ヤグシェマシュ!『ボラット』を見てきたよ!
さて、先日サポーロまで遠征して『ボラット−栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』なる映画を見てきました。
カザフスタン国営テレビの人気レポーター、ボラット・サグディエフが政府に命じられてアメリカ文化に関するドキュメンタリーを作るというお話です。ボラットがアメリカの様々な場所へ行き、様々な人にインタビューした映像をまとめたドキュメンタリー風のコメディです。
何故コメディかというと、ボラットは人種差別ネタや女性蔑視ネタを平気で連発し、それに困惑したり、あるいは釣られてつい本音を言ってしまうアメリカ人を楽しむという映画だからなのです。
ボラット役の俳優(サシャ・バロン・コーエン)は本当はユダヤ系イギリス人なのですが、「ヤグシェマシュ!」とか「チンクイエ!」という意味不明な言葉を連発し、たどたどしい英語を話すことから、何も知らずに突如インタビューされたアメリカ人は彼のことをカザフ人だと信じてしまいます。
この映画はアメリカ製作の映画ですが、映画の中で使われる字幕は全部カザフ語(あるいはロシア語かも?)、さらにカザフスタンの国旗やキリル文字で書かれた地図などが登場するので、何も知らずに見た人はボラットは本当にカザフ人だと思うことでしょう。実際にはカザフ人ってこんな濃い顔してないんですけどね。殆どの人はカザフスタンはどこにあるのかすら知りませんから、だまされること確実。
実際、「カザフ人がこんなドキュソばかりだと思われてはたまらん」と思ったカザフスタン政府は、数億ドルを投じてアメリカの新聞等に「ユーラシアの心」というイメージアップ広告を売っております。もちろん、カザフスタン国内では上映されず(政府が上映禁止にした訳ではなく、ビビった配給会社が自粛したため)。
そんなヤバすぎる映画なのですが、実はカザフスタンが誇る
ユダヤ人ネタ、アラブ人ネタ、女性蔑視ネタ、チンコネタ等々、ブラックジョークとお下品なネタが連発のバカ映画ですが、とにかく面白いです。にゃおんちゃんはずっと笑いっぱなしでした。
この映画がヒットしないとボラットさんはカザフスタン政府によって処刑されちゃうそうなので、皆さんも見に行ってあげてください。
【映画『ボラット』日本語公式ページ】http://movies.foxjapan.com/borat/
【ニコニコ動画『ボラット』特集】http://pc.dwango.jp/sp/borat/
風邪ひいて具合悪いので、寝ます。チンクイエ!
2006バルト三国旅行記(その44) - やっとまともなラトヴィア人に遭う(9月13日)
最近、更新が滞り気味です。仕事が忙しいのに加えて、例の「ポンセの野望」の執筆に煮詰まって現実逃避しておりました。
そんな困ったときに繰り出すネタはこれ。はい、バルト旅行記。
去年の9月の話なのに、未だにグダグダと続くこの旅行記。本当にすまん。w
◆アメイジング・サムライ
ストリップ・バーへ行ったものの、おねちーゃんの裸なぞ見ることもなく退店。何をしに行ったのやら?と自分を責めながら新市街地へ戻るが、まだ飲み足りない気分だったので新市街地の片隅にある雰囲気の良さげなバーに入ってみる。
店内はシンプルだが、清潔感があって木目の温かみを生かしたデザインになっている。リガの新市街地は外国人観光客が多く、この店も英語やらドイツ語やら様々な言葉が飛び交っていた。よし、ここなら飲んでいても大丈夫だろう。
カウンターでまったりと酒を飲んでいると、後ろの席にいた3人組(男性2、女性1)に声を掛けられた。東洋人が珍しいらしい。何やらヴィリニュスのバーと同じような展開に。
彼らは3人とも大学生で生粋のラトヴィア人。そこで早速疑問に思っていることを尋ねてみた。
Q:街を歩いていても、ラトヴィア語を話している奴など誰もいない。一体ここは誰の国だ?
A:ラトヴィアはロシア系住民が多いのだ。特にリガは多い。だからロシア語を話す人がたくさんいる。
Q:ロシアやロシア系住民についてどう思う?
A:ロシア系住民に特に恨みは無いが、ロシアは大嫌いだ。またいつか攻められるのではないかと思うと、とても怖い。
Q:ラトヴィアはEUにもNATOにも加盟しているではないか。いくらロシアといえども、NATO加盟国を攻めるほど無謀ではないだろう。
A:この国は60年前に国際社会から見捨てられて、ソ連に併合されているのだ。同じことが再び無いとは言えない。
Q:ラトヴィア人はソ連政府に尻尾を振ったチェキスト・・・(さすがにこの質問はボツ)
Q:リトアニアとエストニアについてどう思う?
A:良き友人だ。中にはそれらの国を嫌いな人達もいるが、我々は(利害関係が一致する)共同体なのだ。ポーランドやフィンランドとも仲良くできると思う。
細かい部分で意見の食い違いはあったものの、3人ともおおむね意見は一致していた。EU加盟については功罪両面があり(西欧各国と自由に行き来や商売ができるようなったものの、貧富の差が拡大したから)、NATOについては3人揃って「そんなもの当てにならん」と答えた。
うーん・・・自らを守るものはやはり己だけなのだ。いざとなったらアメリカが守ってくれるなどと寝ぼけたことを言っている戦後の日本人は、ラトヴィア人に笑われるに違いない。非武装中立なんて「確信犯」には通用しないのだ。フィンランド、スイス、デンマーク、ノルウェー、ルーマニア、そしてバルト三国がどうなったか歴史を調べてみるがいい。
この国に来て以来ずっと印象が悪くて、ラトヴィア人を「バルトの朝鮮人」認定しかけていたにゃおんちゃんだが、この3人組に少し救われた。
最後に、にゃおんちゃんが日本人だと分かったときの彼らの反応を書いておこう。
「(・∀・)サムライ!」
はるか東にあるちっぽけな島国が大国に喧嘩を売り、ボコボコにされたのにあっという間に復活して世界有数の大国に上り詰めたという事実は、彼らにとって驚愕モノらしい。白人のキリスト教国ではないにも関わらず、日本だけが彼らと対等に振舞っているのが、とても不思議だそうだ。
そんな彼らの疑問を納得させる答は・・・
「奴らはAmazing Samuraiの子孫だから」
ということらしい。w
1〜2時間ばかり彼らと話をしたが、やはりまだ体調が悪くてひどく疲れてしまったので、ホテルに帰って寝る。
前夜に引き続き蚊に悩まされて、さっぱり眠れず。
夜中ににゃおんちゃんのほうが火病を起こして朝鮮人になる。
【黒猫ポンセの野望】「HEARTS OF IRON II」リプレイ(その26)
話が訳の分からない方向へどんどん進んで行き、ポンセの中の人は執筆に苦しんでおります。あまりに苦しいのでルーマニアヘ逃亡(本物語の元となるドイツでのプレイを放置して、ルーマニアでプレイして遊んでいた)しておりました。
この先、どうなるんでしょうねぇ・・・はぁ・・・。
◆ベンガルの虎、スバス・チャンドラ・ボース - 1941年4月のある日
バクーを発ったドイツ・インド軍集団がインドへの通り道となるイランを攻略していた4月のある日、ポテンテはローゼンベルクに呼び出され、東方占領省で一人のインド人に会った。
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やあ、カール。忙しい中、よく来てくれた。今日は君に会わせたい人物がいるのだ。 紹介しよう。彼がスバス・チャンドラ・ボースだ。 |
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これは驚いた。ゲルマン民族至上主義を掲げるナチ党にあなたのような有色人種・・・じゃなくて黒猫がいるとは。 |
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ネ、ネ、ネタジ!ガンジーやネルーと並ぶインド独立運動の指導者じゃないですか! お会いできて光栄です。私の場合は、毛が黒いのであって肌は黒くないですけどね。 |
「ネタジ」(指導者という意味)の敬称を持つスバス・チャンドラ・ボースは、ガンジーやネルーなどが集った独立組織『インド国民会議』で議長を務めた経験もある有名な独立運動家だ。しかし、ネタジの掲げる急進的かつ左翼的主張は穏健派のガンジーやネルーと対立し、彼は議長の辞任に追い込まれていた。
その後、イギリス当局による逮捕・自宅軟禁を経て、ネタジはインドを脱出。アフガニスタンからソ連を経てベルリンへやって来たのだった。
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私はガンジーやネルーと違ってバリバリの武闘派ですよ。自由や独立は自らの手で勝ち取るものだ。彼らのやり方ではインドが独立するのに100年かかる。 |
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しかし、あなたはボリシェヴィキを賛美したことによってガンジーやネルーと対立し、「インド国民会議」を追い出された身。そのあなたがどうしてベルリンへ? |
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ソ連があなた達ナチス・ドイツによって打ちのめされた今、もはやスターリンは頼れますまい。私はインドが自由を得るためなら、悪魔とだって手を組みますよ。 |
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ははは、私達は悪魔か。 |
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それは言葉のあやですよ。もちろん、ただで協力しろとは言いません。手土産にインド人旅団2,000人を率いて来ました。自由に使ってください。 |
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総統もリッベントロップも、ネタジと会おうとすらしないのだ。私が掛け合ったが、総統は「インドの独立など150年かかる」と言って全く相手にしてくれなかった。 |
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中東に展開しているドイツ軍がインドに到達するのは時間の問題だ。そしてあなた達は多分、難なくイギリス軍を追い払うだろう。しかし、私にも協力できることがあるはずだ。 |
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確かに、あなたのほどの大物からの協力があれば、占領政策に何かと便利でしょうね。 しかし、ドイツがイギリスに代わってインドを植民地にしようとしたらどうします? |
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ポテンテさん、私の目は節穴ではない。ドイツには、イギリスのように徹頭徹尾インドを支配する力は無いし、そもそもヒトラー総統にはそんなつもりは無い。 |
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うーむ・・・さすがネタジ。我々の足元は見透かされている。 |
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もし、ドイツがイギリスと同じことをしようとすれば、その時は私は日本かアメリカの力を借りて再び戦うまでのこと。 |
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どうだい、カール。彼が率いるインドを見たいと思わないかね? |
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分かりました。総統を説得してみます。 |
総統官邸に戻ったポテンテがネタジの話を持ち出したところ、ヒトラー総統は露骨に嫌な顔をしたが、ポテンテはいずれインドを独立させる際にはその受け皿となる組織が必要であること、ネタジはその組織のリーダーとなるにふさわしい人物であることを力説した。
数日後、ポテンテとローゼンベルクのお膳立てによってネタジと面談した総統はすっかり彼の人柄に魅かれ、中東で捕虜にしたイギリス軍のインド人兵士を使って『インド国民軍』を設立し、それをネタジに与えるよう指示した。
その数ヵ月後、ポテンテは再びローゼンベルクに呼び出された。今度はイギリスから奪い取ったパレスチナやトランスヨルダンの取り扱いについてだった。
第1次世界大戦でオスマン・トルコを破ったイギリスは、オスマン帝国がアラブに持っていた土地を手に入れた。ところが、腹黒紳士イギリスは利害関係が絡む相手それぞれと矛盾する3つの約束を交わし、これがその後の混乱を生む火種となった。
まず最初に同盟国フランスと結んだ『サイクス=ピコ協定』で、手に入れた土地を英仏で山分けにすることを密約した。次にメッカの太守でアラブの名門ハーシム家の当主フセインと交わした『フセイン=マクマホン書簡』で、戦争が終わったらアラブ人統一国家を作ることと引き換えに第一次世界大戦への協力を取り付けた。そして最後が当時のイギリス外相アーサー・バルフォアがユダヤ系イギリス人資産家ウォルター・ロスチャイルド卿に宛てた書簡で述べた『バルフォア宣言』で、パレスチナにユダヤ人国家を建設することを約束した。
イギリスはこれらの約束によってフランスと共同歩調を取り、アラブの反トルコ勢力を援軍とし、ユダヤ人から資金援助を受けて第一次世界大戦を勝ち抜いた。ところが、イギリスは戦争が終わるとアラブ人とユダヤ人との約束を反故にし、シリアとレバノンをフランスをフランスに割譲したのを除き、残りの地域をイギリスの委任統治領として独り占めしてしまった。
もちろん、これではアラブ人が納得しないので、イギリスはフセイン・ハーシムの三男をファイサル1世としてイラク国王に就けて誤魔化した。
※史実では次男アブドラもヨルダン国王になっているが、ゲーム上ではヨルダンは存在せず。
その後、イギリスの委任統治下のパレスチナではシオニズム運動(聖地エルサレムにユダヤ人の故郷を作る運動)が本格化し、パレスチナ人から土地を買い取って移住するユダヤ人が増えると、土着のアラブ人(パレスチナ人)との衝突事件が頻発するようになった。アラブ人とユダヤ人の衝突に手を焼いたイギリスは、1937年にパレスチナをアラブ人国家とユダヤ人国家に分割する案「ビール分割案」を提示したが、両者から反発を食らって頓挫してしまった。
さらに、マホメット直系の子孫を自称するエルサレムの名門フセイニー家の当主モハメド・アミン・フセイニー率いる過激派「アラブ高級委員会」が、イギリス軍やユダヤ人を襲撃するようになったためパレスチナは大混乱に陥っていた。
ところが、あまりに派手に暴れすぎてイギリス軍に目をつけられたフセイニーは、中東にいられなくなりベルリンへと逃げて来たのだ。他でもない同志ローゼンベルクの頼みなので、ポテンテは渋々ながらもこのテロリストと面談した。
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イギリスの三枚舌外交によってパレスチナは混乱している。何とかして欲してくれ。 |
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フセイン=マクマホン書簡もバルフォア宣言も無効ですよ。あれはイギリスがやったことで、我が国は無関係です。 |
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では、ドイツはパレスチナをどうしたいのだ?それから、何故アラブの兄弟であるイラクを攻撃したのだ。前イラク国王ガジ1世(ファイサル1世の息子)は親独的な人物だったのに! |
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イラクはイギリスに付き従って、我が国とトルコに対して宣戦布告したのですよ。 攻撃されて当然ではありませんか? |
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アラブの土地はアラブ人のものだ!今すぐパレスチナからユダヤ人どもを追い出すのだ! |
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そもそも、イラク国王の実家ハーシム家はアラブ人の統一国家建設を目指している。あなたが主張するパレスチナ単独の独立など認めていないが?フセイニーさん。 |
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サウド家にメッカを追われたハーシム家など、どうなろうと知ったことではない! |
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だったら、その分家のイラクもどうなろうと知ったことではないのでは?いずれにせよ、我が国に対して何ひとつ協力していないあなたに指図を受ける筋合いは無い。 |
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ぐぬぬぬ・・・。 |
※史実のガジ1世は1939年に事故死しているが、ゲームの世界では存命中。
第一次世界大戦が始まると、ハーシム家当主フセイン・ハーシムは「フセイン=マクマホン書簡」に従ってオスマン・トルコに対して反乱を起こし、1916年にメッカに「ヒジャーズ王国」を建国して独立を宣言した。さらに三男ファイサルはイギリス軍の情報将校トーマス・エドワード・ロレンス(アラビアのロレンス)の指揮の下、アラブ反乱軍を率いてシリアからトルコ軍を追い払い、ダマスカスに「アラブ臨時政府」を樹立した。
しかし、イギリスの裏切りによってアラブ臨時政府はフランスに叩き潰され、さらにヒジャーズ王国もリヤドを拠点とするサウド家率いる「ネジド王国」(後のサウジアラビア)によって攻め滅ぼされてしまった。
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フセイニーさん、どうして私があなた達に対して非協力的か分かりますか? |
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それは我々がイスラム教徒だからだ! |
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違いますよ。トルコ人もイスラム教徒だが、我々の同盟国です。 |
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それでは何故なのだ?! |
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どの民族も民族自決に基づく統一国家建設のため、団結してこの厳しい時代を乗り切ろうとしています。インド人やユダヤ人とて例外では無い。しかし、あなた達アラブ人だけは違う。 |
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そ、そんなことは! |
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ハーシム家が統一アラブ人国家を目指しているにも関わらず、サウジアラビアはそのハーシム家を攻撃してアラビア半島の大半を乗っ取り、そしてあなたはパレスチナ単独の独立を目指している。 |
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・・・・・・。 |
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イエメンやオマーンはあなた達の敵である連合国に加わっているし、内陸部は無数の土侯が群雄割拠している。アラブ人は団結せず、各人がそれぞれの思惑や野心に従って動いているではないか!我々はそのような相手は信用できないのです。 |
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くそっ!このアラブの敵め。覚えてろ! |
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カール、君は被抑圧民族に対して同情的な人物だと思っていたが・・・。 あれでは「アラブ人はユダヤ人にも劣る」と言っているようなものではないか。 |
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アルフレートさんは「アラビアのロレンス」の話を知っていますか? |
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いや、詳しくは知らないが。 |
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あれを読めば、私の言ったことの意味が分かりますよ。 |
《つづく》
【黒猫ポンセの野望】「HEARTS OF IRON II」リプレイ(その25)
これまでの経過はこちら。
ソ連を蹴散らしたドイツ軍は、中東と北アフリカへと向かいます。
◆インドへの道 - 1940年12月26日〜1941年2月12日
聖夜に起こった元総統秘書官ニーナ・ゲーレンによる『カール・ポテンテ総統補佐官襲撃事件』から遡ること約3週間、12月上旬に中東・北アフリカ攻略作戦『クラフトヴェルク作戦』が本格的に動き出した。
12月1日には北方軍集団改め「ドイツ・アラブ軍集団」(司令官:ブロンベルク元帥)がレバノンへ上陸、12月6日にはバクー(現アゼルバイジャン共和国首都)に駐留していた中央軍集団改め「ドイツ・インド軍集団」(司令官:クルーゲ上級大将)がイラン領への侵攻を開始した。
インド軍集団は険しい山道に苦しながらも12月中旬にはラシトとダフリーズを攻略し、首都テヘランの目前に迫った。山岳戦に向かない機甲部隊はダフリーズから山を降りてイラク領へと進み、年末には首都バグダッドの目前まで進軍した。
一方、アラブ軍集団主力部隊は順調にシリア、パレスチナ、ヨルダンの攻略を続け、12月26日には聖都エルサレムを占領した。
年が明けた1941年1月11日、フランス領ポリネシアに続き赤道アフリカ植民地が自由フランス加盟を表明した。欧州を追われ、未開の地ブラザヴィル(現コンゴ共和国首都)でくすぶるシャルル・ド・ゴール率いる自由フランス政府に到底未来があるとは思えないのだが、アフリカの民は露骨な人種差別政策を掲げるナチス・ドイツに従うヴィシー政権がよほど嫌いらしい。
1月24日、アラブ軍集団隷下のフェードア・フォン・ボック中将率いる第8軍がスエズを制圧。スエズ運河を失ったことによって、インドを拠点とするイギリス海軍は地中海を経由して欧州へ進出する術を断たれた。さらに2月10日にはベーメ少将の海兵隊がエジプトの地中海沿岸を全て制圧し、地中海沿岸にあるイギリスの植民地はマルタ島を除いて全て消滅した。
インドへ逃れて再起を図った大英帝国政府だったが、北を見ればシベリア軍集団はアフガニスタンのさらに北、トルクメニスタンにまで進出しており、西でもテヘランが包囲され、マンシュタイン中将の機甲軍団はペルシャ湾に到達しつつあった。このままイランを失えば、北部と西部からドイツ軍が雪崩れ込んで来ることになる。
頼みのアメリカは欧州大戦参戦に対して世論を統一できず、ドイツへの宣戦布告どころか「武器貸与法」を議会で否決され、連合国への軍事援助すらできない状況だった。起死回生の本土奪還作戦も失敗し、成す術が無いチャーチルにできることは、もはや神頼みだけとなっていた。
また、2月7日にキプロス島が「キプロス共和国」として独立した。ヒトラー総統は同盟国トルコの要請を受け、トルコ系キプロス人の独立運動家ファジル・キューズク博士を大統領に任命した。しかし、これにギリシャ系キプロス人が反発し、ヒトラーを驚かせた。
「何故だ?独立したというのに、奴らは何が気に入らないのだ?」
ギリシャ系住民に言わせれば、「トルコ野郎に支配されるくらいなら、イギリスの植民地のままのほうがよっぽどマシ」なのだそうだ。
両者の対立をここまで悪化させた原因は、イギリスの植民地政策に起因する。イギリスはどちらかに肩入れすることによって(キプロスの場合はトルコ系)意図的に対立を煽っておきながら、その一方で調停者を演じることによって不満の矛先が自分に向かないようにしていたのだ。これがイギリス得意の「二枚舌外交」である。
ヒトラー総統は渋い表情を浮かべ、蝿を追い払うような仕草をしながら言い放った。
「チャーチルの野郎をとっ捕まえたらキプロスに謝罪旅行に行かせるから、ギリシャ系住民にはそれまで静かにしているよう伝えておけ」
◆赤い巨星が落ちた日 - 1941年2月13日〜5月8日
「ドイツ・シベリア軍集団」(司令官:ルントシュテット上級大将)は、-30℃を超える寒さと雪に苦しみながらもソ連領の中央部を突き進み、2月上旬には『ゼーベルティーガー作戦』の到達目標となっていたオムスク、ノヴォシビリスクなど西シベリアの工業地帯に迫っていた。
そして2月13日、後が無くなったソ連はついに講和を申し出てきた。
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もはやこれまで。我々はもう十分戦った。 モロトフ君、ここに用意してある講和案を持ってヒトラーの元へ行ってくれ。 |
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何を言うか、カリーニン同志! |
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スターリンよ、我々は負けたのだ。こうなってしまっては、ソ連という国家の存続が最優先だ。革命の灯を消してはならんのだ。 |
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ソ連最高会議幹部会議長(名目上の国家元首)とは思えないその言葉! これは重大な反逆であり、実に反革命的な発言だ。ベリヤ君、カリーニン同志をシベリアへ案内したまえ! |
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・・・・・・。 |
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何をしているのだ!早くこのジジイをシベリア送りにしろ! |
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シベリアへ行くのはお前じゃ、スターリン。 シベリアで木を数える、シベリアで木を切る、シベリアで穴を掘る、シベリアで土を運ぶ、どれでも好きなものを選ぶがよい。 |
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ベ、ベリヤ、お前まで私を裏切ったのか! |
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・・・申し訳ございません、閣下。 |
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おのれ!貴様ら全員粛清だ!このトロツキストの豚どもめ! |
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衛兵!スターリン前書記長をシベリアのラーゲリ(強制収容所)にお連れしろ。 |
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こ、こら!何をする!放せ!やらせはせん、やらせはせんぞ! シベリアになど行ってたまるか!うぎゃー!ママ、助けて〜! |
こうして、残虐極まりない恐怖政治で北の赤い大国に君臨した暴君は失脚し、50年間の強制労働を課されてシベリア送りとなった。後任には人民委員会議副議長のラヴレンティ・ベリヤが任命された。
ナチ党高官の一部は共産主義の撲滅を訴えて戦争の継続を訴えたが、独ソ戦開戦から1年半を過ぎて国内世論は戦争に倦みはじめていた。ソ連全土を制圧するとなればさらにもう1年を要することから、ドイツ政府は講和に応じることにした。この講和によってウラル山脈以西はドイツに割譲され、両国は1942年8月までの不可侵条約を締結した。
また、同時にソ連はサハリンの北半分とカムチャッカ半島を日本へと割譲する羽目となり、太平洋へ進出する術を完全に失った。
その日の夜、ベルリンの総統官邸では盛大な祝勝パーティーが開催された。各戦線に赴いている将軍達の出席は叶わなかったものの、多くの人が詰め掛けて勝利の酒に酔いしれた。
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本日、ソ連が講和を申し出てきた。この講和条約によって共産主義者どもはウラル山脈の彼方に追いやられ、我々はロシアの大地を手に入れた。諸君、我々はついにやり遂げたのだ! |
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おめでとうございます、総統閣下。ナチズムの優位性が証明できて、私も嬉しい限りであります。 |
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うむ、しかし・・・かつての半分になったとはいえ、ソ連は未だイタリアを越える工業力を有している。一度は50個師団を切った赤軍も、これから1年半の間に必死に再建を試みるに違いない。 |
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やはり、このまま攻め続けるべきだったのでは? |
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いや、パルチザンに悩まされて前線への補給もままならないことを考えれば、ここで手打ちにするのが得策かと。今回の講和によって東方占領地でのパルチザン活動は収まり、補給の遅滞は解消されました。 |
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しかし、不可侵条約の有効期間はたった18ヶ月間に過ぎない。いずれ、我々は再び赤軍と対峙することになるだろう。今回の講和は「終わりの始まり」に過ぎないのだ。 |
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1942年夏までにインド攻略を終えておく必要がありますね。 |
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うむ、そうだな。それでは各人は引き続き自己の職務を全うしてくれたまえ。 ナチズムが世界を席巻するまで、あともう一歩だ。 |
ソ連を倒して勢いに乗るドイツ軍は2月23日にはヴィルヘルム・フォン・レープ中将の第9軍がテヘランを制圧。その後も順調に南下を続け、4月11日には南部の港湾都市バンダル・アッバースを占領。主要都市を全て失ったペルシャは併合されて消滅し、皇帝パーレヴィ2世はチャーチルを頼ってインドへと亡命した。
一方、イラクでも3月10日にホート中将率いる第13装甲軍が首都バグダッドを占領。3月14日にはマンシュタイン中将の第22装甲軍が南部の都市バスラを制圧。同日、イラクはドイツに併合されて消滅した。
レバノンに上陸したアラブ軍集団はパレスチナ、シナイ半島を経由してエジプトに展開していた。先乗りした海兵隊が既にカイロ、アレキサンドリアをはじめとする地中海沿岸部の占領を終えていたことからナイル川に沿って南下し、5月8日にはイギリス領スーダンのハルツームに到達した。
《つづく》
【黒猫ポンセの野望】「HEARTS OF IRON II」リプレイ(その24)
これまでの経過はこちら。
GWだっつーのに、笹やぶの中を歩き回る羽目になって機嫌悪し・・・。
◆裏切りのクリスマス・キャロル - 1940年12月24日〜25日(ぎ印ドイツ帝国暦2007年5月3日)
Guicho Zurdoの元を飛び出し、自らの手による新たな歴史の構築を目論んでから5回目のクリスマス・イブ。ポテンテはこの日をベルリン市内にあるシャリテ大学病院で迎えた。
アホなことをしてGuicho Zurdo共々セーブデータを破損したことに怒った枠少尉はポテンテに殺人パンチをお見舞いし、哀れな黒猫補佐官は脳震盪を起こして病院へと担ぎ込まれたのだ。幸いなことに、顔が腫れあがった以外は異常は無く、夕方には退院して自宅へと戻った。
そしてこの日、アルメニア大統領オザニアスから送られた最上級のアルメニア・コニャックと、グルジア国王チヴェジェゼ2世から送られた高級キャビアがベルリンの総統官邸に届いた。ナチス・ドイツの属国たるアルメニアやグルジアにっとては、朝貢の一種といったところか。
これを知ったヒトラー総統は官邸で働く職員を集めてクリスマス・パーティーを開き、日頃の苦労をねぎらった。 出席者がコニャックとキャビアに舌鼓を打つ中、ポテンテ補佐官は会場の隅っこで隠れるようにビスケットを食べて過ごしていた。顔が腫れあがっているうえに、コニャックやキャビアのような高級品など飲み食いしたことが無い労働者階級出身の彼にとって、パーティーへの出席は苦痛以外の何物でもなかった。
コニャックやキャビアを見て目を輝かせている枠少尉を見たポテンテは、やがて誰にも気づかれないようにそっと会場を出た。総統の懐刀として恐れられる黒根補佐官は、腫れあがってお岩さんのようになった顔の下に、その異名に似合わぬ穏やかな微笑を浮かべて自分の執務室へと向かった。
「彼女は護衛という任務のために普段から心の休まる暇が無い。しかも、私をぶっ飛ばしてしまってヘコんでいるに違いない。総統官邸の中なら刺客に襲われることもないだろうし、こんなときくらい息抜きさせてやらないとな。
さてと、インドへ逃げたチャーチルにどうやってトドメを刺すか考えるとしようか」
執務室へ戻ったポテンテは、書類や地図を机の上いっぱいに広げてはブツブツ呟きながら考えごとをしていた。時折、遠くから人々が談笑する声が聞こえてくる以外は物音ひとつしない空間で、彼はインド攻略作戦の素案を練っていた。
どのくらい時間が経っただろうか。集中力が落ちていることに気づいた彼は、ふーっと息を吐いて天井を見上げた。壁時計のコチコチという音に混じって、遠くからマイクに乗った総統のダミ声が聞こえてくる。どうやら、パーティーの閉会を告げる演説を行っているようだ。
「喉が渇いたな・・・」
コーヒーを入れるために席を立った瞬間、机の上に置いてある電話機のベルがけたたましく鳴った。
こんな時間に電話が来るとは、一体何事だ?訝しげな顔をしながらポテンテが受話器を取ると、電話の向こうから聞こえてきたのは凄まじい雑音だった。何だこりゃ?電話機の故障か?怪訝な顔をしながら耳を澄ませていると、やがてそのノイズはジミ・ヘンドリックスばりに歪みまくったギターの爆音であることが判明した。夜中に電話を掛けてきて爆音ギターを披露する人間といえば、思いつくのはあの男しかいない。しかし、いまいち確信が持てないポテンテは何も言わず、さらに注意深く様子を伺い続けた。
電話の向こうから聞こえてくるギターは不細工なクリスマス・キャロルを披露した後、やがて聞き覚えのあるメロディに変わった。これは・・・ドイツ国歌!電話の向こうにいる謎のギタリストは、こともあろうにドイツ国歌をジミヘン風に演奏しているのだ!何とバチ当たりな!
やはりあいつか!相手が何者か確信したポテンテは電話に向かって叫んだ。
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何とバチ当たりな! そういうことをして許されるのは、アメリカ国歌だけなんですよ、閣下! |
![]() |
メリー・クリスマス。ご機嫌いかがかな? アメリカ人のジミ・ヘンドリックスがアメリカ国歌を演奏したように、ドイツ人のワシがドイツ国歌を演奏しているのだ。何が悪い。 |
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あなたはドイツ人じゃないでしょ! |
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ドイツはワシのものじゃ!ワシは事実上のドイツ皇帝じゃ! そんなことよりも、どうじゃ?このギター、良い音じゃろ? |
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なんという凶悪な音ですか。ジ・エッジ(U2)やアンディ・サマーズ(THE POLICE)が好きな人とは思えない音ですが。 |
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最近、「Big Muff」(本物のジミヘンも愛用したファズ・ボックス)を買っての。 ワシはジミヘンやリッチー・ブラックモア(DEEP PURPLE)も好きなんじゃ。クリアーな音でカッティングかますだけがワシではないのだ。 |
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はいはい、分かりましたよ。 それで、今度は何の用ですか? |
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セーブデータを破損しおって。この馬鹿者。 |
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あなただって間抜けな上書きでデータをスクラップにしたじゃありませんか! |
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お前がコンゴなんぞに行って遊び呆けているからじゃ。 <`Д´#>ウリは悪くないニダ!全部、お前のせいニダ! |
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朝鮮ネタは止めてください!私がこのゲームで日本を選ばなかった理由は、あの乞食半島が日本領、それも本国プロヴィンス(傀儡政権による独立が不可能な領土)扱いになっていたからなんですよ! |
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わーっはっは、相変わらず短気な猫じゃ。そんなに怒ってばかりいると、活性酸素が増えて早死にするぞ。 |
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余計なお世話ですよ! |
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そんなことより、ポンセよ。探し物は見つかったのか? ワシに大見得を切ったことを忘れたわけではあるまい。 |
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既に、私はローゼンベルクやヴラソフといった同志を見つけ、ウクライナやグルジア、アルメニアなどを解放しました。私は・・・今はまだはっきりとは分からないが、この戦争における新たな使命を見出しつつあるのです。 |
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ふんっ、解放軍を気取って正義ヅラした偽善者め。チェコを併合したときのことを忘れたのか?所詮、貴様の手も血で汚れているのだ。 |
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己の野望のために無用な戦争を起こすあなたと一緒にしないでくれ! |
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ポンセよ、お前は何者かに命を狙われているそうだな。相手がSSだろうがゲシュタポだろうが、ソ連が放った刺客だろうが、ワシにはどうでもいいことじゃ。 ワシが言いたいのはな、お前は嫌われておるということじゃ。 |
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な、何ですか、唐突に。 |
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正義や理想といった奇麗事ばかり語り、自分の手は汚さず、そして美味しいところだけを持ち逃げする。それがお前じゃ。 汚れ役となることを厭わないヒムラーやハイドリヒから嫌われるのは当然ではないか。 |
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冗談ではない!彼らがユダヤ人やスラブ民族に対して行っている非道な仕打ちを、一体誰が許すというのですか! |
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戦争に善悪などない。皆が犯罪者ともいえるし、皆が犠牲者ともいえる。そして、勝者が正義となり、敗者が悪となるのだ。にもかかわらず、その勝利のために手を汚す覚悟の無いお前に、戦いに参加する資格は無いのだ。 |
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そんなものは、あなたが自分の独裁を正当化するための詭弁だっ! |
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いずれ、ドイツ国民はあの絵描き崩れのキチガイ総統を見限り、お前を支持するかもしれない。ヒトラーに比べれば血の匂いがしないからな。しかし、それも束の間じゃ。どうせお前もすぐに血まみれになるのじゃ。 ポンセよ、よく聞け。民衆は、この荒れ狂った時代に自分達を導く救世主を求めている。しかし、自分は決してその救世主になろうとしないのが民衆じゃ。奴らにはそんな能力も覚悟も無いからの。それが民衆というものじゃ。 |
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違う!あなたが社長椅子にふんぞり返ってわがままを言っていられるのも、全ては自分の人生を精一杯生きる民衆に支えられているからではないか! |
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ふんっ、お前は奴らの救世主になれるのか?救世主ヅラをした偽善者になるんだろうな?ワシはお前を見ているぞ。ぐわーっはっは。(ガチャン) |
Guicho Zurdoとの電話を終えたポテンテは、憤懣やるかたないといった様子で苛立たしげに部屋の中を歩き回っていた。その歩みが6周目に入ったその時、ドアが軋む音ともに部屋に誰かが部屋に入ってきた。振り向いたポテンテの目に映ったのは、サンタクロースの衣装に身を包んだニーナ・ゲーレンその人であった。
「ニーナ、君だったのか。今日はとても可愛らしい格好をしているね」
まだ戦争が始まる前、ヒトラー総統がベルヒテスガーデンにいた頃には頻繁に会っていた二人だったが、その後多忙を極めるポテンテはフランス、イギリス、東部戦線、そしてウクライナやカフカスへと赴いてドイツを離れていることが多くなり、自然と二人の仲は疎遠になっていた。
ポテンテが病院に担ぎ込まれた際には見舞いに駆けつけたニーナだったが、慌しい状況で落ち着いて話ができるはずもなく、ポテンテが気がついたときには彼女はどこかへ消え去っていた。
「お見舞いに来てくれたんだってね。ありがとう」
ポテンテが礼を言うと、ニーナははにかんだような笑顔を浮かべ、そして何も言わずに手にしていた赤いポットを差し出した。その赤いポットに見覚えのあるポテンテは記憶の糸を手繰り寄せ、やがてそれがかつて自分が愛用していたものであったことを思い出した。あれは10月に自宅の水道が壊れた際、枠少尉が勝手に修理に来た水道屋にプレゼントしたものなのだ。枠少尉によれば、あの日家に来た水道屋はGuicho Zurdoの回し者だという。あの時、「補佐官、さっきの水道屋だけどね、あいつぎ印の回し者だよ」と言い放った枠少尉の言葉がポテンテの頭の中でグルグルと鳴り響いた。
「ニーナ、どうして君がそのポットを持っているのだ!まさか、君は!いや、そんな・・・」
驚愕の事実に直面して唖然とするポテンテだったが、それでも彼は湧き上がる疑念を必死になって打ち払おうと空しい抵抗を試みた。そんな彼の姿を見ても、ニーナは相変わらず微笑を浮かべたままで何も言わない。しかし、ポテンテの驚きに対する回答のつもりなのか、ポットの蓋を少し持ち上げてみせた。ニーナがポットの蓋を持ち上げると、唖然としているポテンテをあざ笑うかのように中から凄まじい勢いで水蒸気が噴き出してきた。水蒸気の発する熱気を浴びているにもかかわらず、彼の顔ははみるみるうちに青ざめていった。
グツグツポコポコという怪奇な音と水蒸気が執務室に立ち込める中、二人は暫し見つめ合った。 やがて、先に口を開いたのはニーナだった。
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ポテンテ補佐官、あなたの推察どおり、私はぎ印ドイツ帝国から送り込まれた密偵なのです。沸騰コーヒーのトラップを仕掛けたのも、水道屋のふりをしてあなたの家に潜入したのも、全ては私がやったこと・・・。 |
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う、嘘だ! |
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この赤いポットこそが何よりの証拠。あなたを騙すことになってしまいましたが、それも諜報の世界に生きる者の定め。許してくださいね。 それでも、これだけは信じてください。ポテンテ補佐官、あなたは私にとって憧れの人だったのです。あなたと過ごした日々、本当に楽しかった・・・。 |
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そんな・・・どうして! |
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今日はお別れを言いに来ました。あなたの身辺警護が厳しくなり、枠少尉によって私の正体を見抜かれた以上、もはや私はあなたの側にいることはできないのです。 |
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ま、待ってくれ!行かないでくれ! |
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さようなら、ポテンテさん。最後の思い出に、私が心を込めて入れたこの沸騰コーヒーを・・・。 |
信じられないことに、ポテンテは何かに吸い寄せられるようにしてニーナが持つ赤いポットへと向かって歩き始めた。ニーナへの親愛の情と、突如として突きつけられた別れが、ポテンテの判断力を狂わせていた。
「彼女の私に対する親愛を表現する唯一の方法がこの沸騰コーヒーならば、私は甘んじてそれを受け入れようではないか。たとえ、今後数日間、口がきけなくなろうとも・・・」
しかし、ポテンテが愛に殉ずる者のごとき悟りを開きかけた瞬間、一発の銃声が轟いた。パーティーを終えて戻ってきた枠少尉だった。
「そいつにだまされるな、補佐官!」
枠少尉がそういい終わらないうちに、彼女のルガーによって撃ち抜かれたポットから漏れ出した沸騰コーヒーはニーナの足元に散らばり、ニーナは小さな悲鳴を上げて後ずさりをした。しかし、ニーナはポテンテが知る「守ってあげたくなるようなか弱い女性」とは思えぬ身のこなしで物陰に隠れると、普段の彼女から想像もつかない殺気に満ちた声で叫んだ。
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あなたが・・・あなたさえ来なければ! ポテンテ補佐官は私のものだったのに、あなたが邪魔したのよ! |
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(゚Д゚)ハァ?何を勘違いしているんだ?私がこいつの護衛をしているのは、それが任務だからだぞ。私は任務に忠実なドイツ人なのだ。 |
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嘘よ!嘘だわ!その無意味にデカい体型はロシア女に違いないわっ! |
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誰がロシア女じゃ!それに私には婚約者がいるのだ。沸騰コーヒーでヒィヒィ言ってる情けない黒猫と違って、炎と戦う勇敢な男(消防士)なんだぞ。 |
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情けない黒猫で悪かったな! |
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私の憧れのポテンテ補佐官をそのようにバカにするなんて・・・。許せないわっ! |
やがて、銃声を聞きつけた警備兵が駆けつけると、ニーナは窓を突き破って外へ脱出し、目にも止まらぬ速さでどこかへ消え去った。
枠少尉は唖然として立ち尽くしているポテンテの側に駆け寄ると、彼が怪我をしていないのを確認した後、声を掛けた。
「危ないところだったな。私が目を離したばっかりに・・・。すまない」
しかし、ポテンテはそれには何も答えず、うつろな目をしたまま次のように呟くばかりだった。
「ニーナ・・・どうして・・・どうして・・・」
翌日、一度はソ連に併合されたものの、ドイツ軍によって解放されたエストニアの再独立が発表された。故郷エストニアの復活を喜ぶローゼンベルク東方占領相がポテンテ補佐官の元を訪れ、上機嫌な様子でしきりに何かを話していた。しかし、ポテンテは心ここにあらずといった感じで何も喋らず、寂しげな笑顔を浮かべるばかりだったという。
≪つづく≫


















