来た人でごった返している。「駐モルドバ アメリカ大使 ××様」なんて紙を掲げてる人までいる。
おー、にゃんちゃんはそんなVIPと同じ飛行機に乗って来たのか。

キシナウ空港
これがキシナウ空港。新しくて綺麗ですが、日本の地方空港以下のショボい空港です。


にゃおんちゃんのモルドバ人の友人アントネスクと以前に話した際、彼は空港まで迎えに来てくれると話していた。しかし、その後突如連絡が取れなくなり、それっきりとなっていた。果たしてアントネスク君は来ているだろうか・・・。

10分ほど空港ターミナル内をウロウロするが、奴の姿は見当たらない。キシナウ空港は、「これが一国の首都の空港か?」と思うほど小さな空港なので、これだけ探してもいないということは、奴は来ていないということだ。
しかし、不思議なことにそれほど落ち込まなかった。奴が来ないことも想定していたし、それ以上に新しい国に来たことに興奮していたのだろう。

50USDほど両替し、約580MDL(モルドバ・レイ)をゲット。1MDL=約10JPYってところか。これが恐ろしくショボい金で、ペラペラなうえにすぐにクシャクシャになる。通貨としての価値も低いうえに、使っている紙の質まで低い。泣けるよ、まったく。
しかも、どの紙幣を見ても描かれている人物は全て「シュテファン・チェル・マレ公(シュテファン大公)」。モルダヴィア公国の君主でオスマン帝国と戦った英雄だ。だけど、モルダヴィア公国はルーマニアのモルドバ地方にあった国で、現在のモルドバ領(ベッサラビア地方)はその国の一部分だったに過ぎない。ベッサラビアは独立国家として歴史なんて全然無くて、ロシアとルーマニアが奪い合ってた土地だからなぁ。精一杯こじつけても、この人くらいしか偉人がいねぇんだろうなぁ・・・と悲しい気持ちになる。(;´д`)トホホ


バス乗り場は空港を出て右手、駐車場の入口にあった。タバコを吸って待っていると、間もなくマルシュルートカ(小型の乗り合いバス)がやって来た。一緒にバスを待っていた現地人に尋ねてみたところ、マルシュルートカしか無いらしい。
一国の首都にある空港の連絡バスが、マルシュルートカのみですか・・・。(;´д`)トホホ

とはいえ、マルシュルートカを馬鹿にしてはいけない。旧ソ連諸国を旅行する際には必須の乗り物なのだ。
よほどの田舎でもない限り、どこの都市でも市内の主要路線は大型バスやトローリーバスが走っている。しかし、マルシュルートカの多くはベンツ製やフォード製の10~15人乗りのミニバスで小回りが効くので、大型バスを補う形で市内のあちこちを細かく走り回っている。しかも、バスより早い。まさに庶民の足って感じの乗り物。

系統が多くて複雑なので旅行者が使いこなすのは大変だが、これを使いこなせれば移動の幅がぐっと広がる。逆にこれを全く使えないと、タクシーに乗って移動する機会が増えることを意味する。旧ソ連諸国って電車やバスの値段だけはどこの国でもバカみたいに安いからね、貧乏旅行者の良き友なのよ。
しかも、このマルシュルートカはバス停以外のところでも乗り降りできる。合図をすれば止まって乗せてくれるし、運ちゃんに「ここで降ろしてー」と言えばすぐに止まって降ろしてくれる。

これがマルシュルートカ
これがマルシュルートカ。多くの場合、フロントとサイドに系統番号と行き先が書かれている。


マルシュルートカに揺られること約30分、キシナウ市内に到着。車の窓から見る限り、ソ連式オンボロ高層アパートが立ち並ぶ、とことんみすぼらしい都市だ。「ソビエト・テーマパーク」として名高いあのミンスク(ベラルーシ)ですら、威圧的でドンヨリとしていて気が滅入るような街だったが、これほど貧乏臭くなかった。
日曜日の夕方だというのに、人通りも交通量も少ない。旧ソ連の国だけあって道路が無駄に広いので、余計に寂寥感が漂う。うーむ・・・ここは欧州最貧国。

時刻は19時を過ぎて、辺りは薄暗くなってきた。こんな辛気臭い街を重たい荷物を抱えてウロウロするのはまっぴらだ。早いとこ宿を確保しないと・・・。
いやー、とんでもないところに来ちゃったなぁ・・・と、少し憂鬱になる。(;´д`)トホホ

キシナウの夕暮れ
街の中心部だというのに、こんな感じでみすぼらしい高層アパートが立ち並ぶキシナウ。
ウクライナの都市はどこも、郊外はともかく、立地条件の良い中心部の高層アパートはきちんと手入れされて綺麗になっていた。ボロいままなのはモルドバだけ。



【旅の情報:キシナウ編その1】
・税関の申告は、10,000USD相当の現金(と、たぶんT/Cも)を持っている場合は必要
 (他に申告すべきものを持っている場合はもちろん必要)
・空港からキシナウ市内へは165番マルシュルートカが便利。運賃は3MDL。終点はシュテファン・チェル・マレ大通りとイスマイル通りの交差点(市内中心部)にあるバス停。所要時間は20~30分程度。
・マルシュルートカが来ない場合は、空港正面から坂を下ったところにベンデールやティラスポールへ行く幹線道路があるので、そこまで歩いてバスやマルシュルートカを待つと良い。キシナウとベンデール/ティラスポールの間はひっきりなしにバスが走っているから、すぐに拾えるはず。
・タクシーの場合は30~50MDL程度で市内まで行ける。
・キシナウ駅へ行く場合は、シュテファン・チェル・マレ大通りから1・4・5・8番トローリーバスに乗る。運賃は1MDLで、車内で車掌から切符を買う。


《つづく》

関連記事
20:11  |  2007モルドバ・ウクライナ  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://powerpopisland.blog68.fc2.com/tb.php/217-a5b756cc

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。