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2007.02.01 (Thu)

【黒猫ポンセの野望】「HEARTS OF IRON II」リプレイ(その12)

これまでの経過はこちら
ついに始まった欧州大戦。ドイツ国防軍自慢の航空部隊と機甲軍団が大活躍します。


ヴィスワの都ワルシャワ陥落、悪夢のポーランド分割再び - 1939年9月1日~20日

ドイツとロシアに挟まれたポーランドは、三度にわたるポーランド分割など長年辛酸を舐めてきた国だったが、騎兵隊の勇猛さは世界的に鳴り響いており、多くのドイツ兵が恐怖を抱いていた。ナチス・ドイツの近代化された軍隊を体現する機甲師団の兵士ですら例外ではなく、『疾風ハインツ』ことハインツ・グデーリアン少将は「ポーランド兵など恐るるに足らず」と部下達を激励して回らなければならなかった。
自慢の戦車軍団も最新式のIII号戦車への改変が間に合わず、約7割の部隊がチェコ製の38(t)軽戦車を使っていた。ドイツ軍は決して準備万端という訳ではなかった。

一方のポーランド軍は既に総動員を終えており、大軍を国境に集結させていた。彼らは第一次世界大戦のときと同様に塹壕に立てこもってドイツ軍の攻撃に耐え、敵が疲れたころを見計らって自慢の騎兵隊を繰り出して反撃する計画を立てていた。そして、その頃には英仏両軍も動き出すだろうから、ドイツ軍は退却せざるを得ないだろうと考えていた。
しかし、いざ戦いが始まると爆撃機の大軍が頭上からポーランド軍に襲い掛かった。そして塹壕に降り注ぐ爆弾の雨が止むと、今度は大量の戦車部隊が彼らに襲い掛かった。時速50キロで突撃してくる鋼鉄の騎馬隊は易々と塹壕を突破し、次々とポーランド兵を蹴散らし、踏み潰した。


指揮を執るグデーリアン少将ブロンベルク元帥率いる北部方面軍はケーニヒスベルク(現ロシア・カリーニングラード)から、ルントシュテット上級大将率いる南部方面軍はキュストリンから首都ワルシャワを目指して突き進み、開戦から46時間後には最前線の部隊が早くもワルシャワ手前のヴィスワ川に到達していた。
総崩れとなったポーランド軍はワルシャワへ撤退して戦線を立て直そうとするが、「悪魔のサイレン」という異名を持つ急降下爆撃機Ju-87シュトゥーカの容赦無い空爆に晒されて逃げ惑うばかりだった。
ポーランドにとって頼みの綱の英仏は、時折爆撃機を飛ばしては嫌がらせ程度にドイツ西部を爆撃していく程度で、他には何もしなかった。思い上がった両国は、自分達が宣戦布告するだけでドイツは兵を引き上げると考えていたのだ。

英仏から見捨てられ絶望的な戦いを続けるポーランド軍が、唯一奮闘を見せたのが南部の都市クラクフを巡る攻防戦。『ホート親父』ことヘルマン・ホート中将と『悲劇の名将』パウル・フォン・クライスト中将率いる6個師団の戦車部隊が攻略当たったが、ポーランド軍は歩兵3個師団で4日間に及ぶ抵抗を見せた。
クラクフはハンガリー領に接しており国境にはハンガリー軍の姿が見えたが、何故か彼らは一向に動く気配を見せなかった。共にポーランドを攻めるはずだったのに全く動かないばかりか、逆にポーランドに攻め込まれて領土を失っているのに取り返そうともしないのだ。このことを知ったヒトラー総統は激怒し、ハンガリー王国摂政ミクロシュ・ホルティへ電話するようポテンテ補佐官に命じた。

カール・ポテンテ

もしもし、ホルティさんですか?
何やってるんですか、早くポーランドを攻めてくださいよ。総統も怒ってますよ!

ミクロシュ・ホルティ

我が国にも色々と事情がありましてね。ルーマニアやユーゴスラビアと領土紛争を抱えているので、国境の守りを疎かにはできんのですよ。

 カール・ポテンテ

何言ってるんですか、我々は既にポーランドと戦争に突入しているのですよ。
ポーランド国境に部隊を配置済みなのに、どうして黙って見てるんですか!

ミクロシュ・ホルティ

いやぁ、ドイツさんの戦いぶりに見とれてしまって。(笑)

カール・ポテンテ

は、はぁ?

アドルフ・ヒトラー

ポテンテ君、私に代わりなさい。
ホルティさん、あなたは自分の国の領土を失っているのに、どうして攻めないのだ?

ミクロシュ・ホルティ

失ったのはルテニアでしょう?あそこはスロヴァキアから掠め取った土地だから、失ってもさして惜しくはありませんよ。それにドイツさんがポーランドを叩いてくれればいつでも奪い返せますから。

アドルフ・ヒトラー

(ブチッ!)ホルティさん、冗談もほどほどにしなさい!相手がソ連軍だったらただじゃ済みませんぞ。ドイツが戦争に敗れる日は、あなたの命運も尽きる日だ。忘れるな!

ミクロシュ・ホルティ

我が国が送れる援軍などたかが知れております。そのようなものを頼りにしなければならないほどドイツ軍はギリギリの戦いをされているのですか?だとしたら、貴国との同盟は再考の余地がありますな。

アドルフ・ヒトラー

こ、この野郎・・・ぐぬぬぬ。

ミクロシュ・ホルティ

言いたいことそれだけですか?
私はパプリカの手入れで忙しいので、もう切りますよ。(ガチャン)

アドルフ・ヒトラー

こんなことなら、ティソ司教を担ぎ上げて傀儡国スロヴァキアを作るべきだった・・・。

黒猫ポンセ

まったく・・・あの人は一体何を考えているのでしょうか?

アドルフ・ヒトラー

ポテンテ君、これでハンガリーなどアテにならないことが分かった。今後は二度と奴らをアテにした戦略を立ててはいかん。我らの力を見せてやるのだ!

グデーリアン少将の提唱する装甲部隊理論と電撃戦ドクトリンによって生まれた戦車部隊と自動車化歩兵は、その圧倒的な機動力を生かして各地でポーランド軍の迎撃網を切り裂いた。ベルリンの総統官邸にはポーランド軍撃破の報告が次々と舞い込み、総統閣下は終始ご機嫌だった。
そして9月18日にワルシャワが陥落。既にグロノド、リヴィウ、クラクフ、ウッチ等の主要都市は全てドイツ軍に占領されていたことから、もはや遷都する先の無いポーランド政府は降伏した。こうして80個師団近い陸軍を擁する中欧の大国が、わずか19日で消滅した。


その2日後、モロトフ=リッベントロップ協定の遵守を確認するため駐独ソ連大使が総統官邸を訪ねた。ドイツ首脳陣の間には「ボリシェヴィキとの約束など反故にしてもかまわない」という声もあったが、ここでソ連を敵に廻してしまってはそもそも協定を結んだ意味が無くなってしまう。得られたものはソ連からの不要な恨み、だけでは外交上の重大な失敗としか言いようが無い。
ボルマン副官房長が、ソ連が一人の兵士も一台の戦車も送らずポーランド東部を持って行くことについて大使に嫌味を言っていたが、ヒトラー総統は協定を遵守すること自体には異存は無いようで、「お互いに第一次世界大戦で失った土地を取り戻せてよかった」などとお世辞を言っていた。

思えば、ソ連もドイツと同様、第一次世界大戦で領土を失っていた。第一次世界大戦真っ最中に起きたロシア革命によって生まれたソ連は、他国と戦う以前に国内の反共勢力と戦わなくてはいけなかったことから、ドイツと単独講和(ブレスト=リトフスク条約)を結んでいち早く戦争から離脱していた。しかし、それによってフィンランドやバルト三国に独立を許し、続くポーランド=ソ連戦争でポーランド東部やウクライナ東部などを失っていた。
ソ連にとってもドイツとの不可侵条約締結はこれらの失地を回復するチャンスだった。


こうしてポーランドはカーゾン線(現在のベラルーシ、ウクライナとポーランドの国境)を境にドイツとソ連によって分割統治されることとなった。ポーランド人は再び祖国を失ったうえに真っ二つに分断されるという悲劇に見舞われた。
ポーランド政府は、たとえワルシャワが陥落しても東部のカルパチア山脈に立てこもってゲリラ戦を行い、英仏からの支援を待って反撃するプランを持っていたようだが、ソ連軍が雪崩れ込んできたことによって息の根を止められた。そもそも、ポーランドは英仏の意図を読み違えていた。いたずらにドイツに対して強硬姿勢を貫いた結果、助けてくれると思っていた英仏からは見殺しにされ、ポーランド回廊とダンツィヒどころか国そのものを失ったのだ。

ポテンテは、総統官邸の廊下で「補佐官、このたびはおめでとうございます」と声を掛けてきた兵士に向かって一言つぶやいた。
「一寸先は闇。私達だっていつああなるか・・・」


≪つづく≫

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