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2007.04.12 (Thu)

2006バルト三国旅行記(その43) - 好奇心は猫をも殺す(9月13日)


◆新市街地でグダグダ

占領博物館から外に出ると、既に夕方になっていた。さーて、どこに行こうか・・・。旧市街と新市街地の境目、ピルセータス運河の川岸にある公園のベンチに座り、しばし考える。悩んだ末に旧市街地を出て運河の向こうに行ってみよう、よさげな店があれば晩ご飯も食べちゃおうと思い、運河の向こうにある新市街地へ。

新市街地へ入ってすぐのところにスタローヴァヤを見つけたので入ってみる。ウクライナでは幾度もお世話になった貧乏旅行者御用達の食堂だ。この手の食堂は安いし、カフェテリア形式なので直接確認したうえで自分の好きなものを選ぶことができる。豚肉と芋料理と野菜を適当に見繕って食べる。しかし、この手の食堂にしては思ったより値段が高くてちょっと驚く。味は普通。んー・・・微妙な店だな。
一人旅なので一人でご飯を食べるのはいつものことなのだが、何故か突然寂しくなる。リトアニアにいたときだって一人でご飯を食べていたが、寂しいなんて思ったことは一度も無かった。何故?リガはとても綺麗な街だが、どうにも馴染めない。そのせいだろうか。

食事を終え、新市街地を東へと歩く。ブリーヴィーバス通りをひたすら東へと歩くが、当てなど無い。リガ旧市街地の建物は古いのみならず、ユーゲントシュティール様式(ドイツ版アールヌーヴォー)の細かな装飾が施されたものが多く、それはこの街の特徴のひとつにもなっている。
旧ソ連の国だけに、「新市街地はスターリン様式の建物ばっかりなんだろうなぁ・・・」と期待していなかったが、意外なことに新市街地の街並みもなかなか素晴らしい。旧市街地の建物のような歴史や可愛らしさは無いが、重厚な佇まいでこちらでもユーゲントシュティール様式のものをたくさん見ることができる。

古聖ゲルトルード教会  ユーゲントシュティール
左:新市街地にあるゴシック様式の教会。「古聖ゲルトルード教会」という名前らしい。
右:リガの建物にはどれもこんな感じで装飾が施されている。


新市街地の建物見物が思いのほか楽しく、夢中になっていると道に迷ってしまった。大通りは車やバスは頻繁に走っているが、歩いている人は少ないし、一本裏路地に入ると殆ど人がいない。あまり調子に乗らずにそろそろ戻ったほうが良いかもと思い、旧市街地へ戻ることに。
その道中、派手なネオンに彩られたお店の前に立っていた女の子に声を掛けられた。
「ねぇ、飲んでいかない?」

ん?ここはバーか?この子は何なんだ?と首を傾げていると、その子はここがストリップ・クラブで、自分はこの店のダンサーであることを告げた。電話をするために外に出てきたが、店が暇なのでついでに客引きもしていたらしい。店に戻ろうとしたところに丁度にゃおんちゃんが来たので声を掛けてみたとのこと。
しかし、店構えはどう見てもストリップ・バーには見えない。普通はこの手の店は中は見えないものだが、この店は大通りに面しているうえに大きなガラス窓があるから、中が丸見えなのだ。
「ねぇ、寄っていってよ」

実は昨夜に晩ご飯を食べた帰りにも、ホテルのそばにあるストリップのお店のおねーちゃんから声を掛けられていた。具合が悪かったのできっぱり断ってすぐに立ち去ったのだが、昨日の今日でまたこれだ。リガではダンサーのお姉さま自ら店頭に立って客引きをするのは普通のことなのだろうか?
普通ならこんな客引きは相手にしないのだが、この日のにゃおんちゃんはどうかしていた。
「何だか面白そうだから、行ったるわい」

好奇心は猫をも殺す、である。



◆感傷はスケベ心より強かった

店内に入ると、ガタイの良いボディガードが正面に仁王立ちしていた。お客さんが来たということで、女の子が数名ゾロゾロと出てきてロシア語で話しかけてきた。聞き取れなくて固まっていると、その中の一人の女の子がボディガードのおっさんと顔を見合わせて「こいつ、ロシア語分からんみたいよ?」とかのたまう。おい、その台詞は理解できたぞ。
怪しいロシア語で、「ロシア語、少し分かります」と言ってやると二人とも驚いた顔になった。だーっはっは、どうだ驚いたか。
席に案内され、間もなく飲み物の注文が来たのでビールをオーダー。ストリップ・バーに来たのは別に初めてではないので、ここまでは驚くことは何も無かったのだが、ここから訳の分からんことが立て続けに起こる。

入口で「こいつはロシア語分からん」と言っていた女の子がビールを持ってきたが、不思議なことにその子はそのままにゃおんちゃんの隣に座って話しかけてきた。なんだ?この店のダンサーは接客もするのか?いや、ドレスを着ているが、お前は実はただのウェイトレスなのか?
「店が暇なのよ・・・」
店内を見渡すと、客はにゃおんちゃんのみ。閑古鳥が鳴きまくり。
「踊りを見たい?」
いや、踊らなくていい。そんなに暇なら少し話し相手になってくれ。というわけで酒を1杯ごちそうする。

彼女の名前はオルガ。ロシアではポピュラーな名前だ。
最初はどこから来たかとか他愛も無い話題だったが、やがて少し打ち解けてくると話も弾むようになってきた。そこで色々と疑問に思っていたことを彼女に尋ねてみた。この街で聞こえてくるのは、観光客の英語やドイツ語を除けばロシア語ばかりなのだ。看板や案内表示は全てラトヴィア語だが、実際にラトヴィア語を話している人を見たことがない。
「ああ、ラトヴィアはロシア系が多いから。特にリガは多いのよ。私もロシア系だし、普段ロシア語を話してるわよ」
でも、公用語はラトヴィア語だろ?
「学校で習ったから一応読み書きはできるけど、普段は使わないわよ」
うーむ・・・この国は一体どうなっているのだ。


ビールを飲みながらそんな話をしていると、オルガはテーブルの隅に置いてあったメニューのようなものを引っ張り出してきた。食い物のメニューかと思って覗き込むと、「Crazy Menu」と書いてある。なんだ、これ?
「プライベート・ダンスのサービスよ。あなただけのために踊ってあげる」
どうやら、追加料金を払って個室に行くと、目の前で特別なダンスを披露してくれるらしい。他にも「一緒にシャワーを浴びる」などというハァハァもののサービスもある。しかし、高いのだ。値段が恐ろしく高い。日本円にすると数千円程度しか金を持っていないので、こんな散財は無理。それにぼったくられそうで怖い。

「金が無い」と断るが、彼女もそう簡単には引き下がらない。にゃおんちゃんに顔を近づけてお色気攻撃を仕掛けてくるが、近くで見るとオルガはにゃおんちゃんのウクライナ人の友達によく似ていることに気がついた。最初は気づかなかったのだが、近くで見るとよく似ているのが分かった。
その友達はとても大事な存在だったのだが、色々とあって疎遠になってしまい、にゃおんちゃんはそのことに常々心を痛めていた。彼女のことを思い出し、すっかり感傷モードに入ってしまったにゃおんちゃんには、もはやお色気攻撃は通用しなかった。こんなにシンミリした状態でハァハァできるわけがない。

やがて、諦めたオルガは席を立つと、二度と戻ってこなかった。
何とも露骨な営業である。追加料金を払わん客は用無しか?


そんなことをしていると、3人組みのおっさんが入店してきた。おっさん達は「Crazy Menu」の存在に気づくと、酒を飲むのもそこそこに通りがかった女の子を捕まえてサービスをせがんだが、見事に断られてしまった。どうやらダンサーの女の子には拒否権があるらしい。w
サービスを断られたおっさん達は、こんな店にいても面白くないとばかりに、そそくさと出て行った。

やがてガランとした店内でひとりで飲むのに居たたまれなくなったにゃおんちゃんも店を出た。
ストリップ?ああ、一人だけ踊っていたけど、話をするのに忙しくて全然見てませんでしたよ。一体オイラは何をしにいったのやら。
ちなみに、会計は明朗でした。

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00:29  |  2006バルト三国  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

猫は寂しいと死んじゃ…わけねーか。

負けるな、にゃおんちゃん!
因みに、人の悪口と閑古鳥の鳴く店を避けるのが、最も効果のある開運法だそうです。
あなたのラックは1下がりますた…
エロ河合 |  2007年04月12日(木) 22:16 |  URL |  【コメント編集】

本当にすいません
わざとじゃないんですが、コメント欄に直接アクセスすると自分が一度投稿したのと全く同じ内容で、書き込まれるようです。

誰か他人がエロ河合名義で書き込んでたのかと思いましたが自分でした。
誠に申し訳ございません。嫌がらせの意思は全くありません。不快な想いをさせてしまい、大変、失礼いたしました。
エロ河合 |  2007年04月13日(金) 17:49 |  URL |  【コメント編集】

明朗会計で良かったですね。

ところでEURO2012の開催国はポーランドとウクライナの共同開催に決まったらしいですね。イタリア敗れたり。
ようよ |  2007年04月19日(木) 17:26 |  URL |  【コメント編集】

仕事が忙しくて更新が滞っております。生きるって辛いのね。霞を食って生きていける方法がありましたら、にゃおんちゃんまでお知らせください。

>>エロ河合さん
ここでラックがダウンしたせいで、その翌日に酷い目に遭いますた。

>>ようよさん
ウクライナ?首都のキエフですら屋根付きのスタジアムなんか無かったのに、本当にできるんですかねぇ。しかも宿泊施設もあまり充実してない都市だし、各国からやってくる大勢のサポーターを受け入れできるんでしょうか。心配です。
にゃおんちゃん |  2007年04月20日(金) 12:44 |  URL |  【コメント編集】

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