2006バルト三国旅行記(その26) - シャウレイの子ども達(9月10日)
前回の記事の続きです。
この旅行記、果てしなく続きそうな勢いになってきました。キリの良いところで次回の「香ばしき国々」を出しますので、当旅行記にもお付き合いのほどをよろしくお願いします。
◆シャウレイの子ども達
十字架の丘から再びシャウレイの街へ戻ってきた。十字架の丘へ行く際に街の出口にあった大きな教会が気になっていたので、帰りは街へ入ってすぐのところでバスを降りてみることにした。ミゲルも同じことを考えていたようですぐに意見が一致した。
バスを降りると目の前に真っ白で巨大な教会がある。にゃおんちゃんはシャウレイの地図すら持っていなかったのだが、ミゲルの持っていたガイドブックによると、この教会はシャウレイの大聖堂らしい。ソ連時代に火事によって消失しており1970年代に再建されたものなので、普通にコンクリートが使われていたりして歴史的価値は無い。とはいえ、地元の人が熱心にお祈りしていて地域に根ざした教会であることがよく分かった。
ミゲルが大聖堂の裏手に何やらスタチューがあると言うので言ってみることにした。裏手に回ると数百メートル先にスタチューが立っているのが見えた。先端には黄金に輝くアーチャー(弓手)の像が乗っている。これにどういう意味があるのかは、ミゲルのガイドブックにも書かれていなかったので不明。
スタチューの周りは公園になっており、市民がのんびりと日向ぼっこを楽しんでいた。風が冷たいのが難点だが、空は抜けるような青さで日の光を浴びた木々の緑が美しい。シャウレイは緑の多い美しい街だった。
この公園の向こうにはスタジアムがあるようで、サッカー観戦に向かう子ども達が歩いていた。シャウレイには「SFK Sakalas」というチームがあり、彼らはもちろんそのチームのグッズに身を包んでいた。
気になったので彼らを捕まえて質問してみた。英語が通じなくて苦労したが、彼らを引率していた高校生くらいの女の子(この子達の誰かの姉らしい)が少し英語を話せたので通訳してもらった。
やはり彼らはこれからサッカーの試合に向かうようで、今日の相手はヴィリニュスのFK Vetraというチームらしい。にゃおんちゃんも見に行きたいなぁ・・・。
Sakalasは弱小国リトアニアの国内リーグで下位にくすぶっているようなチームで、日本でいえば多分J2以下の運営費のチームだと思うが、それでもこの子達にとってはオラが街の自慢のチームなのだ。子ども達は口々に「今日は勝つよ!」と言っていた。
彼らはドイツ・ワールドカップに日本が出ていたことも知っていて、にゃおんちゃんが日本人と分かると「ナカータ、ナカータ」と言っていたがが、「日本は弱いね」とバッサリやられてしまった。トホホ・・・。帰国後に試合結果を調べてみたところ、シャウレイは0-4でボロ負けしていた。あの子達の悔しがる様子が目に浮かぶ。
ちなみに、ミゲルはマドリード出身でレアル・マドリードのファン。「マドリードにはアトレティコもあるね」と言ったところ、「奴らは負け犬だ」と言っていた。ヒドス・・・。
この公園には木陰でトランプをして遊んでいた小学生もいたので、片言のリトアニア語で話しかけてみた。最初はいきなり怪しい東洋人に話しかけられて驚いていたこの子達だが、はにかんだ笑顔を浮かべながら「天気が良くて気持ち良いから外でトランプしてるんだよ」と教えてくれた。ちなみに、ゲームはこの男の子が一人勝ちしているらしい。
どこの国でも子どもは素直で可愛い。言葉が通じればもっと色々話せるのに、残念だった。



