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2008.11.17 (Mon)

2008ベラルーシ・ウクライナ旅行記(その21)

前回の続きです。

◆ブレスト要塞

8月3日(日)、今日は午前でブレスト観光を済ませ、午後にはベラルーシを去る。次の行き先はウクライナ西部最大の都市リヴィウ。どうやって行くのかいまいち分からないが、とりあえずバスでコヴェリかルーツクまで行けば、後は鉄道があるので何とかなるだろう。
午前7時半に起床し、8時半にホテルを出る。チェックアウト・タイムは昼なので部屋に荷物を置いたままでも大丈夫。ホテルの前を走るマシェロヴァ通りを2kmほど西へ歩けばブレスト要塞。バスで移動したいところだが、バスはロクに走っていないらしい。朝もやが立ち込めるブレストの街を歩いて要塞へ向かう。

要塞の入口には小さな公園があり、真ん中に不気味なオブジェが立ち、その周りには戦死した兵士達の銅像が並んでいる。彼らを愛国者に仕立て上げようというソビエト共産党の徹底した魂胆が早くも丸分かりである。
悪党のくせに!悪党のくせに!彼らのように最前線にいた兵士を見殺しにしたくせに!

要塞へ向かう道はどこまでもまっすぐ続き、道路脇には戦死した兵士のオブジェがどこまでも続いている。途中に工場と鉄道博物館がある以外、周りには何も無い。鉄道博物館は屋外施設でフェンスの向こう側に年代モノの機関車がたくさん並んでいるのが見える。にゃおんちゃんはさして興味無いが、鉄道マニアなら楽しいんじゃないかな?
道はどこまでも真っ直ぐで遠くに要塞の入口が見えるのだが、歩けど歩けど一向に着かない。ソ連は道路が真っ直ぐなうえに巨大な建築物が多いので遠近感が狂って仕方ない。

戦死した兵士をモチーフにしたオブジェ
戦死した兵士をモチーフにしたオブジェ

ブレストの鉄道博物館
ブレストの鉄道博物館


黙々と歩くこと20分、やっと要塞に到着。にゃおんちゃんの到着と同時に観光バスが数台やって来て、乗客がゾロゾロと降りてくる。全員高校生か大学生くらいの若者で、何故か女の子ばかり。どこかの女子高(女子大)の課外授業とか?
要塞の入口には星をかたどった巨大な門がドカーンと鎮座しており、備え付けてあるスピーカーから爆発音や軍歌、アジテーションの演説や軍靴のコツンコツンという足音などが流れている。高らかにソ連国歌を歌ってやりたい気分になるが・・・やめておこう。

門をくぐると真正面にオベリスクのような尖塔と、人の顔が描かれた巨大なコンクリート製の岩山が。尖塔のほうはキエフやミンスクの街中にもこんなものが立っているので珍しくもない、ここにあるものはかなり高い。鉄筋コンクリート製のようだが、下部はコンクリートがはがれて鉄筋がむき出しになっている。おいおい、大丈夫なのかよ?
岩山のほうもとんでもないデカさで、3~4階建てのビルひとつ分くらいある。一体どれだけのコンクリートを使っているのだろう?おまけにしかめっ面をした男性の顔が描かれていて、何とも不気味なオーラを放っている。これがソ連人の美的センス・・・。

一瞬帰りたくなるくらい気持ちが萎えるが、左手に戦車が並んでいるのを見つけて気を取り直す。T-34/85はすぐに分かったが、見慣れない戦車が2台。ありゃなんだ?砲身がやたら長いうえに、無旋廻砲塔だな。SU(自走砲)か?
近づいて見ると、それはSU-100とT-44だった。T-44!珍しい!初めて見たよ。
T-44は実戦配備が第二次世界大戦に間に合わなかったうえに、戦後まもなくT-54に進化してしまったのでソ連の戦車にしては生産台数が少ない。SU-100は100mm砲を搭載した自走砲(駆逐戦車)で、パンターやティーガーを正面から撃破できる。チハタソなら至近弾でもバラバラになりそう・・・。

ブレスト要塞入口
ブレスト要塞の入口

T-44
初めて生で見たT-44

不気味な巨大オブジェ
不気味な巨大オブジェ


《つづく》

テーマ : 東欧 - ジャンル : 海外情報

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